9月の株主優待は、全部で約430銘柄もあります。自社商品の詰め合わせから、欲しいものが選べるカタログギフト、外食や買い物がお得になる優待券まで、ワクワク＆ドキドキが盛りだくさん! そこで、今月は2回にわたって9月の優待情報をお届けします。【前編】では、「一風堂」を展開する「力の源ホールディングス」や、特別優待を実施する「オリエンタルランド」など見逃せない7銘柄をご紹介!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が9月24日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
料理を引き立てる、味わいいろいろ【理研ビタミン】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:29万900円(8/27終値2909円×100株)
■配当金額(会社予想):110円
■予想配当利回り:3.78％
ノンオイルドレッシングや、国産乾燥カットわかめなどでお馴染みの「 理研ビタミン 」。
「天然物の有効利用を図る」というポリシーのもと、「食品」「改良剤」「ヘルスケア」の各分野で自然の恵みを活かしたさまざまな製品を生み出し続けています。
2026年3月期の第1四半期は、国内化成品その他事業で農業用フィルム向け、化粧品向けの売上が伸びたものの、国内食品事業では業務用食品の売上高・数量が減少。さらに、海外事業の苦戦が大きく影響し、全体では前年同期比で減収かつ2ケタの減益となりました。通期の連結業績は、増収ながらも2ケタの減益を見込んでいます。また、配当については前期比16円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、100株以上で1000円相当、500株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当、3000株以上で4000円相当の自社製品の詰め合わせを、9月と3月の年2回もらえます。
たとえば、前回3月の100株保有時には、「素材力だし 本かつおだし」や「リケンのノンオイル 青じそ(ドレッシング)」など、食卓にあるとうれしい全5品がもらえました。
また長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有すると、区分ごとに1000円相当が追加されます。
海外でも人気の「一風堂」のラーメン♪【力の源ホールディングス】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:15万円(8/27終値1500円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.33％
1985年に福岡でラーメン店「一風堂」の1号店をオープンし、現在は傘下の事業会社で「一風堂」などの店舗運営事業や商品販売事業を展開している「 力の源ホールディングス 」。
海外でも店舗展開していて、6月末時点のグループ全体の店舗数は、国内が166店舗、海外が140店舗となっています。
2026年3月期第1四半期は、売上高が第1四半期としては過去最高を更新。また、純利益についても固定資産の譲渡により同じく第1四半期として過去最高を更新しました。通期の連結業績は、1ケタの増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、①1000円分の株主食事優待券②ECサイト専用クーポン券のいずれかを、100株以上で①2枚、500株以上で①8枚②8000円分、1000株以上で①10枚②1万円分、3000株以上で①15枚②1万5000円分です。また、500株以上の場合はクーポン券と同額の寄付も選択可能です。
さらに、1年以上の継続保有で区分ごとに増額もあり、たとえば100株の場合は①株主食事優待券4枚、②ECサイトクーポン券4000円分、または4000円分の寄付のいずれかにグレードアップします。株主優待食事券は、「一風堂」の他、「IPPUDO RAMEN EXPRESS」「因幡うどん」などで利用可能です。
厚切りハムステーキも楽しめる!【プリマハム】
■優待権利月:9月
■最低投資金額:47万1200円(8/27終値2356円×200株)
■配当金額(会社予想):80円
■予想配当利回り:3.39％
1931年に創業し、1956年には日本の食肉産業界で初めて「規格肉(部位ごとのカット肉)」を発売した「 プリマハム 」。
現在は、食肉販売と養豚事業を行う食肉事業と、トップ水準のシェアを誇るハム・ソーセージなどを扱う加工食品事業の2事業を展開しています。あらびきウインナーでおなじみの「香薫あらびきポーク」が主力商品です。
2026年3月期第1四半期は、「香薫あらびきポーク」やハムやベーコンのブランド「スマイルUP!」の市場シェアが拡大。ハム・ソーセージ、加工食品などの数量増により前年同期比で増収となりましたが、総菜を扱うベンダー子会社の減益が影響して、営業利益以下、各利益は前年同期比で2ケタの減益となりました。ただ、通期の連結業績については、1ケタの増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、200株以上で3000円相当の自社製品です。昨年の場合は「匠の膳 特選ロースハム(500g)」でした。
薄切りにしてサンドイッチに入れてもいいし、厚く切ってハムステーキなどもいいかもしれません。丸々1本もらえるので、さまざまな楽しみ方ができそうです。発送は11月下旬を予定しているので、少し早めのお歳暮気分が味わえますね!
【特別優待】「夢の国」の1デーパスポートが身近に!【オリエンタルランド】
■優待権利月:3月/9月（年2回）
■最低投資金額:35万1700円(8/27終値3517円×100株)
■配当金額(会社予想):14円
■予想配当利回り:0.39％
「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」のテーマパーク事業で知られる「 オリエンタルランド 」。その他に、ホテル事業なども展開しています。この9月には、設立65周年を記念した特別株主優待が実施されます。
2026年3月期の第1四半期は、テーマパークを訪れるゲスト1人あたりの売上高が伸び、ホテル収入も増加したことで、前年同期比で2ケタの増収増益を達成しました。なお、通期の連結業績は、テーマパーク入園者の増加などにより増収を見込む一方で、諸経費や人件費の増加により減益を見込んでいます(会社予想)。
まずは今回だけの特別株主優待の内容をご紹介。100株以上で、1デーパスポートを通常の配布枚数に追加して1枚もらえます。
一方、通常の株主優待は、500株以上で1枚(3月のみ)、2000株以上で1枚(2000株以上は3月と9月)、4000株以上で2枚、6000株以上で3枚、8000株以上で4枚、1万株以上で5枚、1万2000株以上で6枚の1デーパスポートです。
さらに、100株以上を3年以上保有した場合は、9月に1デーパスポートが1枚追加されます。
1デーパスポートは、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」のいずれかのパークで利用可能です。継続保有の条件がなく、100株で1デーパスポートをもらえる今回の特別優待! 楽しみですね。
年2回のカタログギフト＆継続保有特典も!【日本管財ホールディングス】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:27万9800円(8/27終値2798円×100株)
■配当金額(会社予想):54円
■予想配当利回り:1.92％
2023年4月に、「日本管財」の親会社として設立された「 日本管財ホールディングス 」。
傘下の事業会社では、ビル管理業務や保安警備を行う建物管理運営事業のほか、マンション・公営住宅の管理を手がける住宅管理運営事業、上下水道処理施設などを管理する環境施設管理事業などを展開しています。
2026年3月期の第1四半期は、主力の建物管理運営事業で既存の管理案件の契約更改と工事関連業務の受注が順調に推移したことで、前年同期比で2ケタの増収となりました。また、利益に関しては、前第1四半期に訴訟関連損失を計上した影響により、今第1四半期は前年同期比で3ケタという大幅増益となっています。通期の連結業績については、1ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、100株以上で2000円相当のカタログギフトです。前回のカタログには、グルメアイテムをはじめ、スイーツやキッチンウェア、生活雑貨などバラエティに富んだ50品以上が掲載されていました。9月と3月の年2回実施されるのもうれしいですね。
さらに長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有ならカタログギフトの内容が3000円相当にアップしますよ!
割引券タイプの優待券がもらえる!【ヤマダホールディングス】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:4万6860円(8/27終値468.6円×100株)
■配当金額(会社予想):17円
■予想配当利回り:3.62％
家電販売事業の「ヤマダデンキ」をはじめ、デンキ・住建・金融・環境・その他のセグメントに分けられるグループ企業を抱えている「 ヤマダホールディングス 」。2025年6月末時点の海外も含めたグループ全体の店舗数は、直営・FCを合わせて8779店舗となっています。
2026年3月期の第1四半期は前年同期比で減収減益になりましたが、ポイント施策強化に伴う「収益認識に関する会計基準」の影響などによるものとしています。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいて、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。予想配当利回りは3.62％(8月27日終値で計算)で、優待に加えて配当でも魅力の高い銘柄と言えそうです。
株主優待は500円分の買い物優待券です。1000株未満は、3月と9月でもらえる枚数が異なっていて、100株以上で3月に1枚、9月に2枚、500株以上は3月に4枚、9月に6枚、1000株以上は10枚(3月・9月)、1万株以上では50枚(3月・9月)がもらえます。また買い物優待券は、購入金額が税込1000円ごとに1枚の優待券を利用できるという「割引券タイプ」です。ヤマダデンキが展開する国内の各店舗に加えて、「IDC OTSUKA」でも使えますよ(ブランドショップおよび一部FC店舗を除く)。
お買い物に便利なQUOカードが年2回!【椿本興業】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:28万6000円(8/27終値2860円×100株)
■配当金額(会社予想):80円
■予想配当利回り:2.79％
今から109年前の1916年に、ゴム製品や化成品の販売業として創業した「 椿本興業 」。
現在は、機械と技術の総合商社として、機械器具やその部品・付属品といった商品を提供しています。商品の仕入れ・販売に留まらず、素材の選定や工場のトータルデザインなど、顧客のニーズに幅広く応えられるのが強みです。
2026年3月期第1四半期は、省力化設備などの設備装置関連を中心に受注高が順調に増加。また、受注残高を順調に売上計上できたことで、前年同期比で2ケタの増収、3ケタの増益となりました。なお、通期の連結業績については増収増益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、100株以上で2000円分、200株以上で3000円分、300株以上で4000円分のQUOカードで、同額の寄付を選ぶこともできます。3月と9月の年2回もらえるのもうれしいですね。
また、300株以上を対象に長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有でQUOカードの金額が4000円分から5000円分にアップします。
QUOカードは、大手コンビニ3社や書店、一部のファミレスやドラッグストアなど、さまざまな店で利用可能。カードタイプでかさばらないのでお財布に入れておくと、いつでもすぐ使えて便利ですよ。
いかがでしたか? 今回だけの特別な優待をはじめ、バラエティに富んだ優待が揃っている9月の株主優待。これまで、興味があるのに未経験だったという人も、気になる銘柄を見つけてぜひトライしてみては?