日興フロッギー(キンカブ)では、単元未満でも保有株数に応じた配当を受け取れます。今月は、決算期が2月で配当を実施している銘柄の中から、予想配当利回りが魅力的で、業績予想も堅調な8銘柄をご紹介します!
※特別に記載がない場合、権利付最終日は2月26日(水)です
※キンカブの株式は当社名義のため、配当金については一旦当社が受領後にお客さまのお取引口座に入金という事務手続きを経ます。そのため、発行会社の配当金支払日より数日~数週間遅れてのご入金となります
配当性向は、その期の純利益(税引後利益)から、配当金をどのくらい支払っているかを%で表したものです。
配当性向(%)=1株あたりの配当額÷1株あたりの当期純利益×100
会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。また配当性向とともに株主還元の状況を表す指標として、近年はDOE(Dividend on equity ratio)を採用する企業も増えています。
DOE(%)=配当総額÷株主資本×100
DOEは株主資本に対して企業がどの程度、株主の配当に回したのかを示す指標ですが、純資産を分母とした純資産配当率(=配当総額÷純資産)で計算する企業もあります。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がります。
12期連続で増配を継続中!【竹内製作所】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:5510円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):200円(期末200円、中間0円)
■予想配当利回り:3.62%
■株主優待:なし
■連続増配:12期(実績)
「小型のブルドーザー」と形容されるクローラーローダーやミニショベル、油圧ショベルなどを製造販売する、小型建設機械メーカーの「 竹内製作所 」。
同社では、一般的な建設機械に求められるパワフルさだけではなく、耐久性や操作性、快適性に優れていることで市場から高い評価を受けている点を、自らの「強み」としています。
第三次中期経営計画の最終年度である2025年2月期は、人的資本への投資や製品開発のスピードアップなど重点施策への取り組みを進めていて、目標の一つとしていた生産能力の増強については2024年8月末にすでに達成しています。
今期の第3四半期までの累計期間については、販売台数は前年同期を下回ったものの、円安の影響や製品価格の値上げなどもあり、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成。通期についても、同じく増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
配当政策は、経営体質の強化や今後の事業展開に必要な内部留保を確保した上で、連結配当性向30%を目安としています。
今期は、前期比42円の増配となる1株あたり200円の配当を予定していて(会社予想)、予定通り実施されると13期連続での増配となります。
国際貨物輸送のプロフェッショナル【エーアイテイー】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:1694円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):80円(期末40円、中間40円)
■予想配当利回り:4.72%
■株主優待:なし
■連続増配:――
約30年にわたり海上輸送を中心とした国際貨物輸送を手がけている「 エーアイテイー 」。
特に、日中間の海上輸送に強みがあり、中国や東南アジア諸国には多数の自社拠点も設けています。また、貨物追跡サービスなどを通じたDX化(デジタル技術を活用してビジネスなどを変革していくこと)にも力を入れていて、2024年3月には経済産業省が定める「DX認定事業者」の認定も取得しています。
同社の配当は、各期の連結業績や配当性向、将来の国内外での事業展開などを総合的に検討した上で決定するとしています。過去5年間の配当性向は2020年2月期が64.9%、その後は51.8%⇒57.6%⇒51.0%⇒62.9%で推移。2025年2月期は58.0%、配当金額は1株あたり80円を見込んでいます(会社予想)。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、日本・中国などいずれのセグメントも、売上高は前年同期比を上回って推移。セグメント利益に関しては、日本では海上運賃の上昇による利益率低下と人件費などのコスト増により2ケタの減益となったものの、中国ではコストの削減や抑制に取り組み、前年同期比で増益となりました。
この結果、第3四半期までの累計期間は増収増益となり、通期の連結業績も増収増益を見込んでいます(会社予想)。
「ワコーレ」ブランドのマンションを販売【和田興産】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:1448円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):65円(期末39円、中間26円)
■予想配当利回り:4.48%
■株主優待:なし
■連続増配:3期(実績)
明治32年に神戸で不動産賃貸業として創業し、なんと120年以上という長い歴史を持つ「 和田興産 」。
現在は、神戸市や阪神間とその周辺地域を主要エリアとして、「ワコーレ」ブランドの分譲マンションを開発・販売しています。また、「ワコーレノイエ」のブランド名で木造戸建て住宅の開発や、創業時からの事業である賃貸不動産の管理・運営なども手がけています。
同社では、事業領域の拡大と効率的な経営による収益力の向上、及びメンテナンスの強化を図りつつ、株主への還元を第一に考えて安定した配当を継続するという配当方針を打ち出しています。
2024年2月期までは3期連続で増配していて、2025年2月期も前期比5円となる65円の配当(1株あたり)を予定しています(会社予想)。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、主力の分譲マンション販売事業で販売単価が上昇したことに加え、賃貸マンションの販売などを扱う「その他不動産販売事業」が好調に推移。戸建て住宅販売事業は進捗が遅れているものの、全体では前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成しました。通期についても、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
自社商品が2割引きで買える株主優待も!【オンワードHD】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:624円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):26円(期末26円、中間0円)
■予想配当利回り:4.16%
■株主優待:あり
■連続増配:――
「23区」「ICB」「J.プレス」「五大陸」といったファッションブランドで知られる「オンワード樫山」をはじめ、傘下にファッション領域、ウェルネス領域、コーポレートデザイン領域に関わる企業を抱える、純粋持株会社の「 オンワードHD 」。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、オンラインストアの商品をリアル店舗で試着・購入できるサービスの利用件数拡大などにより前年同期比で増収を確保。また、繰延税金資産の計上などで、純利益も前年同期比で0.6%の増益となりました。通期の連結業績は、2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。
配当については、配当性向40%以上を目安とし、安定的で業績に連動した適正な利益配分の実施を方針として掲げています。
今期は前期比6円の増配を予定していて(会社予想)、この増配が実現した場合は2期連続となります。
さらに、2月末を権利確定日とした株主優待もあり、100株以上で自社グループ公式通販サイトでの買い物が20%割引になる買物割引券が1枚もらえます(利用は期間中6回まで)。
さらに、1000株以上かつ1年以上の継続保有で、保有株数に応じた自社ギフトカタログも進呈されますよ。
今期まで総還元性向100%!【ワキタ】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:1819円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):70円(期末70円、中間0円)
■予想配当利回り:3.84%
■株主優待:あり
■連続増配:3期(実績)
建設機械の商品開発や販売、リース・レンタルなどを総合的に手がけている「 ワキタ 」。
他に、介護事業やカラオケ設備の提案などを行う商事事業、賃貸オフィスビル・賃貸マンションの運営やホテル運営などを手がける不動産事業も展開しています。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、主力の建機事業で販売部門が売上高・利益ともに減少したものの、賃貸部門では公共・民間事業ともにレンタル需要が堅調に推移。また、商事事業や不動産事業も売上高を伸ばし、前年同期比では増収かつ2ケタの増益となりました。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいます(会社予想)。
現在、同社は今期を最終年度とする中期経営計画を進行中で、その中で「2025年2月期までの3年間は、配当と自己株式取得を加えた総還元性向を100%とする」とうたっています。
前期までで3期連続の増配を継続していて、今期も前期比8円の増配予定です(会社予想)。
また、前回から2月末を権利確定日とする株主優待を新設。「ホテルコルディア大阪」と「ホテルコルディア大阪本町」の2施設で使えるホテル利用券(電子チケット)を、100株以上で1万円分、300株以上で3万円分もらえますよ。
ベビー・子供服でおなじみ♪【ナルミヤ・インターナショナル】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:1293円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):53円(期末53円、中間0円)
■予想配当利回り:4.09%
■株主優待:あり
■連続増配:――
ベビー・子供服の企画販売などを幅広く手がけている「 ナルミヤ・インターナショナル 」。
「メゾピアノ」や「プティマイン」、「アナスイ・ミニ」などのブランドを多数展開しています。2025年1月末時点の国内直営ショップは704店舗です。なお、2022年2月より「ワールド」の子会社となっています。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、秋物商戦は厳しかったものの、新規出店やデジタル戦略を積極的に取り組んだ結果、前年同期比で増収かつ2ケタの増益となりました。通期の連結業績についても同様に、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
同社の配当政策は、親会社の株主に帰属する当期純利益の35%を配当性向の目安としています。
今期については、前期比12円の増配となる1株あたり53円を予定していて(会社予想)、実現すると2期連続の増配となります。
2月末を権利確定日とする株主優待もあり、100株以上で2000円分、300株以上で4000円分、1000株以上で8000円分の株主買物優待券がもらえます。直営店舗(一部店舗を除く)と公式オンライン通販の両方で使えるので、利用しやすいのがうれしいですね。
広告の枠にとどまらない広告会社【日宣】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:692円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):27円(期末27円、中間0円)
■予想配当利回り:3.90%
■株主優待:なし
■連続増配:――
顧客が真に望むことを広告の企画開発を通して生み出していきたいという思いから、自らを「広告代理店」ではなく「広告会社」と呼んでいる「 日宣 」。
マーケティングやデザイン、WEB制作、メディア業務など事業は多岐に及び、「広告」という言葉の枠に留まらないコミュニケーション・プロモーション領域のサービスなども展開しています。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、自社メディアとして手がけている月刊ケーブルテレビマガジンが堅調に推移。他にも、大手農園芸用品メーカーのウェブサイトのリニューアルや大手外食チェーン向けのマーケティング支援など、クライアントごとに幅広いソリューションを提供しました。
この結果、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成し、通期の連結業績については2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
また、配当施策は前期から新たな方針を採用し、利益の変動による配当額への影響を抑えて段階的な増配を目指すためとして、配当目標の指数を「配当性向30%」から「DOE(連結株主資本配当率)3%」に変更しています。
今期は前期比1円増配の1株あたり27円を予定していて(会社予想)、実現すると2期連続の増配となります。
コールセンター事業の草分け的存在【ベルシステム24HD】
■決算月:2月(中間決算:8月)
■株価:1259円(1/28終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):60円(期末30円、中間30円)
■予想配当利回り:4.76%
■株主優待:なし
■連続増配:――
1982年に「24時間電話業務代行サービス」を開始した「ベルシステム24」をはじめ、傘下にCRM(顧客管理システム)事業やBPO(業務プロセスのアウトソーシング)事業などに関わる全10社の企業を抱える純粋持株会社の「 ベルシステム24HD 」。
現在は生成AIを導入したコンタクトセンターの自動化サービスや、新たなBPOビジネスへの取り組みなどにも力を入れています。
同社の配当政策は、当期利益ベースの連結配当性向50%が目標で、今後も利益の拡大を通じて増配の実現を目指すとしています。この方針に基づき、2025年2月期は前期と同額の年間1株あたり60円の配当を実施する予定です(会社予想)。
2025年2月期の第3四半期までの累計期間は、主力のCRM事業でコロナ対策など国策関連業務が減少している影響が続き、前年同期比では減収かつ2ケタの減益となりました。
ただし、前年度も業務縮小が進んでいたため、四半期ベースでの減少幅は縮小傾向にあるとのことです。なお、通期の連結業績については増収増益の見込みを据え置いています(会社予想)。
いかがでしたか? 配当金には、値上がり益とは一味違う株式投資の魅力があります。“とらぬ狸の皮算用”ではないですが、「この銘柄をこのくらい保有していたら、配当はいくらになる?」と考えるのも楽しそうですよ。気になる銘柄を見つけて、あれこれ検討してみてくださいね。