テクノロジーの発展により恩恵を受ける企業に投資する、netWIN GSテクノロジー株式ファンド。1999年の設定以来、25年にわたりテクノロジー株式分野を代表するファンドとして、時代の変化に応じた投資機会を捉え続けてきました。今回は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドについて、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー、Sung Cho(サン・チョ)さんにお話を伺いました。
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
テクノロジーの発展とともに歩んで25年
テクノロジーは今やインフラとして、私たちの生活のあらゆる場面に浸透しており、この分野は今後も成長していく可能性が高いと考えています。netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、25年という長期の運用実績を持ち、テクノロジーという観点から事業分野に捉われない投資を行うことを特徴としています。
設定当時はインターネットがまだ普及の途上にある状況でしたが、インターネット技術の長期的な拡大を見込み、市場規模の成長に期待して「netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド」という名称でファンドを設定しました。
当時はいわゆる「.comブーム」の最中で、収益が不安定な銘柄や割高な銘柄に投資するファンドが多く存在していました。しかし、本ファンドは、インターネットの成長を捉えつつ、その中でも着実な収益が期待される成長企業に投資するという特徴を持つ商品として設定されました。その後、あらゆる企業活動にインターネットが活用されるようになり、加えてインターネット企業もそれ以外の分野に進出し始めたことから、実態に合わせる形でインターネットよりも包括的な概念であるテクノロジーという名称を冠した「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」という現在の名称に変更しました。この投資戦略は日本だけでなく、米国でも展開されています。
変化の時代を生き抜くリーダー企業を選別
銘柄選択の基本戦略は、成長性とマーケット・リーダーであること、この二つが業績の観点では収益のドライバーになると見ています。それから、バリュエーションを重視するのも特徴です。
この高い成長性とマーケット・リーダーという観点で見ると、1999年にファンドが設定されたとき、最大の組入銘柄は通信電波塔を持つアメリカン・タワーでした。当時は、インターネットが普及する中で、電波供給の需要が高まると考えて投資を行いました。
その後、オンラインショッピングの黎明期にはアマゾン・ドット・コムや、2006−07年頃にはiPhoneが出てきたことでアップルやクアルコム、ノキアといった銘柄を保有していました。また、電気自動車ブームの際にはオン・セミコンダクターやインフィニオンといった銘柄に投資し、最近では最大の注目テーマであるAI関連でエヌビディアに投資しています。
このように、これまでの歴史の中で、同じ銘柄を持ち続けたわけではなく、その時々で成長性が高く、かつその分野でマーケット・リーダーとなることが期待される企業を見つけながら、柔軟にポートフォリオを構築してきました。
ビジネスモデルの継続性を見る上で最も重視しているのが売上総利益(粗利)です。粗利率が高いビジネスは長続きする一方で、そうではないビジネスは短期間で終わってしまうケースも少なくありません。また、粗利率の高いビジネスは価格決定力も持ち合わせていることから、将来にわたり高い収益性を維持できる傾向にあります。
特に注目しているのが、企業の売上収益に占める継続的な収益の割合です。たとえば、ソフトウェアやアプリケーション企業の場合、いわゆる「サブスクリプション」のように定期的な収入が見込まれ安定的に収益を上げられるという特徴があります。一方、半導体企業は収益性が高くても、常に新製品を売り続けなければならないという課題があります。
さらに、継続性を評価する際は、事業環境の変化も重要な要素です。AI関連ではエヌビディアが最先端のAI開発向けGPU(画像処理装置)で現在ほぼ独占している状況ですが、今後5年から10年を見据えると、ASIC(特定用途向け集積回路)など用途を限定した安価なチップが台頭してくる可能性もあると見ています。そのため、現在だけでなく、将来の競争環境の変化も考慮に入れて投資判断を行っています。
AI時代の投資機会
私たちは、AIがバブルだ、という見方は当てはまらないと考えています。その理由として、設備投資の観点とバリュエーションの二つが挙げられます。
確かに、現状では企業による大規模な設備投資と株価の上昇から、バブルのように見える面もあります。特に半導体分野では投資が活発である一方、アプリケーション、ソフトウェア分野ではまだキラーコンテンツが出現していない状況です。
しかし、今年実施した西海岸のテクノロジー企業とのミーティングで分かったことは、大手テクノロジー企業による設備投資は、現状の高水準からさらに加速する傾向にあるということです。これは彼らがAIがもたらすインパクトと事業機会を踏まえて、20年以上の長期的な競争を見据えているためです。
AIの分野では2番手、3番手では意味がなく、勝者総取りの市場になる可能性が高いため、いかに早く市場をリードする1番手のポジションを確保するかが重要になります。そのため、短期的には投資額が大きく見えても、20年という長期的な視点では適正な投資規模だと考えています。
また、株価上昇の要因を見ると、過去のバブル時のような期待先行型のバリュエーション上昇ではなく、実際の業績の伸びが寄与しています。バリュエーション自体はナスダック総合指数を例にすると現時点では過去5年平均とほぼ同水準に位置しており、収益性、成長性、継続性のいずれの観点からも、バブルという批判は行き過ぎではないかと考えています。
次世代のイノベーションを見据えて
長期投資、長期保有に適したファンドとしてこれまでの投資哲学を維持していく考えです。過去を振り返ると、米国企業の平均的なEPS(1株当たり利益)成長率が8%程度である中、テクノロジー株式はこれを上回る利益成長を遂げてきました。
今後10年を見据えても、年率2ケタ程度の業績成長は可能だと考えています。その成長を支える最大の要因がAI関連技術です。過去のテクノロジー株式の成長がイノベーションによって支えられてきたように、AIによって新たな成長の波が訪れると見ています。
テクノロジー・セクター全体が高い成長を遂げる中でも、より一段と高い成長率が期待できるマーケット・リーダーである企業へ主に投資を行うという基本戦略は、今後も変わることはありません。
長期投資の視点で次世代の成長を捉える
これまでの25年間はインターネットの成長とともにあった時代でしたが、これからの25年は新しいフェーズに入ると考えています。過去のインターネットのように、AIが私たちの生活にさまざまな影響を及ぼすという新たな時代の入り口に、私たちは今立っているのです。
テクノロジー株式を担当する運用チームのメンバーは平均経験年数が約20年というベテラン揃いで、25年にわたる運用実績から得られた深い知見を活かし、新しい技術や企業の将来性を見極めています。AIという新しい未知の分野においても、過去の経験を活かしながら、勝ち組となり得る企業を見極め、ポートフォリオに組み込んでいく所存です。
テクノロジー業界では、昨日の勝者が今日の勝者、未来の勝者であるとは限りません。そのため、速い変化の中で、その時々に最も成長する分野や企業を特定しながら、ポートフォリオを構築していくことが重要です。
netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、25年の実績に裏付けられた運用哲学と、優れた運用チームによる徹底した調査・分析に基づく投資判断で、次世代のイノベーションがもたらす投資機会を捉えていきます。長期的な視点でテクノロジーの発展による恩恵を享受したい投資家の皆様に、ぜひご検討いただきたいと考えています。
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)
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