9月30日前場の日経平均株価は一時前日比1900円安となる場面がありました。株価急落の背景と今後の投資アイデアのヒントをさくっと探ります。
高市氏期待剥落&石破氏就任で下げ増幅
背景にあるのは9月27日に行われた自民党総裁選挙で、石破茂氏の就任が決定したことにあります。石破氏はデフレ脱却など岸田政権の経済政策の一部は継承するものとみられますが、「金融所得課税」「法人税増税」なども掲げており、市場に冷や水を浴びせる形となりました。
また、27日の大引けにかけて、高市氏への期待を過度に織り込んでいたことも30日の「下げ幅」を拡大させる要因になりました。決選投票の候補に残った高市氏は金融緩和路線を掲げ、それによって投資家の「アベノミクス」再来期待を誘っていました。
企業業績への影響は軽微か
ただ、企業の業績を大きく左右するような政策が取られるわけではありません。為替はドル円が一時円高に振れる場面もありましたが、直近安値である1ドル=139円を割り込むことなく推移しており、金融市場も冷静さを取り戻しつつあります。
「再エネ」「安全保障」等に恩恵か
石破氏の政策から読み解くと、再生エネルギー関連、外交・安全保障関連、災害対策関連、地方創生・人口減関連などにまずは恩恵が及びそうです。
また、27日の記者会見では、物価高対策に前向きな考えを示しました。足元で実施している電気・都市ガスやガソリンの価格高騰対策の継続に加え、さらなる追加策を打ち出すかに注目が集まります。
「
レノバ
」
「
ウエストHD
」
「
東京電力
」
「
三菱重工
」
「
川崎重工
」
「
IHI
」
「
モリタHD
」
「
能美防災
」
「
太平洋セメント
」
「
チェンジHD
」
「
バルニバービ
」
「
セラク
」