再導入&拡充銘柄にも注目! 6月の優待7選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ Tomo.N日興フロッギー編集部

6月の株主優待は約150銘柄。自社商品や欲しいものを選べるカタログギフト、買い物・外食がおトクになる優待券などさまざまな優待品が揃っています。その中から、今回株主優待を再導入した「コカ・コーラボトラーズジャパンHD」、優待を拡充した「ジョイフル本田」、定番の「すかいらーくHD」など、注目の7銘柄をご紹介します。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は6月26日(木)です。また、利益は当期純利益を指します。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が6月24日(火)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません

人気の調理家電を優待でゲット!【BRUNO】

■銘柄名(コード):BRUNO(3140)
■優待権利月:6月
■最低投資金額:10万3200円(5/28終値1032円×100株)
■配当金額(会社予想):4円
■予想配当利回り:0.38%

インテリア雑貨やトラベル雑貨、オーガニックコスメなどのライフスタイル商品を企画、製造・販売している「 BRUNO 」。RIZAPグループ傘下で、2021年に社名を「イデアインターナショナル」から人気のコンパクトホットプレートでも知られる「BRUNO」に変更しました。

2025年6月期の第3四半期までの累計期間は、ライフスタイル商品ブランドの「BRUNO」やトラベル商品ブランド「MILESTO」の売上高が前年同期を上回って推移したほか、国内のEC事業やカタログギフトも堅調で、前年同期比で2ケタの増収、黒字転換となりました。

通期の連結業績については、第3四半期決算発表と同時に、中国における経済成長の動向を踏まえて海外子会社の売上や利益の見込みを引き下げ、下方修正しました。修正後の連結業績は、増収かつ黒字転換を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、100株以上で9000円相当、200株以上で1万8000円相当、400株以上で2万4000円相当、600株以上で3万円相当、1000株以上で3万6000円相当のRIZAPグループ商品です。

前回の場合は、「BRUNO」ブランドのキッチン家電や雑貨類、洗顔料や化粧水など100種類近い商品が用意されていて、優待金額の範囲内で好きな商品を選ぶことができました。

暮らしを快適にする品々をお届け!【アース製薬】

■銘柄名(コード):アース製薬(4985)
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:50万8000円(5/28終値5080円×100株)
■配当金額(会社予想):120円
■予想配当利回り:2.36%

1892年の創業以来、快適な暮らしを支える製品を多数生み出している「 アース製薬 」。殺虫剤の「アースノーマット」や入浴剤の「バスロマン」、オーラルケア用品の「モンダミン」など、一度は使ったことがあるという人は多いのでは?

2025年12月期の第1四半期は、入浴剤やオーラルケア用品の出荷が堅調で、さらに新製品を含む虫よけ用品も好調だったことから、主力の家庭用品事業は売上高・営業利益共に前年同期を上回りました。この結果、第1四半期は前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成し、通期の連結業績も増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

株主優待は、6月は100株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当、12月は100株以上で一律2000円相当の自社グループ製品詰め合わせです。

例えば、1年前の6月の100株保有時の優待品は、入浴剤の「バスロマン」や防虫剤の「ミセスロイド クローゼット・洋服ダンス用」など全4品でした。

6月に100株以上を3年以上保有していると、3000円相当にグレードアップする特典もあります。

なお、2026年以降は1年以上の継続保有が優待獲得の条件となります。来年も優待が欲しいという人は、権利落ち後も継続して持ち続けましょう。

【再導入】自販機で使える優待!【コカ・コーラボトラーズジャパンHD】

■銘柄名(コード):コカ・コーラ ボトラーズジャパンHD(2579)
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:23万7350円(5/28終値2373.5円×100株)
■配当金額(会社予想):57円
■予想配当利回り:2.40%

国内12のコカ・コーラボトラー社が統合を経て、2017年4月に誕生した「 コカ・コーラボトラーズジャパンHD 」。日本のコカ・コーラシステムの約9割の販売量を担う国内最大のコカ・コーラボトラーです。今年6月から、株主優待を再び導入します。

2025年12月期の第1四半期は、「綾鷹」の好調で販売数量が前年並みを維持したことに加え、価格改定効果などにより前年同期比で1.7%の増収を実現。一方で、前年同期に計上した固定資産売却益の反動などにより営業損失は前年同期より膨らみました。

ただし、最需要期の売上最大化に向けて準備を進めつつ、持続的な利益成長に向けた基盤強化を推進していて、通期の連結業績については増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。なお、配当は前期比4円の増配を見込んでいます(会社予想)。

詳しい優待内容は、Coke ON対応自販機で使える「Coke ONドリンクチケット」を、100株以上で5枚、1000株以上で10枚です。

長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で、区分ごとにもらえるチケットが2倍になります。ドリンクチケットの利用には、「Coke ON」アプリが必要になるので、優待の権利を獲得したら、アプリのインストールをお忘れなく!

なお、2025年12月以降は、優待獲得には半年間の継続保有が必要です。

優待券がスマホで使えるように!【すかいらーくHD】

■銘柄名(コード):すかいらーくHD(3197)
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:32万6000円(5/28終値3260円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.61%

ファミリーレストランやビュッフェレストランを多数展開する「 すかいらーくHD 」。2025年12月期の第1四半期は、10店舗を新規出店、2店舗を業態転換し、40店舗の改装も行いました。2025年3月末時点のグループ店舗数は、3071店舗です。

第1四半期は既存店で客数・イートイン単価・宅配が伸びたことに加えてM&A効果などもあり、前年同期比で2ケタの増収を実現、売上増などにより各利益も2ケタの増加となりました。通期の連結業績については2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいて、前期比1.5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、100株以上で2000円分、300株以上で5000円分、500株以上で8000円分、1000株以上で1万7000円分の株主優待券(電子チケット)です。

今回から株主優待カードが株主優待券(電子チケット)に変更され、QRコードをスマートフォン等で読み取ってレジで提示することで、利用できるようになりました。スマートフォン等がない方でも、株主優待券(電子チケット)の書面をレジで提示すれば、利用できます。

「ガスト」や「バーミヤン」「夢庵」といったおなじみのお店から、飲茶の「桃菜」、カフェ業態の「むさしの森珈琲」、さらに前期に子会社化した「資(すけ)さんうどん」などまで、グループ内の多彩な業態で利用できるのが魅力です(一部除外店舗あり)。

【拡充】買い物派も、カタログギフト派も大満足!【ジョイフル本田】

■銘柄名(コード):ジョイフル本田(3191)
■優待権利月:6月20日
■最低投資金額:20万2500円(5/28終値2025円×100株)
■配当金額(会社予想):64円
■予想配当利回り:3.16%

1975年に会社を設立し、翌年茨城県土浦市にホームセンター1号店をオープンした「 ジョイフル本田 」。現在は、関東1都5県でホームセンター17店舗と専門小売店8店舗を展開中です(2025年1月31日時点)。今回から株主優待の金額を増額します。また、今期は創立50周年を迎える記念配当を含む、前期比14円の増配を予定しています(会社予想)。

2025年6月期第3四半期までの累計期間は、「住まい」と「生活」のどちらの分野も好調で、前年同期比では増収増益となりました。ただし、通期の業績予想は、微増収ながら2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。なお、同社は前期に既存店の底地一部購入による特別利益を計上しています。

今回からの優待内容は、自社商品券、地元特産品などのカタログギフト、社会貢献(寄付)のいずれかを、100株以上で3000円相当、400株以上で5000円相当、2000株以上で1万円相当、4000株以上で2万円相当です。

ちなみに、これまで優待の選択肢にあった「茨城県産米」はカタログギフトの一品となるようなのでご安心を!

さらに、長期保有優遇制度も導入され、3年以上継続保有すると区分ごとに優待金額が増額となります。例えば、100株保有時は1000円相当が追加されますよ。

なお、権利付最終日は6月18日(水)で、日興フロッギーで購入して優待をもらう場合は6月16日(月)までに単元株以上になるよう購入することが必要です。間違えないように注意してくださいね。

ドンキでのお買い物がさらにおトクに!【パン・パシフィック・インターナショナルHD】

■銘柄名(コード):パン・パシフィック・インターナショナルHD(7532)
■優待権利月:6月/12月
■最低投資金額:46万900円(5/28終値4609円×100株)
■配当金額(会社予想):34円
■予想配当利回り:0.73%

傘下の事業会社で、ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」、総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」などの店舗を展開している「 パン・パシフィック・インターナショナルHD 」。

今年2月には高知県に「ドン・キホーテ」をオープンし、47都道府県すべてに出店を果たしました。また、米国や東南アジアにも店舗があり、2025年5月21日時点の店舗数は国内外を合わせて756店舗です。

2025年6月期の第3四半期までの累計期間は、国内事業で既存店売上高が好調に推移し、売上高・営業利益が共に増加。北米やアジアでも売上高が伸びたことから、前年同期比で増収増益となりました。通期の連結業績も増収増益を見込んでいて、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、「ドン・キホーテ」や「アピタ」「ピアゴ」といった国内のグループ店舗で利用できる専用電子マネー「majica」のポイントです。100株以上で2000ポイント(1ポイント=1円)が、年2回もらえます。

なお、ポイントの受け取りや利用には専用の「majicaアプリ」が必要です。優待の権利を獲得したら、忘れずにアプリをインストールして会員登録を済ませておくとよいでしょう。

便利なQUOカードが4000円分も!【デュアルタップ】

■銘柄名(コード):デュアルタップ(3469)
■優待権利月:6月
■最低投資金額:11万8600円(5/28終値1186円×100株)
■配当金額(会社予想):12.5円
■予想配当利回り:1.05%

社名には、「資産性」と「実用性」を二重(デュアル)に兼ね備えた物件の開発(タップ)を行う、という意味が込められている「 デュアルタップ 」。

事業の中心は、東京23区を中心とした駅チカの資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・開発です。

2025年6月期第3四半期までの累計期間は、不動産販売事業、不動産管理事業、海外不動産事業のいずれの事業でも前年同期比で売上が増加し、また不動産管理事業ではセグメント利益が前年同期比で3ケタの増加となりました。

この結果、第3四半期累計では前年同期比で2ケタの増収、黒字転換を果たしました。通期の連結業績についても、同じく2ケタの増収、黒字転換を見込んでいます(会社予想)。

株主優待は、100株以上で一律4000円分のQUOカードです。

長期保有優遇制度もあり、100株以上を1年以上継続保有した場合は1000円分が追加でもらえます(合計5000円分)。

QUOカードは、大手コンビニ3社や書店、一部のファミレスやドラッグストアなど全国約6万店舗で利用できる、便利な金券です。カードタイプなのでお財布の中でも邪魔になりません。4000円分もあれば、けっこう使いでもありそうですね。

いかがでしたか? 定番&人気の優待に加えて、再導入・拡充銘柄など見逃せない優待が豊富に揃った6月の株主優待。興味はあるのに優待投資は未体験という方も、気になる優待が見つかったら、この機会にぜひチャレンジしてみては?

※BRUNO (3140)は、記事執筆時点で証券金融会社の注意喚起銘柄に指定されています。
本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。現時点ではNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2025年5月28日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は7/1(火)配信予定です。