NISAの制度が拡充されてから、早1年。自分なりの投資手法や資産配分が確立できたという方も多いのではないでしょうか。一方、運用を続けていく中で、「10年後には一体いくらになるんだろう」「この資産配分でいいのかな」、こう思ったことがある方も少なくないはず。今回は、そんな漠然とした悩みを解決してくれる便利ツールをご紹介します。
便利ツールその① 金融電卓でシミュレーションをしてみよう
まず最初に知っておきたいのが「金融電卓」。使い方はとっても簡単です。求められる数字を入力するだけで、「月々いくら積立すればよいの?」「将来蓄えた分は月々どのくらい使えるの?」といった悩みをたちどころに解決してくれます。
「将来いくらほしい」という金額が決まっていれば、あとはそのゴールを目指すだけ。どのくらいの利回りで、月々どのくらい積立し、どのくらいの時間をかければゴールに到達できるのか、金融電卓を使ってその答えを教えてもらいましょう。
ではここからは具体的なケースにわけて、金融電卓の使い方をご紹介します。
ケースA 目標金額も運用期間も決まっているけれど……どう運用すればよい?
そんなあなたにピッタリなのが「必要利回りシミュレーション」。「何年後にいくらほしい」という項目を入力すれば、必要な利回りを教えてくれます。
あとは下の図を目安に、必要利回りが高ければ株を多めに、低ければ債券を多めにポートフォリオを組んでみましょう。
目指している目標金額や運用できる期間が変わったときは、必要な利回りも変わってきます。一度ポートフォリオを組んでも、ほったらかしにせず1年に1〜2回程度見直すことをオススメします。
こちらもチェック:ポートフォリオって何?
ケースB 目標に到達するには毎月いくら積み立てたらよい?
目標金額は決まっているけれど、「月々いくらつみたてをすればよいのか分からない……」という方にオススメなのが「積立額計算シミュレーション」。毎月いくらつみたてればよいのか教えてくれます。
月々の積立金額よりも、運用を始める時最初にいくら投資すればよいのか知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
ケースC どのくらいの期間、運用を続けたらよい?
また、今は自分のペースで運用できているけれど、いつまで運用を続ければよいのか分からない! という方にぜひ使ってほしいのが「必要期間計算シミュレーション」。どのくらいの期間運用を続ければゴールに到達するのか分かります。
ケースD このまま運用していったら、一体いくらになる?
さらに、運用を続けていくうえで「自分の資産が将来いくらになるのか知りたい!」と思った時に使いたいのが「達成金額シミュレーション」。今の積立金額や利回り、投資期間を入力すると将来いくらになるかが分かります。
「こんなに増えるんだ」と思った方がいる一方で、「意外と増えないな……」と思った方もいらっしゃることでしょう。そんな時は、今までご紹介したシミュレーションも参考にしながら、「利回りを上げる」「積立金額を増やす」「運用期間を長くする」この3つのどれかにチャレンジしてみてもよいかもしれません。
特に「利回りを上げる」という選択肢は、ポートフォリオの株の割合を少し多くすることで適うかもしれません。「積立金額を増やす」「運用期間を長くする」は難しくても、少しリスクをとることでリターンを大きくできる可能性があるのですね。
そのほか、すでに資産がある程度あり、それを運用しながら取り崩して使う人にぴったりのシミュレーションも。「どのくらいの長く受け取れる?」「毎月いくら受け取れる?」「どのくらいの利回りが必要?」、こんな悩みも、金融電卓が答えを教えてくれます。
金融電卓は、運用に不安を抱えているときだけでなく、ライフプランや目標金額が変わったときにも必携のツールです。将来設計のためにも、使い方をマスターしておきたいですね。
便利ツールその② AI株価見守りサービスで、売買のチャンスを教えてもらおう
次に知っておきたい便利ツールは「AI株価見守りサービス」。金融電卓とは異なり、使えるのは当社に口座をお持ちの方のみとなりますが、味方につければ百人力。特に、忙しくて日中株価をチェックできない方や、損切がうまくできない方、長く保有していられず、少しの利益ですぐに売却してしまう方にオススメです。AI株価見守りサービスは、その名の通り、AIが私たちの代わりに株価を見ていてくれるというもの。当社で保有している銘柄だけでなく、他社でお持ちの銘柄や今の注目銘柄を登録、見守りポイントを設定しておくと、下落もしくは上昇した際にメールで知らせてくれます。見守りポイントを3つの幅から選ぶことができるほか、AIの株価予想トレンドに基づいて見守り価格を自動で変更してくれますし、トレンドも教えてくれますよ。
便利ツールその③ AIポートフォリオ診断でリスクとリターンをチェック!
最後にご紹介するのは「AIポートフォリオ診断」。こちらも株価見守りサービスと同じく、当社に口座をお持ちの方を対象としたサービスですが、使い方を押さえておきたいツールです。
AIポートフォリオ診断を行うと、自分の株式ポートフォリオがどのくらいのリスクやリターンなのか把握できます。具体的には、当社や他社でお持ちの株式の銘柄を分析し、「日経平均やTOPIXに比べてリスクやリターンは高いのか? 低いのか?」を教えてくれます。
さらに、追加で投資金額や投資期間、リスク許容度を入力すると、具体的な銘柄を挙げながらリバランスの提案をしてくれます。
投資したい銘柄はあるものの、どう運用すれば効率が良くなるか分からないという方や、今のポートフォリオを見直したいという方は、一度使ってみてはいかがでしょうか。
便利ツールを上手に使いこなしながら、資産運用についての不安や悩みを解消していきましょう。