大阪万博や建築物省エネ法も! 2025年の注目スケジュール

データから見つかる! 困ったときの投資アイデア/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

相場に影響を与えそうなイベントを、事前に把握しておくことは投資のキホンでもあります。2025年の注目スケジュールをチェックして、明日からの投資アイデアに活用してみましょう!

2025年の3大注目スケジュール

2025年に投資テーマを考える上で、チェックしておきたいイベントは以下の3つです。

注目①大阪・関西万博が開催
注目②建築物省エネ法が改正
注目③2025年問題の到来

注目①大阪・関西万博が開催

2025年4月13日(日)より、大阪・関西万博が開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに世界各地から英知が集まります。日本での万博の開催は2005年の愛知以来、実に20年ぶり。これをきっかけに大阪に遊びに行く人も増えそうですね。経済産業省によると、経済効果は約2.9兆円と目されており、2025年で一番の注目イベントになりそうです。

関連銘柄としては、民間企業として万博にパビリオンを出すことが決まっている「 バンダイナムコHD 」「 パナソニックHD 」「 パソナグループ 」「 NTT 」が挙げられます。

また、会場全体の建設プロジェクトの進行やパビリオンの建設に携わっている「 大林組 」や、会場内で空飛ぶクルマを披露するために実証実験に取り組む「 丸紅 」「 ANA 」にも注目したいですね。

注目②建築物省エネ法が改正

2025年4月より、改正建築物省エネ法が施行されます。今回の改正によって、原則すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準の適合が義務付けられることになりました。

日本政府は、2050年に温室効果ガスの排出をゼロにするという目標を定めており、2030年度には温室効果ガス46%排出削減(2013年度比)を目指しています。住宅などの建築物分野が日本のエネルギー消費量の約3割を占めることから、建築物のさらなる省エネ性能の強化や、木材利用を促す狙いがあるのです。

これらのことから、断熱強化をはじめとした省エネ住宅に強みを持つ企業に追い風が吹くかもしれません。

例えば、「 積水ハウス 」は年間の一次エネルギー消費量がゼロ以下となるZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)に強みがあり、2023年度は戸建住宅に占めるZEH比率が北海道を除く全国で95%となりました。他にも、グループ会社が省エネ住宅の建築に欠かせない断熱材を手がける「 旭化成 」や、太陽光パネルの製造を行う「 Abalance 」にもさらなる需要が見込まれそうです。

注目③2025年問題の到来

「2025年問題」とは、団塊の世代が後期高齢者となることによって年齢比率が劇的に変化し生じる様々な問題のこと。2025年以降、実に4人に1人が後期高齢者という「超高齢化社会」が到来します。

「超高齢化社会」においては、以下の3つが問題になると予想されています。

このような問題が起こり出す2025年には、医療・介護分野の需要やシニア人材への関心が高まりそうです。

訪問介護などの介護サービス事業を手がける「 ケアサービス 」や、介護付きの老人ホームを運営する「 チャーム・ケア 」、高齢化社会に特化したシニアのための人材サービス企業「 キャリア 」も関連するかもしれません。

2025年のスケジュールから投資アイデアを見つけよう!

1年間のうち、重要視されそうなイベントやトピックをメモしておきましょう。そうすれば、日々のニュースなどの中から、大きく業績を動かしそうな重要な事象に自然と目がいくようになるかもしれませんよ!