日興フロッギー(キンカブ)では、単元未満でも保有株数に応じた配当を受け取れます。今月は、決算期が8月で配当がもらえる銘柄の中から、配当が魅力的で、業績予想も好調な6銘柄の情報をお届けします!
※特別に記載がない場合、権利付最終日は8月27日(水)です
※キンカブの株式は当社名義のため、配当金については一旦当社が受領後にお客さまのお取引口座に入金という事務手続きを経ます。そのため、発行会社の配当金支払日より数日~数週間遅れてのご入金となります
配当性向は、その期の純利益(税引後利益)から、配当金をどのくらい支払っているかを%で表したものです。
配当性向(%)=1株あたりの配当額÷1株あたりの当期純利益×100
会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。また配当性向とともに株主還元の状況を表す指標として、近年はDOE(Dividend on equity ratio)を採用する企業も増えています。
DOE(%)=配当総額÷株主資本×100
DOEは株主資本に対して企業がどの程度、株主の配当に回したのかを示す指標ですが、純資産を分母とした純資産配当率(=配当総額÷純資産)で計算する企業もあります。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がります。
今期は創業110周年の記念配当も!【ナガイレーベン】

■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:2201円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):100円(期末100円、中間0円)
■予想配当利回り:4.54%
■株主優待:なし
■連続増配:――
1915年に、白衣専門店として開業した「 ナガイレーベン 」。2025年に、創業110周年を迎えました。現在は、白衣の専門メーカーとして、技術・商品開発から、マーケットリサーチ、製造、販売まで、グループ全体で各種白衣に関わる事業を展開しています。
同社では、企業価値の向上のための成長機会への再投資も考慮しながら、株主への利益還元に努めることを株主還元策の基本としています。具体的には、配当性向を純利益(単体)の50%程度とする方針で、安定的な配当金額を継続するとしています。
2025年8月期の配当額は、1株あたり100円を予定しています(会社予想)。なお、この配当額には1株あたり40円の創業110周年記念配当が含まれています。
今期の第3四半期までの累計期間は、ヘルスケアウェアやドクターウェアなどのコア市場で、前期からの期ズレ案件が高機能商品を中心に順次更新。また、周辺市場では患者ウェアと手術ウェアの売上が拡大しました。
一方、利益面では原材料費の価格改定や国内人件費の増加、円安などの影響があり、前年同期比では増収ながらも減益という結果になりました。なお、通期の連結業績については増収増益を見込んでいます(会社予想)。
1年以上の保有で、QUOカードももらえる【AVANTIA】
■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:823円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):38円(期末19円、中間19円)
■予想配当利回り:4.61%
■株主優待:あり
■連続増配:――
愛知県を中心に、総合不動産サービスを提供している「 AVANTIA 」。戸建住宅事業をコアに、マンション事業や一般請負工事事業、不動産流通事業などを展開しています。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、コア事業である戸建住宅事業が、キャンペーンなどによる販売促進活動の効果で物件の入れ替えが進んだことなどから一定の回復を見せました。とはいえ、前年同期比では減収かつ1億400万円の純損失という結果になりました。
ただ通期の連結業績については、マンション事業の物件の竣工・引き渡しが第4四半期を含む下期に集中していることなどもあり、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
同社では、業績や事業環境、中期的な経営戦略などを総合的に考慮した上で、連結配当性向25%程度かつ1株あたりの年間配当金の下限を38円としています。
2025年8月期は、この方針に基づいて1株あたり38円の配当を予定しています(会社予想)。
また、8月末時点で100株以上を1年以上継続保有している場合は、株主優待ももらえます。優待品は、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分のQUOカードです。QUOカードは、大手コンビニをはじめ一部の書店やドラッグストアなどさまざまなお店で、1円単位で使えるとても便利な金券ですよ。
カーボンニュートラルの流れで拡大するニーズに対応【ポエック】
■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:1832円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):70円(期末70円、中間0円)
■予想配当利回り:3.82%
■株主優待:なし
■連続増配:――
「ポンプの専門家」という意味の英語が社名の由来となっている「 ポエック 」。
ポンプの修理・メンテナンスから始まり、現在では水と空気に重点を置いた環境装置全体に事業分野を広げています。具体的には、環境・水処理機器を扱う環境・エネルギー事業と船舶用機械などを扱う動力・重機等事業、防災・安全事業の3事業を展開しています。
同社では、株主への利益還元を経営上の最重要課題の一つととらえて、成長と株主還元の両立を目指しています。2025年8月期は、財務体質の安定に配慮しながら株主還元を重視し、前期比17円増となる1株あたり70円の配当を予定しています。今期の連結配当性向は54.2%となる見込みです(いずれも会社予想)。
今期の第3四半期までの累計期間は、主力の環境・エネルギー事業と動力・重機等事業で、カーボンニュートラルの流れを受けて拡大する設備投資ニーズに的確に対応。さらに、昨年度に自社グループ入りした環境機器メーカーとスプリンクラー専業メーカー、この2社が業績に貢献したことから、前年同期比では2ケタの増収増益を達成しました。通期の連結業績については、2ケタの増収、3ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
800社超の広報活動をサポート【プラップジャパン】
■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:1055円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):40円(期末40円、中間0円)
■予想配当利回り:3.79%
■株主優待:なし
■連続増配:――
1970年にPR会社としてスタートした「 プラップジャパン 」。創業当初からのミッションである「世の中のあらゆる関係性を良好にする」を軸に、広報・PRに関わるビジネスを展開しています。
戦略から企画立案、実行までワンストップで企業の広報活動をサポートできる体制に特徴があり、日経225銘柄企業の60%以上との取引実績があります。現在は800社を超える国内クライアントを抱える他、アジア圏でも事業を拡大しています。
同社の配当方針は、現状の配当を維持または増配するという累進配当が前提です。その上で、将来の事業展開と投資計画のバランスを取りつつ配当額を決定しています。この方針の通り、2005年の上場以来、一度も減配せずに安定配当を続けています。2025年8月期は、1株あたり40円の配当を予定しています(会社予想)。
今期の第3四半期までの累計期間は、主力のコミュニケーションサービス事業で、危機管理広報コンサルティングやヘルスケア・IT業界向けの案件が増加。その結果、AI活用に向けた研究開発投資を上回る収益を確保しました。さらに海外事業も好調だったことから、前年同期比で増収かつ3ケタの増益となりました。なお、通期の連結業績は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
健康食品&自然派化粧品のOEMメーカー【AFC-HDアムスライフサイエンス】
■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:887円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):34円(期末18円、中間16円)
■予想配当利回り:3.83%
■株主優待:あり
■連続増配:――
健康食品や自然派化粧品、医薬品のOEM(受託総合)メーカーである「 AFC-HDアムスライフサイエンス 」。新規事業として、不動産・建託事業や飲食事業、観光事業も積極的に推進中です。
2025年8月期の第3四半期までの累計期間は、主力のヘルスケア事業で売上総利益率の高い海外販売が好調に推移。前年同期比で減収や赤字となった事業もありましたが、全体としては前年同期比で2ケタの増収増益となりました。通期の連結業績については、増収増益を見込んでいます(会社予想)。
同社の配当についての基本方針は、純利益を株主・従業員・自社(成長投資)で3分の1ずつ配分するというわかりやすいものです。
2025年8月期はこの方針に基づいた上で、さらに観光会社新設の記念の配当を加えて、1株あたり34円の配当を予定しています(会社予想)。なお、予定通りに実施されると2期連続の増配となります。
また、8月と2月の年2回、保有株数に応じた株主優待もあります。たとえば100株保有時の場合は、半年ごとに自社通販カタログで使える2500円分の割引券が2枚、静岡県などで展開する自社グループの飲食店で使える500円分の食事券が10枚、自社グループの旅行会社で使える5000円分の旅行券1枚がもらえます。
4期連続となる増配を予定【進和】
■決算月:8月(中間決算:2月)
■株価:3355円(7/25終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):112円(期末56円、中間56円)
■予想配当利回り:3.33%
■株主優待:あり
■連続増配:3期連続(実績)
自動車関連産業を中心にさまざまな産業分野に向けて、金属接合関連商品や産業機械関連商品などを提供している「 進和 」。卸売・流通業務を行う商社機能と、設計・開発・製造に携わるメーカー機能を併せ持っていることが大きな強みです。
現在は、2026年8月期を最終年度とする第4次中期経営計画が進行中で、2025年8月期も中期経営計画の業務目標達成に向けて、収益力の強化や成長市場への事業展開などに取り組んでいます。
今期の第3四半期までの累計期間については、日本での事業及びアジア・パシフィックでの事業が好調だったことなどから、前年同期比で2ケタの増収増益を実現しました。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいます(会社予想)。
また、中期経営計画では株主還元の充実もうたっています。具体的には、1株あたりの配当金の下限値を年間100円と定め、連結配当性向の目途を50%以上、としています。
この方針に基づいて、今期は前期比10円の増配となる1株あたり112円を予定しています(会社予想)。予定通り配当が実施されると、4期連続の増配になります。
また、1年以上の継続保有者を対象に株主優待もあります。100株以上でおこめギフト券(440円相当)を2枚、1000株以上では魚沼産コシヒカリ(5kg)がもらえますよ。
いかがでしたか? 配当金には、値上がり益とはまた異なる株式投資の魅力があります。長期的な配当株投資を考えるなら、増配実績のある銘柄だけでなく、累進配当や配当の下限値を設定している企業など、安定して配当が得られそうかといった観点から銘柄選びを検討するのもオススメですよ。