新NISAがはじまって1年あまり。みなさんもうNISA枠の活用には慣れてきましたか? そこで今回は日興フロッギー白書番外編として「新NISA白書」をお届け! 三井住友DSアセットマネジメントと共同で、幅広い投資家のみなさまに「満足度」や「利用状況」、「今後に期待すること」などについてアンケートを実施しました。
新NISA制度には「概ね満足」
新NISA制度に対する満足度をお伺いしたところ、「満足」が18%、「やや満足」が33%となり、過半数の方が概ね満足していることがわかりました。「やや不満足」「不満足」と回答した方は計7%で、制度としての満足度は非常に高いと言えそうです。
従来に比べて枠が拡大したことや、非課税保有期間が無期限化したことなどから、満足度が高まったことが想定されます。
NISA口座を開設している金融機関は証券会社が7割超
実際にNISA口座を開設している金融機関についてお伺いしたところ、「証券会社」が30%、「証券会社(ネット)」が43%と、7割以上の方が証券会社で開設していました。他の金融機関では投資できる商品が限定されている一方で、証券会社では株式もNISAの対象であることなどが背景にあると考えられます。
NISAを証券会社で開設している人ほど、長期を選好
また、NISA口座を開設している金融機関別に、NISAでの想定投資期間についてお聞きしたところ、証券会社で投資している人ほど長期を想定し、銀行で投資をしている人ほど短期での投資を想定していることがわかります。証券会社で開設している方はすでに投資経験があり、今後も継続的に投資する予定という傾向があるのかもしれませんね。
NISA口座、どの枠をどれぐらい使っている?
NISA口座には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、みなさんはどのように枠を活用されているのでしょうか。8つの選択肢(グラフ参照)の中で最も多かったのは「どちらも利用したが、つみたてメイン」(19%)でした。中には、「つみたて投資枠・成長枠ともに満額」と、非課税枠をフル活用されている方も。
成長投資枠をメインにしている人ほど「長期目線」?
一方、少し面白い結果となったのが、上記利用状況別に見た「NISAの想定投資期間」です。「5年以上~10年未満」「10年以上」と比較的長期で投資を考えている人は、成長枠をメインにNISA利用している方に多く見られました。「つみたて投資枠を使っている人のほうが長期目線なのでは?」と編集部は思っていましたが、意外な結果となりました。
つみたて・成長投資枠での決め手は?
一方、具体的な商品選びの「決め手」についても投資枠別にお伺いしました。利益や分配金・配当金などが非課税になるという制度の特徴から、「投資対象の値上がり期待」「分配金・配当金が魅力的」という点については、どちらの投資枠における「決め手」においてもトップ2です。ただ、つみたて投資枠では、「手数料の安さ」や「変動が小さく安定した値動き」などの項目を考慮する方も多い様子が伺えます。
欲を言えば、「もっと簡単に投資がしたい」!?
最後に、NISAに関して今後金融機関に期待することをお伺いしました。「特にない」という回答がトップだった一方で、「商品のバリエーション強化」「手続きフローの改善・簡素化」「購入手法の拡大(クレジットカード・ポイント等)」などが挙がりました。いかに簡単で手軽に買えるような仕組みを整えるかについて重視している様子がわかりますね。
上記でご案内したアンケート結果は実はごく一部です。アンケートの全貌をご覧になりたい方は、三井住友DSアセットマネジメントの「新NISA白書」特設ページをチェック!
期間:2025年2月28日~3月4日
対象:Fastaskによるインターネットアンケート回答者
有効回答数:5,407件