バラエティに富んだ優待にワクワク! 9月の優待13選【後編】

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ Tomo.N日興フロッギー編集部

自社商品の詰合せに、外食や買い物にうれしい優待券、お好みの品を選べるカタログギフトなど、バラエティに富んだ優待が約430銘柄も揃う9月。【後編】では、「丸亀製麺」の「トリドールホールディングス」や国内線がお得になる「ANA ホールディングス」など、気になる6銘柄の情報をお届けします!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は9月26日(金)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が9月24日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

おなじみのスナック菓子がたっぷり!【湖池屋】

■銘柄名(コード):湖池屋(2226)
■優待権利月:9月
■最低投資金額:48万1000円(8/28終値4810円×100株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:1.14%

1962年に「ポテトチップス のり塩」を発売し、1967年には日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した「 湖池屋 」。

日本に「ポテトチップス」という新市場を生み出し、1984年発売の「カラムーチョ」では辛いスナックという新カテゴリを確立するなど、挑戦を続けています。また国内だけでなく、アジアを中心に海外での事業展開にも力を入れています。

2026年3月期第1四半期は、国内では「湖池屋ポテトチップス」などのロングセラーブランドの販売が好調に推移し、さらに「湖池屋プライドポテト」などの高付加価値商品も販売が拡大しました。一方、利益については製造コストや原料費、人件費の高騰などの影響が大きく、これらの結果、前年同期比では増収ながら2ケタの減益となりました。なお、通期の連結業績については増収増益を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、100株以上で一律2500円相当の自社商品詰合せです。

昨年の場合は、「湖池屋ポテトチップス(のり塩)」「湖池屋プライドポテト(ぞっこん岩塩)」「カラムーチョ」「ポリンキー(めんたいあじ)」など全16品が、大きな段ボール箱で届きました。おやつにおつまみに、いろいろ楽しめそうですね!

長期保存できる絹とうふがもらえる!【森永乳業】

■銘柄名(コード):森永乳業(2264)
■優待権利月:9月
■最低投資金額:32万9500円(8/28終値3295円×100株)
■配当金額(会社予想):93円
■予想配当利回り:2.82%

「ピノ」や「マウントレーニア」シリーズなどでおなじみの「 森永乳業 」。

牛乳や飲料、乳製品のほか、自社独自の機能性素材であるビフィズス菌を使った商品なども展開しています。

2026年3月期第1四半期は、国内事業では飲料やヨーグルトの価格改定により売上数量が減少したものの、新たな製造設備が稼働し始めたアイスや、安定した需要が続いている業務用乳製品などが好調で、前年同期比では1ケタの増収かつ2ケタの増益となりました。通期の連結業績については、1ケタの増収かつ3ケタの増益を見込んでいて、前期比3円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

なお、3ケタの大幅増益を見込む理由の一つは、前期に特別損失を計上して利益が落ち込んだ反動によるものです。

株主優待は、100株以上で1500円相当、300株以上で3000円相当、500株以上で5000円相当の自社商品の詰合せです。詰合せには、必ず「森永絹とうふ」が含まれています。

例えば、昨年の100株保有時の優待内容は、「森永絹とうふ」×3パック、「森永絹とうふしっかり」×3パック、「リプトンレモンティー」「森永マミー」など全11品でした。ちなみに、「森永絹とうふ」は日本初の長期常温保存が可能な豆腐です。また、自社商品の代わりに認定NPO法人への寄付を選ぶこともできます。

うどんに焼鳥、居酒屋、カフェもある!【トリドールホールディングス】

■銘柄名(コード):トリドールホールディングス(3397)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:50万5600円(8/28終値5056円×100株)
■配当金額(会社予想):11円
■予想配当利回り:0.21%

本格讃岐うどん専門店の「丸亀製麺」を中心に、傘下の事業会社でカフェや炭火焼鳥、居酒屋などさまざまな外食業態を展開している「 トリドールホールディングス 」。国内外の直営・FCを合わせた店舗数は、2025年7月末時点で全2078店舗です。

2026年3月期の第1四半期は、増収かつ3ケタの増益となり、第1四半期としては過去最高を実現しました。主力の丸亀製麺事業と国内その他事業で既存店が好調だったことに加え、新店の売上も寄与した格好です。なお、通期の連結業績も増収かつ3ケタの増益を見込んでいて、前期比1円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

株主優待は、100株以上で3000円分、200株以上で4000円分、1000株以上で1万円分、2000株以上で1万5000円分の株主優待カードです。

「丸亀製麺」のほか「とりどーる」「コナズ珈琲」「立呑み 晩杯屋」などグループ企業の各業態で利用可能です(一部店舗を除く)。

200株以上を対象に長期保有優遇制度もあり、1年以上継続保有すると区分ごとに3000円分が追加されます。なお、株主優待カードの送付は初回のみで、2回目以降は同じカードにチャージされます。使い切った後も、捨てないように気をつけてくださいね。

QUOカードも選べるカタログギフト【都築電気】

■銘柄名(コード):都築電気(8157)
■優待権利月:9月
■最低投資金額:31万9000円(8/28終値3190円×100株)
■配当金額(会社予想):100円
■予想配当利回り:3.13%

都築電気 」は、「情報」と「通信」の技術を駆使して、顧客企業のさまざまな課題を解決する企業です。企画から保守・運用までワンストップで提供できることが強みとなっています。

2026年3月期の第1四半期は、進行中の中期経営計画で掲げている「成長領域へのリソースシフト」などを進めたことで、機器ビジネスの収益性が改善し、開発・構築ビジネスとサービスビジネスの各分野でも、前年同期比で売上高が増加。この結果、前年同期比では増収、かつ大幅増益を果たしました。

なお、通期の連結業績は増収ながらも減益の見込みですが、営業利益については4期連続となる過去最高益更新を目指しています。また配当は、前期比1円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。

株主優待は、100株以上で1000円相当、300株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当のカタログギフトです。

各価格帯で、QUOカードを含む13種類の優待品から1点を選ぶことができます。HPには優待品の一例が紹介されていて、グルメ商品を中心とした内容になっています。優待品以外にも、同額を寄付することも可能です。

さらに、長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で優待金額が各2倍にアップします。長く持つことで金額がアップするのは嬉しいですね。

国内の空の旅が割引に!【ANAホールディングス】

■銘柄名(コード):ANAホールディングス(9202)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:29万8500円(8/28終値2985.0円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:2.01%

「全日本空輸」やLCCの「Peach Aviation」など航空事業を中心に、幅広い事業を展開している「 ANAホールディングス 」。

2026年3月期の第1四半期は、旺盛な訪日需要に支えられた「国際線旅客」が好調だったほか、アジア発の需要を取り込んだ「貨物」も堅調に推移。前年同期比では、増収かつ2ケタの営業増益となりました。

ただ、前年同期に為替差益などの営業外収益の計上があったため、経常利益と純利益は1ケタの減益となっています。なお、通期の連結業績については期初予想を据え置いていて、増収ながらも2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。

株主優待は、コードシェア便を含むANA国内全路線の片道1区間を株主優待割引運賃で利用できる「株主優待番号ご案内書」です。

100株以上で1枚、200株以上で2枚、300株以上で3枚など、保有株数に応じて一定のルールで増加し、10万株以上は254枚+800株ごとに1枚追加されます。空席があれば大型連休や年末年始などの繁忙期も利用可能です。

2025年5月発行分から有効期間が1年から1年半に延長されて、使い勝手が向上しています。旅行や帰省で国内線をよく利用する人はチェックしてみては?

さらに、100株以上でANAグループのホテルや空港内売店、ツアーで割引などが受けられる「ANAグループ優待券」(優待クーポン入り冊子)も、1冊もらえます。

実店舗でもオンラインでも使えるポイント!【マツキヨココカラ&カンパニー】

■銘柄名(コード):マツキヨココカラ&カンパニー(3088)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:30万7600円(8/28終値3076円×100株)
■配当金額(会社予想):46円
■予想配当利回り:1.49%

2021年10月に、ドラッグストアの「マツモトキヨシホールディングス」と「ココカラファイン」が経営統合して誕生した「 マツキヨココカラ&カンパニー 」。

現在は、大都市圏を中心とする重点エリアへの出店を進めていて、2025年6月末時点でのグループ全体の国内店舗数は3493店舗(うち996店舗が調剤薬局)となっています。

2026年3月期第1四半期は、マツモトキヨシグループ事業、ココカラファイングループ事業の売上高とセグメント利益が共に増加。この結果、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成し、第1四半期としては過去最高となる売上・利益を獲得しました。通期の連結業績については増収増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、100株以上で2000ポイント、500株以上で3000ポイント、1000株以上で5000ポイントの「マツキヨココカラポイント」です。「マツモトキヨシ」や「ココカラファイン」など自社グループの各店舗で利用でき、オンラインストアでも使えるので、近くにお店がない人でも安心です。また、ポイント相当額を「公益財団法人そらぷちキッズキャンプ」に寄付することも可能です。

いかがでしたか? 前後編の2回にわたってお届けした9月の株主優待情報。魅力ある銘柄の数々に、見ているだけでワクワクした人も多いのでは。これまで優待投資は未経験という方も、豊富な銘柄が揃うこの機会に、ぜひチャレンジしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。現時点ではNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2025年8月28日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は10/1(水)配信予定です。