今回は、ユダヤ人の格言の中から、「When someone says life is not for the sake of money, he will never earn money.」を紹介しよう。「お金が人生のすべてではない」と言う人のことを、ユダヤ人は「やせ我慢している」か、「お金のもたらす効果を知らない」か、どちらかだとみなす。お金が大事じゃないなんて、そんなきれいごと信じるものか! というのが、ユダヤ人の感覚である。それもそのはず。パレスチナを追われ、離散した先々で激しい差別や迫害を受けてきたユダヤ人にとって、お金は民族の誇りを保ち、生き延びるための重要な武器。お金を否定することは、生きていく手段を失うことに等しいのだ。アメリカには、ユダヤ系で大成功を収めた創業者が多い。スターバックスのハワード・シュルツ、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、マイクロソフトのスティーブ・バルマー……。大勢のユダヤ人が名を成せたのは、お金がもつパワーを知り、全面的に肯定してきたからだろう。
■ユダヤ人の格言について
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
■参考文献
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
https://www.amazon.co.jp/dp/456964158X
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
https://www.amazon.co.jp/dp/456964158X