選べるカタログギフトに、食品の詰め合わせ、テーマパークの優待券に便利なギフトカードまで、約400銘柄の優待がそろう9月。【後編】では、株式分割で買いやすくなった「サンリオ」、ドラッグストアの「マツキヨココカラ&カンパニー」など、気になる7銘柄の情報をご紹介します!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が9月24日(火)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
チョコ好きなら見逃せない!【名糖産業】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:19万5100円(8/29終値1951円×100株)
■配当金額(会社予想):33円
■予想配当利回り:1.69%
2025年2月に創立80周年を迎える「 名糖産業 」。スタートは家庭用の薬の製造で、現在はチョコレートやキャンディなどの製造販売を手がける食品事業と、酵素や薬品などの製造に関わる化成品事業などを展開しています。
2025年3月期の第1四半期は、食品事業に加え、化成品事業の大幅増収を背景に、前年同期比で2ケタの増収となりました。また、固定資産売却益を特別利益として計上したことで、3ケタの増益となっています。通期の連結業績については、2ケタの増収、黒字転換を見込んでいます。記念配当2円を含む、前期比5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。なお、前期の最終赤字は、特別損失と減損損失によるものです。
株主優待は、9月と3月で贈呈基準が異なります。9月は、100株以上で1500円相当、1000株以上で3000円相当、5000株以上で5000円相当の自社グループ商品、また3月は200株以上で一律2000円相当の自社グループ商品です。
昨年9月の100株保有の場合は、おなじみの「アルファベットチョコレート」や「クッキークランチチョコレート」「ぷくぷくたい」などチョコレートを中心とした6品でした。今年は何がもらえるのか、楽しみですね!
ドラッグストアであれこれお買い物【マツキヨココカラ&カンパニー】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:23万4800円(8/29終値2348.0円×100株)
■配当金額(会社予想):42円
■予想配当利回り:1.78%
ドラッグストアの「マツモトキヨシHD」と「ココカラファイン」が2021年10月に経営統合して誕生した「 マツキヨココカラ&カンパニー 」。調剤取り扱い店舗を含むグループ全体の店舗数は、2024年7月末時点で3488店舗。2025年3月期末までに3544店舗まで増やす計画です。
2025年3月期の第1四半期は、両グループとも新型コロナウイルス関連商品の反動減はありましたが、利便性や独自性などを追求した重点戦略が機能したことで、前年同期比で増収を達成した一方、人件費や地代家賃などの増加で減益となりました。なお、通期の連結業績については増収増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、100株以上で2000ポイント、500株以上で3000ポイント、1000株以上で5000ポイントの「マツキヨココカラポイント」です。
1ポイント=1円分として、「マツモトキヨシ」や「ココカラファイン」をはじめ、「ミドリ薬品」「どらっぐぱぱす」など自社グループ店舗で利用できます。「マツキヨココカラオンラインストア」でも使えるので、近くにお店がない人でも大丈夫! また、ポイント相当額を「公益財団法人そらぷちキッズキャンプ」に寄付することも可能です。
うどんが食べたい日ってある!【トリドールHD】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:37万円(8/29終値3700円×100株)
■配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:0.27%
セルフ形式の讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を中心に、傘下の事業会社でさまざまな外食業態を展開している「 トリドールHD 」。 国内に加えて海外でも事業を行っていて、国内外の直営・FCを合わせると全1988店舗です(2024年7月末時点)。
2025年3月期の第1四半期は、すべての事業セグメントで増収となり、前年同期比で2ケタの増収を達成しました。ただ、海外事業での組織再編や、海外の繰り延べ税金資産の見直しによる一過性費用が発生したことなどにより、純利益については2ケタの減益となりました。通期の連結業績については2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、100株以上で3000円分、200株以上で4000円分、1000株以上で1万円分、2000株以上で1万5000円分の株主優待カードです。「丸亀製麺」のほか「とりどーる」「コナズ珈琲」「立呑み 晩杯屋」などグループ企業の各業態で利用可能です(一部店舗を除く)。
長期保有優遇制度もあり、200株以上を1年以上継続保有すると区分ごとに3000円分が追加されますよ。なお、カードの送付は初回のみで、2回目以降は同じカードにチャージされます。使い切った後も、捨てないように気をつけてくださいね。
年に2回のカタログギフト!【日本管財HD】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:26万5700円(8/29終値2657円×100株)
■配当金額(会社予想):54円
■予想配当利回り:2.03%
2023年4月に、「日本管財」の単独株式移転により設立された持株会社の「 日本管財HD 」。傘下の事業会社では、ビル管理業務や保安警備を行う建物管理運営事業のほか、マンション・公営住宅の管理を手がける住宅管理運営事業、上下水道処理施設などを管理する環境施設管理事業などを展開しています。
2025年3月期の第1四半期は、中核事業である建物管理運営事業で管理案件の契約更改と工事関連業務の受注が順調に推移し、前年同期比で2ケタの増収、1ケタの営業増益となりました。ただし、連結子会社による訴訟関連損失を計上したことで、純利益については前年同期比で72%の大幅減益となりました。なお、通期の連結業績は2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、100株以上で2000円相当のカタログギフトです。前回の100株保有の場合は、惣菜や調味料などの食品類、キッチンウェア、生活雑貨などバラエティに富んだ50品以上から、好きなものを選ぶことができました。9月と3月の年2回実施されるのもうれしいですね。
さらに長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有なら優待金額が3000円相当にアップします。
おでんの季節に届きます♪【紀文食品】
■優待権利月:9月
■最低投資金額:35万1000円(8/29終値1170円×300株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.70%
はんぺんやかまぼこなどの水産練り製品でおなじみの「 紀文食品 」。国内だけでなく、健康志向の高まりから水産練り製品などが注目されている欧米やアジアでも食品の販売を手がけています。
2025年3月期第1四半期は、円安の影響で苦戦した国内食品事業の商事部門の売上が大きく減少した一方、利益面では国内食品事業と食品関連事業、海外食品事業ともに黒字を確保。前年同期比では減収ながらも黒字転換を果たしました。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいて、前期比3円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待品は、300株以上で約3300円相当、1000株以上で約5500円相当の自社商品詰め合わせです。おでんなどが中心で、たとえば昨年の300株保有時の場合は、「だし自慢おでん」「静岡風おでん」などおでんが6袋と、「糖質0ごはん風」を使った雑炊2袋など全11品でした。
また、1000株以上の場合はかまぼこや伊達巻、栗きんとんといった自社おせち商品の詰め合わせも選択可能です。優待品が届くのは、300株以上は11月中旬~下旬、1000株以上は12月中旬です(おせち商品は12月下旬)。ちょうどおでんが食べたくなる時期に届くのはありがたいですね。
【優待拡充】株式分割で安く買える【サンリオ】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:35万4500円(8/29終値3545円×100株)
■配当金額(会社予想):37円
■予想配当利回り:1.04%
「ハローキティ」をはじめとするキャラクターに関わる物販ビジネスやライセンスビジネス、テーマパーク運営などの事業を展開している「 サンリオ 」。2024年3月末を基準日とする1:3の株式分割に伴い、今回から優待内容が新しくなっています。
2025年3月期第1四半期は、インバウンド需要の拡大やキャラクター人気の高まりなどにより前年同期比で2ケタの増収、3ケタの増益を達成。売上・利益共に期初計画を上回ったことから第2四半期累計期間および通期の連結業績予想を上方修正しました。修正後の連結業績は2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。
今回からの優待内容は、①テーマパーク共通優待券と②株主優待券(1枚1000円分)を、100株以上で①1枚②1枚、300株以上で①3枚②1枚、1500株以上で①6枚②1枚、3000株以上で①9枚②2枚、6000株以上で①12枚②2枚です。
テーマパーク共通優待券は「サンリオピューロランド」と「ハーモニーランド」で利用可能。株主優待券は、サンリオショップで使えるほか、「Sanrio+」のスマイル(ポイント)に変換すればオンラインショップでも利用可能です。
また、300株以上を3年以上継続保有すると、3月の権利月に特典がもらえる長期保有優遇制度も新設。内容は保有株数によって異なりますが、たとえば300株の場合は株主限定アクリルスタンドが予定されています。
買い物派も、美味しいモノ派も、大満足!【ベルーナ】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:7万3500円(8/29終値735円×100株)
■配当金額(会社予想):29円
■予想配当利回り:3.94%
1968年に創業し、通信販売を中心にさまざまな事業を手がけている「 ベルーナ 」。現在は、プロパティ事業、化粧品健康食品事業など8つの事業を展開しています。
2025年3月期第1四半期は、プロパティ事業などが増収だったものの、化粧品健康食品事業などで減収となりました。また、営業利益はプロパティ事業などが増益で、アパレル・雑貨事業や呉服関連事業などは営業損失となりました。その結果、前年同期比では減収、2ケタの減益となっています。通期の連結業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比8.5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、①自社通販で使える優待割引券②自社オンラインストアで使える優待ポイント③自社取扱い商品(食品、お菓子、ワイン、日本酒から選択)の3種類からいずれかを選択する方式です。
100株以上で1000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上では5000円相当がもらえます。自社取扱い商品の具体的な選択肢は、昨年9月の100株保有の場合は、梅干し、ひとくち大福、日本酒(普通酒)、フランス産赤ワインでした。
さらに、自社グループのホテルなどで使える優待割引券も、100株以上で2000円分、500株以上で6000円分、1000株以上で1万円分もらえます。
いかがでしたか? 2回にわたってご紹介した9月の株主優待情報。気になる銘柄が見つかった人は多いのでは? これまで未経験だった人も、この機会に優待投資を楽しんでみてくださいね。