2025年4−6月のIPOどうだった? 初値上昇率トップはエータイ

IPOって儲かるのか会議/ 日興フロッギー編集部

トランプ関税や中東情勢で乱高下したものの、終盤には日経平均が4万円台を回復した2025年4−6月相場。そんな中、IPOマーケットはどうだったのでしょうか。IPO市場の最近のトレンドをつかんで、あなたもIPOを申し込んでみましょう!

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2025年4−6月は11社が新規上場

2025年4−6月に新規上場した銘柄は11社でした(6月末時点。プロ市場、REIT、インフラファンドなどは除く。以下同様)。2025年累計では28社が上場となりました。相場が乱高下するなど先行き不透明な状況が続いたためか、年前半としては2014年以来の低水準となっています。

初値勝率は82%と高水準をキープも……

2025年4−6月に上場した銘柄のパフォーマンスを見ると、初値の勝率は82%と高水準をキープしました(1−6月累計では89%)。一方、平均上昇率は4−6月で+20%、1−6月で+36%と低空飛行が続いています。6月には日経平均が4万円台を回復したものの、海外の不透明要因が投資家心理を大きく押し下げているものと見られます。

初値上昇率トップは「エータイ」

2025年4−6月のIPOで初値上昇率が一番大きかったのは、+69%の「 エータイ 」です(6月末までに上場&初値がついた銘柄ベース)。

同社は寺院向けに、永代供養墓の企画・建立・募集・運営をサポートしています。永代供養墓とは、墓地の利用者に後継者がいなくても、寺院が永代に渡り供養・管理を行う墓地のことです。同社の手掛ける永代供養墓の場合、過去の宗旨宗派を問わず利用でき、入檀料や年間管理費等は不要とのこと。

少子高齢化といった社会的な背景のほか、都市部の墓地不足などから、今後も底堅いニーズが継続するのではないでしょうか。

そのほか、不妊治療で使用する試薬や医療機器などを開発・製造する「 北里コーポレーション 」、大手企業や健康保険組合が行う健康診断(健診)の予約から結果の管理までを一括で代行する「 ウェルネス・コミュニケーションズ 」、土木建設向けのほか、製造業向けの産業機械レンタルを手掛ける「 レント 」、エレベーターやエスカレーターなど昇降機のメンテナンス専業会社「 エレベーターコミュニケーションズ 」などが初値を大きく伸ばしました。

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伊澤タオル
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