加藤貴博/株式会社ジモティー 代表取締役社長
(「上場企業の社長に聞く! 夢とお金の本質・ジモティー 加藤貴博社長」より)
例えば、「100cmサイズの子ども服をもらって、(別の人に)80cmサイズの子ども服をあげました」といった使われ方。「3人目の子どもが産まれて、ベビーカーを何度も買うのはもったいないなと思っていたら、ジモティーで無料でもらえました」という人もいました。いずれも、カスタマーインタビューで聞いて理想的だと感じた活用例です。
ジモティーがあることで、地域の人に対する優しさや「お互いさま」の気持ちを表現しやすくなっていたとしたら、すごくうれしいですね。「儲かった!」より「助かった!」を聞けたときのほうが、僕はダンゼン燃えます。
カエル先生の一言
「中古の冷蔵庫をほしい人に無料で譲りたい」といった、地域の今を可視化して人と人をつなぐ掲示板ジモティー。月間ユーザーは1000万人ですが、手数料収入で稼ぐわけではないので儲かりづらい、と加藤社長は明かします。儲かりにくく手間もかかることから、これまで誰も取り扱ってこなかった課題について、自分なりに考え抜き、価値のある事業へと昇華させた加藤社長。その姿勢は、既成概念にとらわれがちな私たちに少なからぬインパクトをもたらしてくれます。