ステーキに餃子、美味しさ勢ぞろい! 7月の優待7選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 村里つむぎ日興フロッギー編集部

7月の株主優待は約30銘柄。1年の中では数は少ない方ですが、ステーキに餃子、ラーメンなど飲食がお得になる優待券がもらえる銘柄は一見の価値あり! チョコレート&洋菓子の「モロゾフ」、分割で実質的な優待拡充となった「丸千代山岡家」、今回から7月に抽選優待を実施する「あさくま」など、魅力あふれる7銘柄の情報をお届けします。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は7月29日(月)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が7月25日(木)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

チョコレート好きなら見逃せない!【モロゾフ】

■銘柄名(コード):モロゾフ(2217)
■優待権利月:7月
■最低投資金額:48万5000円(6/26終値4850円×100株)
■配当金額(会社予想):78円
■予想配当利回り:1.60%

神戸のチョコレートショップからスタートして、今年で創立93年を迎える「 モロゾフ 」。現在は、「洋菓子製造・販売」と「喫茶・レストラン」の2事業を展開しています。菓子の直営店や百貨店・専門店、喫茶店を合わせた店舗数は、2024年1月末時点で1303店舗です。

2025年1月期の第1四半期は、バレンタインデーやホワイトデーなどのイベント商戦が堅調だったことなどから、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を実現しました。なお、通期の連結業績は、原材料価格や人件費アップなどの影響で、増収ながらも2ケタの減益を見込んでいます。また、配当は前期比20円の減配を予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、①20%割引優待券(20枚つづり)と②自社商品のいずれかを、100株以上で①5冊②2000円相当、1000株以上で①10冊②3000円相当です。割引優待券は、指定店舗や通信販売で、買い物や飲食に利用可能。優待券1枚につき、割引前の価格が1000円までの場合が対象です。

ちなみに、前回の100株保有時の自社商品は「プレミアムチョコレートセレクション(20個入り)」でした。また他に、100株以上で自社オンラインショップでの買い物が年4回まで20%割引になります(1回あたり割引前の価格1万円まで)。

さらに、3年以上の継続保有で優待内容がグレードアップ。チョコレート&洋菓子好きなら、ぜひチェックしておきたい優待と言えそうですね。

100株は図書カード、300株なら選べる地域特産品【稲葉製作所】

■銘柄名(コード):稲葉製作所(3421)
■優待権利月:7月/1月(年2回)
■最低投資金額:19万3300円(6/26終値1933円×100株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:1.65%

1940年の創業以来、物置やオフィス家具の分野でさまざまな製品を世に送り出している「 稲葉製作所 」。物置の上に大勢の社員が乗っている、「イナバ物置」のCMでもおなじみですね。

2024年7月期の第3四半期までの累計期間は、主力の鋼製物置事業が価格改定前の駆け込み需要の反動で売上を減らしたものの、オフィス家具事業ではオフィスのリニューアル需要が堅調に推移。一方、利益面ではコスト削減や価格転嫁の浸透に努め、前年同期比ではわずかながら減収となったものの、2ケタの増益となりました。通期の連結業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

株主優待は1月と7月で異なり、1月は1000株以上で1000円分のオリジナル図書カードです。また7月は、100株以上で1000円分のオリジナル図書カード、300株以上なら3000円相当の複数の地域特産品またはオリジナル図書カードから1品を選択できます。

地域特産品は、営業所や配送センターがあるなど、自社と関わりの深い地域から、毎年選ばれています。ちなみに、昨年は福岡県と沖縄県でした。昨年の選択肢は、とんこつラーメンや辛子明太子、沖縄そばなど、オリジナル図書カードを含む8アイテムでした。今年はどの地域になるのか楽しみですね。

本好き&文具好きは集合!【丸善CHIホールディングス】

■銘柄名(コード):丸善CHIホールディングス(3159)
■優待権利月:7月
■最低投資金額:3万4600円(6/26終値346円×100株)
■配当金額(会社予想):3円
■予想配当利回り:0.86%

傘下に「丸善雄松堂」や「丸善ジュンク堂書店」などの事業会社を抱える、持株会社の「 丸善CHIホールディングス 」。店舗で書籍などを販売するイメージが強いかもしれませんが、図書館や大学向けの書籍販売などを行う文教市場販売事業や図書館サポート事業なども展開しています。

2025年1月期の第1四半期は、店舗・ネット販売事業と図書館サポート事業は堅調だったものの、文教市場販売事業は振るわず、前年同期比では減収となりました。ただ、子会社のビル売却による特別利益の計上があったため、純利益は増益となっています。なお、通期の連結業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比1円の増配も予定しています(会社予想)。

株主優待は、全国の「丸善」「ジュンク堂書店」で使える商品券です。100株以上で500円分、200株以上で1000円分、500株以上で2000円分、2000株以上で3000円分、3000株以上で4000円分、4000株以上で5000円分、5000株以上で6000円分がもらえます。

書籍や雑誌はもちろん、店舗によっては文房具などの購入に利用できる場合もありますよ。まずは、公式サイトで近くにお店があるかを確認してみるとよいでしょう。

【優待拡充】ラーメン無料券をどうぞ【丸千代山岡家】

■銘柄名(コード):丸千代山岡家 (3399)
■優待権利月:7月/1月(年2回)
■最低投資金額:29万5500円(6/26終値2955円×100株)
■配当金額(会社予想):5円
■予想配当利回り:0.16%

濃厚な豚骨スープと極太ストレート麺が特徴の「ラーメン山岡家」を中心に、4ブランドを展開している「 丸千代山岡家 」。今年4月末を基準日として1:2の株式分割をしましたが、優待内容は据え置いていて、実質的な優待拡充となっています。店舗数は合計185店舗(2024年4月末時点)で、長期的には300店舗体制を目指しています。

2025年1月期の第1四半期は、券売機の利便性強化や定期的な期間限定商品の販売をはじめとするさまざまな課題に取り組み、2ケタの増収かつ3ケタの増益を達成。通期の業績は、2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

詳しい優待内容は、①ラーメン無料券(520~1420円相当)、②お米、③乾麺5個セット(醤油・味噌・塩・特製味噌・辛味噌)からいずれかを選ぶ方式です。

100株以上で①2枚②2キロ③1セット、500株以上で①4枚②4キロ③2セット、1000株以上なら①6枚②6キロ③3セット。2000株以上は一律で①8枚②8キロ③4セットとなります。お米や乾麺も選べるので、店舗が近くにない人にとっても嬉しい優待です。

1枚の無料券で1420円のラーメンまで利用できるので、「ラーメン山岡家」のレギュラーメニューでもっとも高い、辛味噌ネギチャーシュー麺や特製味噌ネギチャーシュー麺の大盛も無料で食べられますよ!

肉汁たっぷりの餃子を思う存分♪【NATTY SWANKY ホールディングス】

■銘柄名(コード):NATTY SWANKY ホールディングス(7674)
■優待権利月:7月/1月(年2回)
■最低投資金額:36万5000円(6/26終値3650円×100株)
■配当金額(会社予想):ー
■予想配当利回り:ー

傘下の事業会社で、「肉汁餃子のダンダダン」を運営している「 NATTY SWANKY ホールディングス 」。名前のとおりの旨みたっぷりの肉汁餃子の他、新鮮な馬刺しや酒の肴、麺類まで楽しめる居酒屋で、直営・FCを合わせた店舗数は136店舗となっています(2024年5月末時点)。

2025年1月期の第1四半期は、公式アプリのリニューアルや「究極の餃子定食」など一部メニューの変更といった施策により、売上高は堅調に推移。前年同期比で増収となりましたが、利益については減益でした。通期の連結業績は、増収増益を見込んでいます(会社予想)。

株主優待は、100株以上で1万円分の株主優待券です。年2回実施なので、年間では2万円分も! これまでは紙タイプの優待券でしたが、今回からスマートフォンに取り込んで使う電子チケットタイプに変更されました。紙の優待券のように、「今日使いたいのに家に忘れてきた!」ということがなくなるのはありがたいですね。

全国の「肉汁餃子のダンダダン」で店内飲食、またはテイクアウトで利用可能です。ただし、デリバリーは対象外なのでご注意を。また、店舗での利用が難しい場合は、指定の場所に冷凍餃子を配送してもらうこともできますよ。

【優待拡充】抽選で高級おせちが当たるかも!?【あさくま】

■銘柄名(コード):あさくま(7678)
■優待権利月:7月/1月(年2回)
■最低投資金額:38万1500円(6/26終値3815円×100株)
■配当金額(会社予想):0円
■予想配当利回り:0%

愛知県を中心に、東海、関東などで「ステーキのあさくま」を展開している「 あさくま 」。今回から株主優待制度を拡充し、1月に加えて、7月も優待を実施します。直営・FC、グループ会社も含めた店舗数は合計で75店舗です(2024年4月末時点)。

2025年1月期は、来店客数の戻りを推進するために、クレームの改善とサラダバーの充実に力を入れています。なお、2025年1月期通期の連結業績は、決算期の変更に伴い前連結会計年度が10ヵ月間だったため、前期との比較はありません。

優待内容は、1月は100株以上で一律4000円分の食事券。そして7月は、100株以上の保有者を対象とした抽選式の優待です。

「あさくまおせち(松)3万円相当」が100名、「あさくまおせち(竹)2万円相当」が100名、1ポンドシェアステーキ食事券2枚1万4500円相当」が200名など、全部で5種類の商品が当たる内容で、当選者は合計1200名。

抽選に漏れても、ご安心を。外れた株主には、もれなく3000円分の食事券が進呈されます。食事券は、「ステーキのあさくま」のほか、グループ各店や、グループの通販サイト「あさくまファーム」でも利用可能です。

コンビニなどで使えて、期限ナシのQUOカード【Casa】

■銘柄名(コード):Casa(7196)
■優待権利月:7月
■最低投資金額:9万700円(6/26終値907円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:3.30%

部屋を借りる際の連帯保証人をオーナー・管理会社に代わって引き受ける、家賃債務保証事業を展開している「 Casa 」。また、養育費の未払いが発生した際に養育費を支払うなど、ひとり親をサポートする養育費保証事業にも取り組んでいます。

2025年1月期第1四半期は、既存代理店の利用拡大や新規代理店の獲得などによって、新規契約数が増加。特に、事業用保証サービスの契約件数は前年同期比で2ケタの増加となりました。契約件数の増加により前年同期比で増収となった一方、販売費や一般管理費も増加し、営業損失は拡大、純損失についても前年同期比で拡大しました。通期の連結業績は増収減益を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で3000円分のQUOカードです。大手コンビニ3社や書店をはじめ、一部のファミレスやドラッグストアなど全国約6万店舗で利用できます。かさばらないカードタイプなので、いつでも使えるようにお財布に入れておくのがおすすめ! 有効期限がないのも嬉しいですね。

いかがでしたか? 外食に使える優待券の銘柄や、優待券の代わりに食品が選択できる銘柄など、さまざまな美味しさが楽しめる7月の株主優待。気になる銘柄が見つかったら、優待投資未経験の方も、この機会にチャレンジしてみては?

※あさくま(7678)は、記事執筆時点で証券金融会社の注意喚起銘柄に指定されています。
本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。現時点ではNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2024年6月26日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は8/1(木)配信予定です。