2024年1月から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)。この連載では、NISAに関するみなさんのギモンやよくある質問にお答えします。今回は「NISAでみんな何買ってるの?」というギモンに対して、2024年度で人気のETFを紹介します。
NISAでみんなが買ってるETF・TOP10
昨年12月27日から、2025年の成長投資枠を使えるようになったNISA。個別株への投資は難しい……という方にピッタリなのが、ETF(上場投資信託)です。SMBC日興証券では、NISA口座で2024年度(期間は2024年4月1日~2025年1月31日)にダイレクトコースで買付金額が多かったETF・TOP10は、下記のとおりでした!
TOP3は高配当・金・インドと続く
1位となったのは「 NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 」。日経平均高配当株50指数(トータルリターン)に連動するように運用されているETFです。「日経平均高配当株50指数(トータルリターン)」とは、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い、原則50銘柄で構成される株価指数のこと。年に4回分配金支払い基準日があり、昨年(2024年)は1口あたり合計78円の分配金を受け取れました。NISAなら、通常20.315%課税される分配金が非課税となる※ので、分配金を受け取れるETFに投資したい……という方に適しています。
2位となったのは「 純金上場信託(現物国内保管型) 」。「グラム・円」単位の金の理論価格との連動を目指していて、裏付けとなる金の現物を国内の倉庫に保管しているETFです。「有事の金」と言われるように、根強い人気を誇る「金」。純金上場信託(現物国内保管型)は、2019年以降上昇が続いています。
3位となったのは「 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 」。国連の2024年版「世界人口推計」によると、2023年にインドの人口は世界で最多になったと見られています。昨年の秋以降、インドの株式市場は軟調な展開が続いていますが、同ETFは2024年度を通してみると依然として人気です。
日経平均やREIT、S&Pなど指数連動型が上位に
4位の「 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 」と6位の「 上場インデックスファンド225 」は日経平均株価に連動するETFで、5位の「 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 」は東証REIT指数に連動するETFです。
また、8位の「 iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF 」と10位の「 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 」はアメリカの代表的な株価指数・S&P500に連動するETFで、9位の「 NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 」は同じくアメリカのNASDAQ市場の時価総額上位100社(金融除く)で構成される「NASDAQ100指数」に連動するETFです。
目先はトランプ大統領の関税措置などで不安定な相場が続きますが、年後半は、投資家の目線が徐々に景気や企業業績といったファンダメンタルズへ回帰する、という見方もあります。
日本株やアメリカ株に引き続き投資したい……と思うなら、「NISAで日本株ETFに投資する方法」や「NISAで米国株ETFに投資する方法」を読んで、投資できるETFをチェックしてみましょう。
また、特定の国に集中投資するのではなく、世界の幅広い銘柄に分散投資したいなら、7位の「 MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 」に投資する、という選択肢もありますよ。
投資タイミングが難しいなら、つみたてを活用しよう
NISAの成長投資枠では、ETFのつみたてができます※。「今買うべきかどうか迷ってしまう」という方は、毎月一定の金額を継続して買い続ける、キンカブの「定期定額買付」機能を活用するのも選択肢の一つです。
「定期定額買付」の機能を使えば、一度設定すれば自動でつみたててくれるので、相場の上げ下げで迷ってしまうという方にもピッタリです。さらに1銘柄につき100円以上100円単位で買い付けする設定ができるため、少額から運用を始められますよ。
オンライントレード(日興イージートレード)にログインして「キンカブ定期定額買付」を使ってみる
NISAの成長投資枠を使って、ETFに投資してみましょう。