2月の株主優待は約150銘柄。買い物や外食をお得に楽しめる株主優待券が充実しているほか、複数の選択肢がある自社商品詰め合わせから欲しいものを選べる銘柄も。今回はその中から、家電量販店の「ビックカメラ」、百貨店の「高島屋」、「大阪王将」の「イートアンドHD」など、気になる8銘柄の情報をお届けします。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が2月21日(金)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
500株以上ならジュエリーも選べる!【ヨンドシーHD】
■優待権利月:2月
■最低投資金額:19万1500円(1/29終値1915円×100株)
■配当金額(会社予想):83円
■予想配当利回り:4.33%
「4℃」ジュエリーなどで知られる「 ヨンドシーHD 」。ジュエリーの企画・製造・販売などを行うブランド事業と、アパレルOEMや総合衣料専門店のチェーン展開を行うアパレル事業を手がけています。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、アパレル事業は好調なものの、ブランド事業はクリスマス商戦での男性客の売上が前期を下回る結果になりました。
この状況を踏まえて第3四半期決算発表時に通期の連結業績を見直し、売上高の予想を引き上げる一方で、各利益については下方修正。修正後の連結業績は、2ケタの増収かつ1ケタの増益を見込んでいます。
株主優待は、①株主優待券②QUOカード③自社商品のジュエリー④日本水フォーラムへの寄付のいずれかを選択。
100株以上で①2000円分②500円分④1000円分、500株以上で①5000円分③Canal4℃ジュエリー④3000円分で、他に1000株以上、3000株以上、5000株以上の区分があります。
株主優待券は「4℃」などの自社ブランド店舗で利用できます。また500株以上では、「自社商品のジュエリー」という選択肢があるのが魅力的!(保有区分ごとにもらえる商品は異なります)
500株では95万7500円(1/29終値で計算)と投資金額が高額になります。ジュエリーが欲しいという人はキンカブを利用して、コツコツ保有株を増やしていくのも一つの手かもしれませんね。
【優待拡充】分割後の100株から優待の対象に【高島屋】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:13万400円(1/29終値1304.0円×100株)
■配当金額(会社予想):23円(株式分割考慮済)
■予想配当利回り:1.76%
創業は江戸時代で、会社組織にしてからも、すでに100年以上の歴史を持つ老舗百貨店の「 高島屋 」。現在は、国内百貨店13店舗、グループ企業の単独施設5店舗、海外4店舗の計22商業施設を展開しています(2024年2月期末時点)。
昨年8月末を基準日とした1:2の株式分割に伴い、今回から優待内容を一部変更しています。2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、主力の国内百貨店業でインバウンド売上高が増大し、国内顧客の売上高も堅調に推移。この結果、前年同期比で2ケタの増収および1ケタの増益となりました。
通期の連結業績は増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、分割を考慮すると実質前期比4.5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容自体は、100株以上で高島屋各店での買い物が10%割引になる株主優待カードです。ただし、利用限度額は今回から一部変更していて、100株以上が15万円、200株以上は30万円、1000株以上は限度額なしです(有効期限は約半年)。
株主優待カードは、高島屋各店のほか、自社の通信販売やオンラインストアなどでも利用可能です(一部除外店舗、除外商品あり)。さらに、カードの提示で高島屋各店での有料の文化催に3名まで無料で入場できます。
おうちご飯派も外食派も、餃子を堪能!【イートアンドHD】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:21万3600円(1/29終値2136円×100株)
■配当金額(会社予想):15.5円
■予想配当利回り:0.72%
傘下の事業会社で、主に外食事業と食品事業を展開している「 イートアンドHD 」。外食事業には「大阪王将」や「よってこや」「横濱一品香」など複数の業態があり、直営店・加盟店を合わせた国内外の店舗数は458店舗です(2024年11月末時点)。
また、食品事業では長年外食で培ったノウハウを活かして、外食の人気メニューなどを商品化しています。2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、外食事業で店舗運営の効率化が進んだことなどから売上高が増加。前期に起きた出火に伴う受取保険金を計上したことで、前年同期比では増収かつ3ケタの増益となりました。
なお、通期の連結業績は増収かつ黒字転換を見込んでいて、創業55周年の記念配当分5.5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は2月と8月の年2回で、2月は3000円相当の自社商品などから選択可能です。昨年の場合は、冷凍の餃子や自社グループ店舗で利用できる食事券など、寄附を含む6種類の選択肢が用意されており、100株以上で1個、500株以上で3個、1000株以上で6個を選択可能でした。
また8月は、100株以上で一律、2000円分の「大阪王将公式通販クーポン券」がもらえますよ。
多彩なお店で使えるのがうれしい♪【クリエイト・レストランツ・HD】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:13万3400円(1/29終値1334円×100株)
■配当金額(会社予想):8円
■予想配当利回り:0.59%
昨年5月に創業25周年を迎えた「 クリエイト・レストランツ・HD 」。「しゃぶ菜」や「磯丸水産」「サンジェルマン」などバラエティに富んだ外食店を多数展開していて、2024年11月末時点の総店舗数は1131店舗です。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、既存店の好調と「えびそば一幻」を展開する「一幻フードカンパニー」など2社がグループ入りした効果に加えて、適正価格化を継続したことで、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を実現。
通期の連結業績についても増収かつ2ケタの増益、さらに前期比1円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、100株以上で2000円分、200株以上で4000円分、400株以上で6000円分、600株以上で8000円分、1000株以上で1万円分、3000株以上で1万6000円分、6000株以上で2万4000円分、9000株以上で3万円分の株主優待券です。
さらに、400株以上を1年以上継続保有している場合は、保有株数に応じて優待券が年2回追加されます。利用できる店舗は、和食、洋食、居酒屋、カフェ、フードコートなど多種多様。株式購入前に、会社HPの株主優待ページで、近くに利用できる店舗があるかどうかを確認してみるとよいでしょう。
ビックカメラのほか、コジマやソフマップでも利用OK【ビックカメラ】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:16万3900円(1/29終値1639.0円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:2.19%
家電量販店としておなじみの「 ビックカメラ 」。連結子会社には、「コジマ」や「ソフマップ」があり、「日本BS放送」を通じてBSデジタル放送事業も展開しています。「ビックカメラ」「コジマ」「ソフマップ」を合わせた店舗数は270店舗です(2024年8月末時点)。
2025年8月期は、5年の中期経営計画の初年度で、個々の会社の特長と強みを伸ばすグループ経営の実現をコンセプトとしています。
今第1四半期は、主力の物品販売事業の売上高が堅調なことなどから、前年同期比で増収かつ3ケタの増益となりました。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいて、前期比3円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、1000円分の買い物優待券を、100株以上で2枚(2月)・1枚(8月)、500株以上で3枚(2月)・2枚(8月)、1000株以上で5枚(2月・8月)、1万株以上で25枚(2月・8月)です。
2段階の継続保有特典があるのも特徴で、100株以上を1年以上継続保有すると、優待券が1枚、2年以上なら2枚が追加されます(どちらも8月権利分のみ)。
優待券は、ビックカメラ、ソフマップやコジマの実店舗のほか、ビックカメラやソフマップの公式通販サイトでも利用できるので、店舗が近くにないという人にもうれしい優待ですね!
ココイチの味を、店でも家でも!【壱番屋】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:9万9200円(1/29終値992円×100株)
■配当金額(会社予想):16円
■予想配当利回り:1.61%
「ココイチ」の愛称でおなじみの、「カレーハウスCoCo壱番屋」などを運営する「 壱番屋 」。アメリカや中国、台湾、韓国など海外でも店舗を展開していて、グループ全体での店舗数は国内が1247店舗、海外が219店舗です(2024年11月末時点)。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、「カレーハウスCoCo壱番屋」の既存店売上高が好調に推移したことなどから前期比増収で着地。営業利益と経常利益は食材の価格高騰や各種コストの増加により減益でしたが、純利益については店舗に係る減損損失の減少などで、前年同期比では増収となりました。なお、通期の連結業績は2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、500円分の株主飲食優待券を、100株以上で2枚、1000株以上で4枚、5000株以上で12枚、1万株以上で24枚です。
株主優待飲食券は、「カレーハウスCoCo壱番屋」などの国内各店舗(一部店舗を除く)で利用できるほか、持ち帰り弁当や宅配弁当、店内で販売している商品の支払いにも使えます。
さらに、自社のレトルトカレー商品の配送も選択できるので、近くにお店がなくても「ココイチ」の味を楽しむことができますよ!
漬物セットや干し芋などが選べる!【ピックルスHD】
■優待権利月:2月
■最低投資金額:10万3100円(1/29終値1031円×100株)
■配当金額(会社予想):26円
■予想配当利回り:2.52%
「 ピックルスHD 」は、傘下に浅漬やキムチなどを製造・販売する「ピックルスコーポレーション」や、調味料などの仕入れ・販売を行う「フードレーベル」などを抱える持株会社です。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、「ご飯がススムキムチ」シリーズで増量キャンペーンを実施したりサラダ感覚の浅漬を新発売したり、さまざまな取り組みを実施。しかし、消費者の節約志向やコンビニ向けの売上減少、天候不順による野菜価格の高騰、各種コストの上昇などにより、前年同期比では減収かつ2ケタの減益でした。
通期の連結業績については増収増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(会社予想)。
株主優待は、100株以上で1500円相当の自社商品(複数から選択)、2000円分の商品券、1500円分の寄付から選択できます。
すでに今回の内容を発表済みで、自社商品は漬物などをセットにした「八幡屋セット」、干し芋など芋を使った商品4品の「ベジパルセット」、福神漬やエコバッグなどをセットにした「ピックルスグループセット」の3種類です。
また商品券は、自社グループが運営する発酵をテーマにした複合施設(所在地は埼玉県飯能市)で、飲食や買い物に利用できます。
200株保有で倍額のQUOカードがもらえる【中本パックス】
■優待権利月:2月
■最低投資金額:17万8000円(1/29終値1780円×100株)
■配当金額(会社予想):66円
■予想配当利回り:3.70%
1941年に紙販売業としてスタートした「 中本パックス 」。現在は、グラビア印刷やラミネート加工、コーティング加工などによる製品の販売を手がけています。強みは幅広い素材への加工ができることで、特にシート印刷やラミネートでは国内トップシェアを誇ります。
2025年2月期は、IT・工業材関連ではスマートフォン用途や電子部品パッケージ材料などが、生活資材関連では利益率の高い自社商品の販売が好調に推移していることなどから、第3四半期決算発表のタイミングで利益の上方修正を発表しました。修正後の通期の連結業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。
また、配当については前期比4円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、100株以上で1000円分、200株以上で2000円分のQUOカードです。
QUOカードは、大手コンビニ3社や書店をはじめ、一部のドラッグストアなど全国約6万店舗で利用できます。有効期限もないので、お財布に1枚入れておくと便利ですね。
いかがでしたか? 誰もが名前を知る「あのお店」や「あの会社」の優待券や自社商品詰め合わせがもらえる2月の株主優待。興味はあるのにまだ優待投資を始めていないという方も、気になる銘柄が見つかったらこの機会にぜひチャレンジしてみては?