家でも外でも、美味しいもの三昧! 4月の優待6選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 村里つむぎ日興フロッギー編集部

4月の株主優待は全部で約35銘柄。数こそ少なめですが、お菓子に飲料、カフェにラーメン、ステーキなど、自社商品がもらえたり外食が楽しめたりする銘柄が揃っています。今回は、その中から飲料詰め合わせがもらえる「伊藤園」や家系ラーメンが味わえる「ギフトHD」など、6銘柄の情報をお届けします!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は4月25日(金)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が4月23日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

夏にどっさりやって来る、飲み物優待【伊藤園】

■銘柄名(コード):伊藤園(2593)
■優待権利月:4月
■最低投資金額:32万4000円(3/27終値3240円×100株)
■配当金額(会社予想):44円
■予想配当利回り:1.35%

1980年代に世界で初めて缶入りウーロン茶を開発・発売した「 伊藤園 」。現在は、茶葉や飲料を扱うリーフ・ドリンク関連事業と、「タリーズコーヒー」を手がける飲食関連事業などを展開しています。

2025年4月期第3四半期までの累計期間は、「お~いお茶」×大谷翔平選手の新プロジェクトが始動。リーフ・ドリンク関連事業では、主力の「お~いお茶」ブランド製品を中心に売上が堅調に推移しました。

この結果、前年同期比で増収ながら2ケタの減益となりました。なお、通期の連結業績については増収増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、100株以上で1500円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品の詰め合わせです。たとえば、昨年の100株保有の場合は缶入りの「お~いお茶」や「ウーロン茶」、タリーズブランドの缶コーヒー、紙パック入りの野菜飲料など全12品でした。

さらに、自社商品の割引クーポンが付いた通販のパンフレットも届きます。クーポンの割引率は100株以上で30%、1000株以上なら50%です。優待品は、7月下旬から8月上旬にかけて届く予定です。暑い時期に飲料品が届くのはとてもうれしいですね!

ステーキ、寿司、通販にも使える優待券【テンポスHD】

■銘柄名(コード):テンポスHD(2751)
■優待権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:37万4000円(3/27終値3740円×100株)
■配当金額(会社予想):9円
■予想配当利回り:0.24%

中古厨房の再生事業からスタートした「 テンポスHD 」。現在は傘下の事業会社で、中古・新品の厨房機器販売を手がける物販事業、情報・サービス事業、飲食事業の3事業を展開しています。

2025年4月期の第3四半期までの累計期間は、大手外食企業向けの厨房機器販売が好調だった他、飲食事業に回転寿司・水産卸事業を行う「ヤマトサカナ」が加わったことなどで、前年同期比で2ケタの増収となりました。

なお、純利益は2ケタの増益ですが、これはグループ企業だった「竹若」の破産手続廃止の影響によるものです。通期の連結業績についても2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。

年2回の株主優待は、4月は100株以上で一律8000円分の株主優待食事券です。一方10月は抽選式の優待で、100株以上で3万円分、2万円分、1万円分の株主優待食事券がそれぞれ抽選で100名に当たります。残念ながら外れても500円分の株主優待食事券がもらえますよ。

優待食事券は、自社グループの「ステーキのあさくま」と「回転寿司やまと」の他、全国の飲食店(協力店舗)でも利用でき、その数は約950店舗にのぼります。さらに、自社通販サイトの「あさくまファーム」でも使えるので、近くにお店がない人も安心ですね。

おやつはしばらく優待だけで十分!?【正栄食品工業】

■銘柄名(コード):正栄食品工業(8079)
■優待権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:41万8000円(3/27終値4180円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:1.43%

正栄食品工業 」は、製菓・製パンなどの食品業界向けに原料乳製品や油脂類、乾燥果実・ナッツ類などの輸入・仕入れ・販売を行う食品専門商社です。また、国内外に10ヵ所の工場を持つメーカーでもあり、さらに米国ではプルーンとクルミの農園も経営しています。

2025年10月期の第1四半期は、国内で乳製品や製菓原材料などの売上が伸び、米国や中国でも売上が増加。一方、利益面では米国の農園事業赤字や中国事業の採算低下、米国関係会社での労働訴訟による損害賠償金の特別損失計上などが響き、前年同期比で2ケタの増収ながらも2ケタの減益となりました。

通期の連結業績は減収減益を見込んでいますが、前期比10円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、100株以上で自社商品の詰め合わせです。

たとえば、昨年4月はチョコビスケットの「サク山チョコ次郎 いちごミルク味」や「ロカボ もち麦チョコ」などのチョコレート菓子をはじめ、「マロングラッセ」に「素焼きアーモンド」「ピーカンナッツ キャラメル掛け」「いちご印ミルク」(練乳製品)など全16品がもらえました。

バラエティに富んだ商品がこれだけもらえたら、しばらくは優待だけで十分におやつが楽しめそうですね!

お店でも家でもガッツリ麺を!【ギフトHD】

■銘柄名(コード):ギフトHD(9279)
■優待権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:30万6000円(3/27終値3060円×100株)
■配当金額(会社予想):22円
■予想配当利回り:0.71%

傘下の事業会社で、横浜家系ラーメンの「町田商店」や「豚山」など複数のラーメン業態を展開している「 ギフトHD 」。店舗数は、国内外の直営店・業務委託店を合わせて245店舗。また、プロデュースしている店舗は国内外で586店舗となっています(いずれも2025年1月末時点)。

2025年10月期第1四半期は、直営店の新規出店が順調に進んでいる一方、価格改定のタイミングのずれから、前年同期にはあった超過収益がなくなりました。さらに、原材料や人件費が上昇したことで、前年同期比で2ケタの増収ながら2ケタの減益となりました。

通期の連結業績は、2ケタの増収増益を見込んでいて、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

株主優待は、4月と10月に100株以上で1枚、200株以上で2枚、400株以上で3枚、600株以上で4枚、1000株以上で5枚の株主優待電子チケットがもらえます。自社グループの国内直営店舗で、券売機にボタンのある商品をどれでも1つ選択可能です。また、自社ネット通販サイトで1枚1000円分の割引クーポンとしても利用OK。

さらに長期保有優遇制度もあり、100株以上を1年以上、継続して保有すると、株主優待電子チケットがそれぞれ1枚追加されますよ。

来年からは1年以上の継続保有が条件に【アイ・ケイ・ケイHD】

■銘柄名(コード):アイ・ケイ・ケイHD(2198)
■優待権利月:4月
■最低投資金額:8万5100円(3/27終値851円×100株)
■配当金額(会社予想):24円
■予想配当利回り:2.82%

アイ・ケイ・ケイHD 」は、九州を基盤にゲストハウス型のウェディング施設を展開する「アイ・ケイ・ケイ」を傘下に抱える持株会社です。2025年10月期の第1四半期は、主力の婚礼事業で婚礼の施行単価が過去最高となったものの、施行組数の減少などにより、前年同期比では減収かつ2ケタの減益となりました。

ただし、食品事業とフォト事業はそれぞれ前年同期比で2ケタの増収となり、堅調に業績を伸ばしています。通期の連結業績は減収かつ2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)が、新規出店やスイーツラボ開設などの投資を続けることで、企業の飛躍的な成長を目指すとしています。

優待内容は、100株以上で2000円相当、500株以上で3500円相当の自社特選菓子です。また、1000株以上では6000円相当、5000株以上で1万1000円相当の自社特選ギフトがもらえます。

たとえば、昨年の100株保有時の優待内容は、バームクーヘンなど焼き菓子全8個でした。さらに、全国12ヵ所のレストランで飲食などの割引が受けられる食事代金優待券が、100株以上で一律3枚もらえますよ。

なお、2026年からは1年以上の継続保有が優待獲得の条件になります。「来年も優待がほしい!」という人は、売却せずに保有し続けましょう。

優待券でカフェやランチはいかが?【東和フードサービス】

■銘柄名(コード):東和フードサービス(3329)
■優待権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:21万1900円(3/27終値2119円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.94%

首都圏の1都3県で、高級喫茶店の「椿屋珈琲」やカフェ「ダッキーダック」、「イタリアンダイニングDONA」などの飲食店を展開している「 東和フードサービス 」。

2025年2月末現在、全110店舗を構えています。2025年4月期は、既存店売上高が8月から2月まで7ヵ月連続で前年同期を上回って推移。特に、12月・1月は平年に比べて気温が安定していたことなどから外出機会が増え、冬フェア商品の販売機会とも合ったことから売上に好影響を与えました。

この結果、前年同期比では増収増益を達成しました。なお、通期の業績は増収ながら減益の見込みですが、配当に関しては前期比1円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。

株主優待は年2回で、自社店舗で使える500円分の優待割引券を、100株以上で3枚(4月)・2枚(10月)、200株以上で4枚(4月)・3枚(10月)、400株以上で7枚、800株以上で14枚、2400株以上で24枚、4000株以上は一律で36枚もらえます。

また、優待割引券と引き換えに、優待品の詰め合わせも選択可能です。内容は自社のドリップコーヒーや焼き菓子、レトルトカレーなどで、たとえば前回10月の100株保有時の場合は「椿屋珈琲ドリップバック」の詰め合わせでした。

いかがでしたか? お菓子や外食など美味しいもの中心に、魅力的な銘柄をご紹介した4月の株主優待。興味はあるのにこれまで優待投資は未経験という方も、新年度を迎えるにあたってぜひトライしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。現時点ではNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2025年3月27日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は5/1(木)配信予定です。