8月の株主優待は約130銘柄。自社商品やカタログギフトなど「モノ」がもらえる銘柄に、買い物や外食がお得になる優待券の銘柄など、うれしい優待が揃っています。その中から、カレーでおなじみの「壱番屋」、家電量販店の「コジマ」、アイスや笹だんごがもらえる「セイヒョー」など、気になる7銘柄をご紹介します!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が8月25日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
前回は笹だんご&アイスバー♪【セイヒョー】

■優待権利月:8月
■最低投資金額:22万1500円(7/29終値2215円×100株)
■配当金額(会社予想):18円
■予想配当利回り:0.81%
1916年に製氷会社としてスタートした「 セイヒョー 」。現在は、新潟を代表するかき氷バー「もも太郎」などを製造販売する冷菓事業をはじめ、1982年から製造に携わっている「笹だんご」などの和菓子事業、冷凍倉庫事業、冷凍食品などの仕入販売を行う仕入販売事業の各事業を展開しています。
2026年2月期の第1四半期は、主力のアイスクリーム部門で自社製品のかき氷カップなどに加えて、OEM製品の受注が好調に推移。前年同期比で2ケタの増収増益を達成しました。通期の業績は、主力のアイスクリーム製造販売が堅調に推移する想定で、1ケタの増収を見込んでいます。一方、利益面については原材料価格の高騰や物流費用の増加もあり、1ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、100株以上で2000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で4000円相当の自社製品詰め合わせです。
昨年の100株保有時の場合は、いちご味のアイスバー「ビバオール」4本と、「笹だんご」、「チョコレート笹だんご」、「栗笹だんご」を1袋ずつもらえました。
優待が届くのは10月下旬から11月上旬頃。自然解凍で食べられる笹だんごは、秋のおやつにもぴったりですね。
とんかつ食べる? 日用品買う?【アークランズ】

■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:17万800円(7/29終値1708円×100株)
■配当金額(会社予想):40円
■予想配当利回り:2.34%
ホームセンターやリフォームサービスなどの小売事業や「かつや」「からやま」などの外食事業、さらに卸売事業や不動産業などを、グループ会社も含めて展開している「 アークランズ 」。小売業の店舗数は272店舗、また外食事業の店舗数は792店舗となっています(いずれも2025年5月末時点)。
2026年2月期の第1四半期は、小売事業では家庭用品やペット関連が堅調に推移。また、外食事業では「かつや」や「からやま」のフェアメニューなどが好調だったことなどから、前年同期比では1ケタの増収を達成。一方、新規出店コストや水道光熱費などの増加により、前年同期比で減益となりました。なお、通期の連結業績は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は8月と2月の年2回で、550円分の優待券を100株以上で2枚、200株以上で4枚、1000株以上で20枚もらえます。
優待券は、国内のグループ企業の店舗(券売機店を除く)で利用可能。「ホームセンタームサシ」や「スーパービバホーム」などのホームセンターの他、「かつや」などの外食店でも使えるので、買い物派にも外食派にも魅力的な優待です。
購入の前には、公式サイトの株主優待ページで、近くに店舗があるかどうか確認しておくことをおすすめします。
【分割後は実質拡充】ちょっとしたお買い物も7%割引に!【良品計画】

■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:73万3400円(7/29終値7334円×100株)
■配当金額(会社予想):44円
■予想配当利回り:0.59%
1980年に現・西友のプライベートブランドとして誕生した「無印良品」の商品を中心に、企画開発から流通・販売までを手がける「 良品計画 」。現在は、世界29の国と地域で店舗を展開していて、2025年5月末時点の店舗数は、国内が674店舗、海外は中国、台湾、ベトナム、マレーシアなどに722店舗となっています。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、国内外の売上好調に加えて、為替の影響もプラスに働いたことから、7月11日の第3四半期決算発表のタイミングで、通期の売上高及び各利益を上方修正しました。修正後の通期の連結業績は、2ケタの増収増益を見込んでいます。また、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、100株以上で買い物が7%割引になる優待カードです。全国の「無印良品」の他、「IDEE」や「Café MUJI」「MUJI Bakery」などの店舗が対象です。なお、オンラインストアやローソンなどでは利用できません。利用限度額や利用回数の制限はなく、さらに利用最低額もありません。なお、同社は8月31日を基準日とし、1:2の株式分割を行う予定です。分割後も100株以上で買い物が7%割引になる優待カードをもらえるため、9月以降は実質的な優待拡充となります。
日用品や食品から1点から、割引対象になるのはうれしいですね。「無印良品」をよく利用する人なら見逃せない優待と言えそうです。
豊富な選択肢から好きなモノを選べる!【ケイティケイ】
■優待権利月:8月20日
■最低投資金額:40万5600円(7/29終値676円×600株)
■配当金額(会社予想):17円
■予想配当利回り:2.51%
長年、リサイクルトナーなどのリサイクル商品の製造販売などを手掛けてきた「 ケイティケイ 」。また、DXの推進支援などITソリューション事業も展開しています。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、サプライ事業、ITソリューション事業ともに売上高は前年同期比で増加。全体の営業利益は増加したものの、政策保有株式の売却益が減少したことなどから、純利益は前年同期比で1ケタの減益となりました。通期の連結業績も、増収ながら減益を見込んでいます。また、前期比1円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、付与されたポイントと好きな商品を交換する、ポイント式のカタログギフトです。600株以上で3000ポイント、700株以上で5000ポイント、800株以上で7000ポイント、1500株以上で1万2000ポイント、2000株以上で1万8000ポイント、3000株以上で2万9000ポイント、4000株以上で4万ポイント、5000株以上で5万5000ポイント(1ポイント=1円相当)がもらえます。
交換できる商品は、こだわりグルメから銘酒、家電製品、体験ギフトなど5000種類以上。2000株以上を2年以上継続保有した場合には、追加のポイントも付与されます。
なお、権利確定日は8月20日(水)で、株主優待がもらえるのは600株以上です。権利付最終日は8月18日(月)で、日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が8月14日(木)までに単元株以上になるように購入する必要があります。必要株数や日にちを間違えないように、特に初心者の人は気をつけてくださいね。
【次回から拡充】ビックカメラとソフマップでも使える優待券【コジマ】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:12万900円(7/29終値1209円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.65%
1955年4月に栃木県宇都宮市で創業し、今年創業70周年を迎えた家電量販店の「 コジマ 」。2012年に「ビックカメラ」と資本業務提携をしています。店舗数は、2025年5月末時点で141店舗です。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、携帯電話・スマートフォンの買い替え需要の高まりや、今年10月のWindows10サポート終了に伴うパソコンの買い替え需要の高まりなどから、売上高が好調に推移。前年同期比で、増収かつ2ケタの増益となりました。通期の業績についても、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。また、創業70周年記念配当も含めて、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、1000円分の株主買物優待券を保有株数に応じてもらえます。8月は、100株以上で1枚、500株以上で3枚、1000株以上で5枚、3000株以上で15枚、5000株以上で20枚。また2月は、100株以上で1枚、500株以上で3枚、1000株以上で一律5枚です。
今年の2月は500株以上で一律3枚でしたが、来年の2月は1000株以上で一律5枚となるため、次回から優待内容の拡充となります。
2段階の継続保有特典もあり、1年以上の継続保有で優待券が1枚、2年以上なら2枚が追加されます(どちらも8月権利分のみ)。
買物優待券は、コジマの実店舗とネット通販サイトの両方で使える他、ビックカメラやソフマップ、ビックカメラアウトレットの各実店舗でも利用可能ですよ。
店内・持ち帰り・レトルト、どれでもOK!【壱番屋】
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:9万7300円(7/29終値973円×100株)
■配当金額(会社予想):16円
■予想配当利回り:1.64%
「ココイチ」の愛称で知られる「カレーハウスCoCo壱番屋」やあんかけスパゲッティの「パスタ・デ・ココ」を運営する「 壱番屋 」。子会社では、「旭川成吉思汗(ジンギスカン)大黒屋」「麺屋たけ井」「博多もつ鍋前田屋」などの外食業態を展開しています。また、台湾やタイ、アメリカなど海外12ヵ国にも店舗があります。2025年5月末時点のグループ店舗数は、子会社と海外も含めて全1487店舗です。
2026年2月期の第1四半期は、フランチャイズ加盟店向けの卸売価格の改定効果や、国内子会社の各業態の売上好調などにより売上高が拡大。前年同期比で、2ケタの増収、1ケタの増益となりました。通期の連結業績についても、2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、100株以上で1000円分、1000株以上で2000円分、5000株以上で6000円分、1万株以上で1万2000円分の株主飲食優待券です。
「カレーハウスCoCo壱番屋」などの店舗の飲食で利用できるほか、持ち帰り弁当や宅配弁当、店内で販売している商品の支払いにも使えます。さらに、自社指定のレトルトカレーやギフトセットなどを選択することもできるので、近くにお店がないという人でも安心ですね!
【拡充】dポイントにも交換できるデジタルギフト【ヒト・コミュニケーションズ・HD】
■優待権利月:8月
■最低投資金額:11万1800円(7/29終値1118円×100株)
■配当金額(会社予想):37円
■予想配当利回り:3.30%
傘下の事業会社を通じて、販売や営業、サービス分野に関わる営業支援を幅広く手掛けている「 ヒト・コミュニケーション・HD 」。中核となっているのは、携帯電話ショップなどの販売系営業支援を行うアウトソーシング事業です。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、アウトソーシング事業で特に注力している、空港における各種業務の新規受注が好調に推移。さらに、アパレル製造のすべてを一括受託するホールセール事業で付加価値の高い商品の販売が好調だったことなどにより、前年同期比で1ケタの増収かつ3ケタの増益を達成しました。なお、通期の連結業績は、増収かつ黒字転換の見込みで、前期比2円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、今回から内容を大きくリニューアルし、拡充しています。前回までは100株以上で一律1000円分のUCギフトカードでしたが、今回からは100株以上で1000円分、500株以上で6000円分、1000株以上で1万2000円分のデジタルギフトをもらえます。デジタルギフトは、Amazonギフトカード、QUOカードPay、dポイントなどに交換できるほか、今までと同様にUCギフトカードを選ぶこともできますよ。
なお、来年(2026年)からは、500株以上で今年と同じ内容をもらうためには、1年以上の継続保有が条件となります。
いかがでしたか? 自社商品やカタログギフト、外食やショッピングに使える優待券など、さまざまな楽しみがある8月の株主優待。これまで優待投資は未経験という方も、気になる銘柄を見つけたら、ぜひチャレンジしてみては?