日興フロッギー(キンカブ)では、単元未満でも保有株数に応じた配当を受け取れます。今月は、決算期が10月で配当を実施している銘柄の中から、予想配当利回りが魅力的で、業績予想も堅調な5銘柄をご紹介します!
※特別に記載がない場合、権利付最終日は10月29日(水)です
※キンカブの株式は当社名義のため、配当金については一旦当社が受領後にお客さまのお取引口座に入金という事務手続きを経ます。そのため、発行会社の配当金支払日より数日~数週間遅れてのご入金となります
配当性向は、その期の純利益(税引後利益)から、配当金をどのくらい支払っているかを%で表したものです。
配当性向(%)=1株あたりの配当額÷1株あたりの当期純利益×100
会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。また配当性向とともに株主還元の状況を表す指標として、近年はDOE(Dividend on equity ratio)を採用する企業も増えています。
DOE(%)=配当総額÷株主資本×100
DOEは株主資本に対して企業がどの程度、株主の配当に回したのかを示す指標ですが、純資産を分母とした純資産配当率(=配当総額÷純資産)で計算する企業もあります。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がります。
建設業界などに技術者を派遣【ナレルグループ】
■決算月:10月(中間決算:4月)
■株価:2437円(9/26終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):115円(期末60円、中間55円)
■予想配当利回り:4.71%
■株主優待:なし
■連続増配:――
建設・プラント業界やIT業界向けに技術者派遣などを手がける「 ナレルグループ 」。
人材不足が深刻化する建設業界やIT業界のプロ人材を育成し、多くの若い人材に将来の業界を担ってもらうことを存在意義として事業を展開しています。
2025年10月期第3四半期までの累計期間は、主力の建設ソリューション事業では営業や採用に関する機能を強化し、技術者の育成支援と退職率の低減に向けた取り組みを推進。こうした取り組みの結果、建設ソリューション事業、さらにITソリューション事業でも技術者の稼働人数が伸び、前年同期比で2ケタの増収、1ケタの増益を達成しました。四半期単体の売上高は過去最高を更新しています。
通期の連結業績についても、2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。
配当については、収益力を強化して継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としています。この方針に基づいて、今期は1株あたり115円の配当を予定しています(会社予想)。
同社は2023年の上場年から配当を実施していて、過去2期の配当性向(実績)はいずれも40%以上でした。また、予定どおり配当が行われた場合は2期連続の増配となります。
梱包用材やプレハブハウスなどを製造【オービス】

■決算月:10月(中間決算:4月)
■株価:1763円(9/26終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):57円(期末57円、中間0円)
■予想配当利回り:3.23%
■株主優待:なし
■連続増配:3期(実績)
1950年に山林作業の請負からスタートした「 オービス 」。
現在は、梱包用材やパレット用材などを扱う木材事業、プレハブ工法を活用した建築物を製造するハウス・エコ事業、太陽光発電売電事業、ゴルフ場を運営するライフクリエイト事業という4事業を展開しています。
2025年10月期第3四半期までの累計期間は、ハウス・エコ事業で官公庁大型物件の工事完了やM&Aによる効果があり、前年同期比で大幅な増収営業増益を実現。木材事業の落ち込みをカバーし、全社では前年同期比で2ケタの増収かつ1ケタの増益となりました。
通期の連結業績は、2ケタの増収ながらも1ケタの減益を見込んでいますが、同社では概ね期初の想定通りに推移しているとしています。
同社の株主還元の方針は、安定配当を継続し、業績の見通しや事業のための内部留保を総合的に考慮した上で決定するというものです。また、連結配当性向の目安は25%、最低配当金額については今期から引き上げて年20円としています。
この方針に基づいて、今期は1株あたり57円の配当を予定しています(会社予想)。なお、前期まで3期連続で増配していましたが、今期は前期比10円の減配となります。
関西で住宅供給実績トップクラス!【ファースト住建】
■決算月:10月(中間決算:4月)
■株価:1239円(9/26終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):43円(期末22円、中間21円)
■予想配当利回り:3.47%
■株主優待:あり
■連続増配:――
戸建分譲住宅や注文住宅の施工・販売などを手がけている「 ファースト住建 」。住宅産業研究所調べでは、関西圏における住宅供給実績がトップクラスです。
2025年10月期第3四半期までの累計期間は、主力の戸建事業で前期から6社が子会社として加わりグループ全体の販売戸数が増加。また、安定的な利益を上げている請負工事の構成割合が高まったことで戸建事業の収益性もやや改善傾向に。
こうした状況から、前年同期比では2ケタの増収増益を達成。通期の連結業績は、2ケタの増収ながら2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。なお、減益の理由は、前期に「負ののれん益」として特別利益を計上したことによるものです。
同社では、将来の事業展開に備えるための内部資金を確保し、企業業績などを考慮した上で、安定した利益還元を行っています。配当性向の目標は20%です。
この方針に基づき、今期は1株あたり43円の配当を予定しています(会社予想)。
また、100株以上を1年以上継続保有すると、4月と10月の年2回、株主優待をもらえます。内容は、100株以上で500円分のQUOカード、300株以上では「手延素麺揖保乃糸 食べくらべセット」でした(2025年4月の場合)。
7期連続増配&今回は優待も!【グッドコムアセット】
■決算月:10月(中間決算:4月)
■株価:1574円(9/26終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):45円(期末45円、中間0円)
■予想配当利回り:2.85%
■株主優待:あり(記念優待)
■連続増配:7期(実績)
東京23区を中心に、自社ブランド「GENOVIA」シリーズの投資用新築マンションの企画・開発・販売などを手がけている「 グッドコムアセット 」。
2030年度に売上高6000億円、営業利益600億円を達成するために、成長戦略として積極的にM&Aを実施し、既存事業や事業領域の拡大に努めています。
2025年10月期第3四半期までの累計期間は、ホールセール、リテールセールスなどの事業がいずれも前年同期比で2ケタ減収となり、この結果、2ケタの減収減益となりました。
ただ、第4四半期にファンドや1棟販売の売上を計上予定としていて、通期の連結業績については2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。なお、不動産の売買動向で収益が大きく変わる可能性があることから、通期の売上高予想は非公表としています。
同社では、今期から配当性向の目標を30%⇒35%に引き上げました。
この方針に基づいて、2025年10月期は前期比4円増となる1株あたり45円の配当を予定しています(会社予想)。この配当が予定通り実施された場合、同社は上場以来8期連続の増配となる予定です。
また、今期は福岡証券取引所上場記念として5月と10月に株主優待も実施。5月分はすでに実施済みですが、10月は500株以上で2万円分、1000株以上で5万円分のデジタルギフトがもらえます。
デジタルギフトは、AmazonギフトカードやQUOカードPay、PayPayマネーライトなど複数のサービスから好きなものに交換が可能です。
インクジェットプリントによる販促サービスを展開【ビーアンドピー】
■決算月:10月(中間決算:4月)
■株価:2,754円(9/26終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):70円(期末70円、中間0円)
■予想配当利回り:2.54%
■株主優待:あり
■連続増配:4期(実績)
サインディスプレイや屋外用大型広告の制作など、インクジェットプリントによる販促・マーケティングサービスを展開する「 ビーアンドピー 」。
インクジェットプリント事業で培ったノウハウを活かして、デジタル分野でも事業を展開するべく、リアルとデジタルを融合させたビジネスモデルへの転換に取り組んでいます。広告代理店の「イデイ」をグループ会社に加えたことで、2025年10月期より連結決算に移行しました。
2025年10月期第3四半期は、前期に引き続いて「シェア拡大」「機能拡大」「領域拡大」の3戦略を遂行し、「イデイ」の業績も取り込んだことから、業績は好調に推移しました。
連結決算は今期から開始したため前期との比較はありませんが、通期の連結業績は売上高43億円、純利益4.26億円を見込んでいます(会社予想)。
同社では、事業拡大のための成長投資を行いつつ、安定的な配当を継続して実施することを株主還元の基本方針としています。
現在進行中の中期経営計画では、「2026年10月期の配当性向40%」を目指すとしていて、この方針に基づき今期は前期比10円増となる1株あたり70円の配当を予定しています(会社予想)。
また、毎年4月末には1年以上継続して保有している株主を対象とした株主優待もあります。100株以上で1000円分、500株以上で2000円分のQUOカードがもらえて、3年以上の継続保有で各1000円分が追加されますよ。
いかがでしたか? 配当金には、値上がり益とは異なる株式投資の魅力があふれています。“とらぬ狸の皮算用”気分で、まずは「この銘柄を保有していたら、配当はいくらになるのかな?」と考えてみるのも楽しいですよ。気になる銘柄を探して、いろいろ検討してみてくださいね!