11月の株主優待は全部で約50銘柄。外食や買い物、ホテルの宿泊などがおトクに楽しめる優待券の銘柄が豊富に揃っているのが特徴です。その中から今回は、手頃な価格がうれしい「串カツ田中ホールディングス」、調理家電が割引価格で買える「象印マホービン」、QUOカードの優待を拡充した「タマホーム」など、見逃せない7銘柄をご紹介します!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月21日(金)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
みんなで串カツを楽しめる【串カツ田中ホールディングス】

■優待権利月:11月
■最低投資金額:21万3300円(10/29終値2133円×100株)
■配当金額(会社予想):ーー
■予想配当利回り:ーー
傘下の事業会社で、串カツ専門店の「串カツ田中」を展開している「 串カツ田中ホールディングス 」。持続的な成長を目指して、「鳥玉」や「焼肉くるとん」など新業態の開発・育成、新規事業や海外事業にも取り組んでいます。直営・FCを合わせた店舗数は、2025年8月末時点で349店舗です。
2025年11月期の第3四半期までの累計期間は、「串カツ田中」で継続的な新規出店があり、4月から販売開始した新名物の「無限ニンニクホルモン串」の効果などもあったことで客数が増加し、安定的に売上規模を拡大。この結果、前年同期比で2ケタの増収増益を達成しました。
通期の連結業績についても、2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。なお、現時点では今期の配当を未定としています。
優待内容は、保有株数に応じてもらえる、1000円分の食事優待券(電子チケット)です。100株以上で2枚、300株以上で4枚、600株以上で6枚、900株以上で8枚もらえます。
店内飲食に加えてテイクアウトもOKで、他の割引券やキャンペーンとの併用も可能です。「串カツ田中」の串揚げは100~300円台とお手頃価格なので、100株保有でもらえる優待券2枚でいろいろ楽しめそうですよ!
【変更】今回からポイント式のカタログギフトに!【ジェイフロンティア】
■優待権利月:11月
■最低投資金額:69万9200円(10/29終値1748円×400株)
■配当金額(会社予想):0円
■予想配当利回り:ーー
「人と社会を健康に美しく」を経営理念に掲げる「 ジェイフロンティア 」。オンライン診療から医薬品の宅配までをワンストップで提供するプラットフォーム「SOKUYAKU」の運営などを手がけています。株主優待を今回から変更しています。
2026年5月期の第1四半期は、「SOKUYAKU」の収益性改善が進んだものの、前年同期比では減収、3600万円の最終赤字となりました。
ただ、通期の連結業績については、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。決算説明会資料(2026年5月期の第1四半期)によると、同社は「通期計画の達成に向けて第2四半期に本格的に投資を実行し、第3四半期以降で投資回収を図る」予定です。
詳しい優待内容はポイント制のカタログギフト「プレミアム優待倶楽部」で、400株以上で5000ポイント、500株以上で1万ポイント、600株以上で2万5000ポイント、700株以上で5万ポイント、1500株以上で12万ポイントがもらえます(1ポイント=1円相当)。
保有ポイントに応じて自社商品やこだわりグルメ、電化製品、体験型ギフトなど、合計5000種類以上の優待品から欲しいものを選択可能です。
さらに、700株以上かつ6ヵ月以上の継続保有で、ポイントが増額される長期保有優遇制度もあります。また、所定の手続きが必要ですが、他の「プレミアム優待倶楽部」導入企業の優待ポイントとの合算も可能ですよ。
5年の継続保有でポイント2倍になるカタログギフト【サーラコーポレーション】
■優待権利月:11月
■最低投資金額:52万6000円(10/29終値1052円×500株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:3.04%
「 サーラコーポレーション 」は、愛知県と静岡県を中心に、傘下にエネルギー関連をはじめ、ハウジングやインフラ整備といったさまざまな事業会社を抱える純粋持株会社です。
2025年11月期第3四半期までの累計期間は、エンジニアリング&メンテナンス事業とハウジング事業が大幅な増収、主力のエネルギー&ソリューションズ事業が大幅な増益となったことなどから、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を実現しました。
通期の連結業績は増収営業増益ながら純利益は減益を見込んでいて、前期比2円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。減益予想の理由としては、前期に営業外収益としてデリバティブ評価益10億円があったことが挙げられます。
優待内容は、500株以上で1000ポイント、2000株以上で2000ポイント、5000株以上で5000ポイント、1万株以上で1万ポイントの株主優待ポイントです(1ポイント=1円相当)。
また、3年以上、5年以上の2段階の継続保有でもらえるポイントがアップ。たとえば、500株保有の場合は、3年以上で1500ポイント、5年以上で2000ポイントに。さらに、500株以上の継続保有で、10年ごとに記念品ももらえます。
ポイントは、オリジナルの株主優待カタログで利用可能で、前回はグルメ商品や自社グループで使える株主優待券など全35品が用意されていました。
東京・神奈川・千葉のホテル宿泊割引券【トーセイ】
■優待権利月:11月
■最低投資金額:32万3500円(10/29終値3235円×100株)
■配当金額(会社予想):98円
■予想配当利回り:3.02%
首都圏エリアに特化して、不動産関連事業を幅広く展開している「 トーセイ 」。再生、開発、賃貸、ホテルなど、収益構造などが異なる6事業を組み合わせることでリスク分散を図る、ポートフォリオ経営に特徴があります。
2025年11月期の第3四半期までの累計期間は、各事業とも順調に推移し、前年同期比で2ケタの増収増益を実現しました。
通期の連結業績に対する進捗率は、売上高が85.6%、純利益は98.2%に達しています。また、8月には「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に初選定されました。通期の連結業績については、2ケタの増収増益を見込んでいて、前期比19円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、100株以上で3000円分のホテル宿泊割引券です。利用できるのは「トーセイホテル ココネ」と「トーセイホテル&セミナー」で、東京で6棟、神奈川(鎌倉)1棟、千葉(幕張)1棟の全8棟が対象です(2025年10月現在)。
長期保有優遇制度もあり、1年以上の継続保有で、ホテル宿泊券に加えてオリジナルQUOカードをもらえます。金額は、1年以上なら1000円分、2年以上なら2000円分、5年以上は3000円分です。
なお、同社は11月30日(日)を基準日として1:2の株式分割を予定しています。次回(2026年11月)の株主優待は、いずれの区分もこれまでの2倍の株数(100株⇒200株など)が必要になります。
買いたい調理家電がある人は注目!【象印マホービン】
■優待権利確定日:11月20日
■最低投資金額:16万5200円(10/29終値1652円×100株)
■配当金額(会社予想):64円
■予想配当利回り:3.87%
1923年(大正12年)にマホービンの製造販売を開始した「 象印マホービン 」。象のトレードマークでもおなじみですね。
現在は、炊飯ジャーやホットプレートなどの調理家電を中心に、ステンレスボトルやランチジャーなどのリビング用品、空気清浄機や加湿器といった生活家電を製造販売しています。
2025年11月期第3四半期までの累計期間は、国内で圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」をはじめとする調理家電製品や生活家電製品が順調に推移。この結果、前年同期比では増収となりました。なお、営業利益、経常利益は前年同期比で2ケタの増益ですが、前年に特別利益が発生した関係で、純利益は2ケタの減益となっています。
通期の連結業績も増収ながら2ケタの減益の見込みです。また、前期比24円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は自社商品の優待価格による販売で、10商品程度が対象となります。さらに購入金額の合計から保有株数に応じた優待特別割引分も引かれます。優待特別割引として引かれる金額は、100株以上で1000円、500株以上で2000円、1000株以上で4000円です。
ちなみに権利付最終日は11月18日(火)で、日興フロッギーで買って優待を受け取りたいなら、11月14日(金)までに単元株以上購入することが必要です。優待の権利を確実に獲得できるように、日にちのチェックをお忘れなく!
【拡充】QUOカードが年額2倍に!【タマホーム】
■優待権利月:11月
■最低投資金額:36万1500円(10/29終値3615円×100株)
■配当金額(会社予想):196円
■予想配当利回り:5.42%
「良い家をより安く国民の皆様に提供する」という企業理念を掲げる「 タマホーム 」。注文住宅やリフォームを手がける住宅事業の他、不動産事業や金融事業などを展開しています。今回から優待制度を変更して、1年間でもらえるQUOカードの金額がこれまでの2倍になっています。
2026年5月期の第1四半期は、主力の注文住宅事業の受注棟数が回復傾向にあり、戸建分譲事業は受注金額・受注棟数ともに堅調に推移しました。前年同期比では2ケタ減収および純利益が約28億円の赤字となりましたが、同社では「当初計画に対し、上振れにて着地」としています。
通期の連結業績は、2ケタの増収、3ケタの増益を見込んでいて、前期比1円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。なお、通期業績の大幅増益予想の理由は、前期に売上計画棟数の確保が困難だったことなどによって、利益が落ち込んだ反動です。
今回からの優待内容は、100株以上で2000円分のQUOカードです。また、3年以上の継続保有で4000円分に増額します。
QUOカードは、大手コンビニや書店をはじめ、一部のドラッグストアなど全国の幅広い店舗で利用可能です。カードタイプでかさばらないので、お財布に入れておくと便利ですよ。
「全国共通お食事券」が年2回♪【ニイタカ】
■優待権利月:5月/11月(年2回)
■最低投資金額:26万2600円(10/29終値2626円×100株)
■配当金額(会社予想):76円
■予想配当利回り:2.89%
フードビジネス業界向けに特化して、業務用洗剤や洗浄剤、固形燃料などを製造販売している「 ニイタカ 」。他に、衛生管理支援サービスなどの関連事業も手がけています。
2026年5月期の第1四半期は、ケミカル事業で製品の売上が拡大し、ヘルスケア事業でコストダウンが図れたことなどから、増収かつ2ケタの増益となりました。一方、通期の連結業績は、増収ながら2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。
なお減益の理由は、前期に計上された特別利益の反動によるもので、特殊要因を除くと実質増益としています。また、配当方針の変更に伴い、今期は前期比16円の減配を予定しています(会社予想)。
株主優待は5月と11月の年2回で、100株以上はいずれも500円分のジェフグルメカードです。1000株以上の場合は、5月は5000円分の日本旅行ギフト券で、11月は5000円分のジェフグルメカードと自社グループ製品の詰め合わせのいずれかを選択できます。また、5月・11月ともに、優待品相当額を日本赤十字社に寄付することも可能です。
ジェフグルメカードは、ファミレスやファストフード、百貨店のレストランなど全国3万5000店舗の加盟店で利用できる全国共通のお食事券です。
さらに、5月は100株以上を3年以上継続保有した株主の中から応募者20名程度を対象に、年1回の工場見学会も開催しています。
いかがでしたか? 買い物や外食に使える優待券が多い11月ですが、今回からポイント式のカタログギフトの優待が登場したり、QUOカードの優待が拡充したりと新しい話題も豊富です。これまで優待投資の経験がない方も、気になる銘柄が見つかったらこの機会にぜひトライしてみては?