2024年1月から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)。この連載では、NISAに関するみなさんのギモンやよくある質問にお答えします。今回は「NISAでみんな何買ってるの?」というギモンに対して、2024年度に人気を集めた銘柄を紹介します。
NISAでみんなが買ってる銘柄TOP10
昨年12月27日から、2025年の成長投資枠を使えるようになったNISA。すでに活用中という方も多いのではないでしょうか。SMBC日興証券では、NISA口座で2024年度(期間は2024年4月1日~2025年1月31日)にダイレクトコースで買付金額が多かった銘柄TOP10は、下記のとおりでした!
自動車メーカーに注目が集まる
TOP10の中に2つランクインしたのは、大手自動車メーカーです。2位に「 トヨタ自動車 」、7位に「 本田技研工業 」(以下、ホンダ)がランクインしました。
2024年度の自動車業界は、注目度が高いニュースが相次ぎました。1つ目はホンダと「 日産自動車 」の経営統合です。昨年12月に検討を開始したものの、2月13日には破談を発表しました。ホンダは日産自動車に対して子会社を提案しましたが、自主性の保持などに確信が持てなかった日産自動車は、ホンダの提案を受け入れることはできませんでした。とはいえ、日産自動車は今期(2025年3月期)に800億の赤字を予想していて、今後どのように経営再建を図っていくか、注目されます。
2つ目は、トランプ大統領の関税措置。関税とは、輸入品に課せられる税金のことです。トランプ氏は3月3日、メキシコとカナダからアメリカに輸入される製品に対して、25%の関税を課すと明言しました。その後、4月2日まで1ヵ月の猶予期間を設けると発表したものの、今後もトランプ大統領の発言に左右される展開が予想されます。
関税措置で相場が揺らぐ中、トヨタ自動車は3月3日に株主優待の新設を発表しました。長期投資を前提にNISA口座で買っておきたい……そんな風に考えるなら、選択肢に加えてみるのも一つかもしれません。
トヨタ自動車は100株以上保有すると、500円分のTOYOTA Wallet(トヨタウォレット)残高をもらえます。1年以上3年未満保有していると1000円分、3年以上保有していると3000円分となります。また、1000株以上を5年以上保有していると3万円分もらえます。なお、優待をもらえる初回基準日は、2025年3月31日です。
業界首位の銘柄や、世相を反映した銘柄が上位に
自動車メーカー以外の銘柄では、業界首位の大手企業が上位にランクインしました。また、防衛関連銘柄である「 三菱重工業 」や、金利上昇の恩恵を享受できる「 三菱UFJフィナンシャル・グループ 」「三井住友フィナンシャルグループ」など、昨年の世相を反映した銘柄が買われました。
三井住友フィナンシャルグループは、日興フロッギーでの取り扱いはありませんが、100株単位であれば支店、日興イージートレード、ご注文専用ダイヤルでお取引いただけます。
三井住友フィナンシャルグループの株価をチェックする
上位銘柄のうち「 NTT 」や「 三菱商事 」などは株価の下落がSNSなどで話題となりましたが、その分、会社予想配当利回りが高まっています。
3月中に買えば、配当金や優待のチャンスも
今回ランクインした企業は、12月末決算の「 JT 」を除き、すべて3月末決算銘柄です。権利付最終日(3月27日)までに買えば、期末の配当金や優待をもらえます。
フロッギーでは、NISAの成長投資枠を使って100円から株を購入でき、単元未満株でも株数に応じた配当金を受け取れます。もちろん、dポイントも利用可能。NISA口座で買えば、配当金を非課税※で受け取れますよ。
一方、単元未満株の優待(端株優待)が採用されていても、フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が3月25日までに単元株以上になるよう購入する必要があります。
現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできませんので、注意しましょう。
気になる銘柄があれば、NISA口座を使って、配当株投資や優待投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。