3月の株主優待は、全部で約890銘柄。1年でも最も数が多く、自社商品詰め合わせにカタログギフト、外食や買い物の優待券など、バラエティに富んだ優待がそろっています。そこで、2回に分けて、3月の優待情報をたっぷりとお届け! 【前編】では、今回から優待を新設した「カルビー」、国内線を割引運賃で利用できる「ANA ホールディングス」など、選りすぐりの8銘柄をご紹介します。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が3月25日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
あると便利な魚介類の缶詰♪【極洋】

■優待権利月:3月
■最低投資金額:53万1000円(2/25終値5310円×100株)
■配当金額(会社予想):150円
■予想配当利回り:2.82%
1937年の創立以来、水産物の調達・加工・販売を一貫して手がけている「 極洋 」。現在は、水産事業、生鮮事業、食品事業、物流サービスの4つの分野で事業を展開しています。
2026年3月期は、第3四半期決算発表のタイミングで売上高、各利益ともに通期の連結業績の予想を引き下げました。理由は、オランダ工場の原料不足による稼働率の低迷や、米国・ベトナムの新工場に関する先行費用の発生など主に海外事業の状況によるものです。さらに、水産原料や加工品・冷凍食品の価格上昇で消費意欲が減退し、販売数量の減少が見込まれることも理由となっています。
修正後の通期の連結業績は、増収ながら前期比0.6%の減益を見込んでいます。また、配当金は前期比20円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、100株以上で2500円相当、300株以上で6000円相当の自社製品です。
具体的には缶詰で、昨年の100株保有時の場合は「紅ずわいがに赤身脚肉」、ノルウェー産原料を使用した「さば水煮」、チリ産原料を使用した「銀鮭水煮」を各1缶もらえました。
缶詰は賞味期限が長いので保存しやすく、普段のお料理に使うのはもちろん、災害時などにもすぐ食べられるのがありがたいですね。
チョコクロも毎回20%引きに!【サンマルクホールディングス】

■優待権利月:3月
■最低投資金額:30万6000円(2/25終値3060円×100株)
■配当金額(会社予想):52円
■予想配当利回り:1.69%
傘下に、「チョコクロ」が人気の「サンマルクカフェ」をはじめ、「鎌倉パスタ」や「牛かつもと村」などの事業会社を抱える持株会社の「 サンマルクホールディングス 」。
2025年12月末時点で、直営・FCを合わせて873店舗を展開しています。2026年3月期の第3四半期までの累計期間は、2025年11月に更新した中期経営計画に基づいて、「鎌倉パスタ」業態の継続出店や派生業態の出店、「サンマルクカフェ」業態の店舗純増による成長に取り組みました。この結果、前年同期比で2ケタの増収営業増益となりましたが、純利益については1ケタの減益となりました。
通期の業績も、2ケタの増収営業増益ながら1ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。なお、減益の理由は前期に計上した繰延税金資産分の反動によるものです。
株主優待は、100株以上で飲食料金の割引が受けられる株主優待カード1枚です。
割引対象となるのは、「サンマルクカフェ」をはじめとする自社グループ直営店及びFC店の全店。「すし処函館市場」と「宝田水産」は10%引きですが、その他の業態はすべて20%引きとなります。
有効期間は1年間で、有効期間中は何度でも利用OK! 同社の外食店舗をよく利用するという人にとっては、見逃せない優待ですね。
飛行機の国内線にお得に乗れる!【ANAホールディングス】

■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:33万5000円(2/25終値3350円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:1.79%
傘下の事業会社で、「全日本空輸」やLCCの「Peach Aviation」などの航空事業を中心に、旅行事業や商社事業など幅広い事業を展開している「 ANAホールディングス 」。
2026年3月期第3四半期までの累計期間は、堅調な旅客需要の取り込みに加えて、NCA(日本貨物航空)の完全子会社化などにより、売上高は過去最高となりました。中国の渡航自粛の影響は第3四半期に関しては限定的でした。また、営業利益については過去2番目の高水準となり、純利益も前年同期比で増益となりました。なお、通期の連結業績は、増収ながらも減益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、コードシェア(共同運航)便を含むANA国内全路線の片道1区間をお得な料金で利用できる「株主優待番号案内書」です。
100株以上で1枚、200株以上で2枚、300株以上で3枚、400株以上では4枚+400株を超えた200株ごとに1枚、1000株以上で7枚+1000株を超えた400株ごとに1枚など、保有株数に応じて一定のルールで増えていきます。
混雑状況によって販売座席数には上限がありますが、大型連休や年末年始などの繁忙期でも利用できます。
また、100株以上でANAグループのホテルや空港内売店、ツアーなどで優待や割引が受けられる優待クーポンが入った冊子も1冊もらえますよ。
年2回&長期保有特典もあるカタログギフト【日本管財ホールディングス】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:28万7600円(2/25終値2876円×100株)
■配当金額(会社予想):54円
■予想配当利回り:1.87%
2023年4月に、建物管理運営事業を行う「日本管財」の親会社として設立された「 日本管財ホールディングス 」。
傘下の事業会社では、建物管理運営事業をはじめ、マンション・公営住宅の管理を行う住宅管理運営事業や上下水道処理施設など公共施設管理を手がける環境施設管理事業などを展開しています。
2026年3月期までの累計期間は、売上高の割合が最も高い建物管理運営事業で、既存管理案件の契約更改が順調に推移したことに加えて大阪・関西万博関連の業務受託がありました。さらに利益面では料金改定や作業効率の見直しの効果があったことなどから、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成しました。なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいます(会社予想)。
優待内容は、100株以上で一律2000円相当のカタログギフトです。年に2回、3月と9月の株主を対象に実施しています。
さらに、長期保有優遇制度もあり、100株以上を3年以上継続保有すると優待金額が3000円相当にアップします。
気になるカタログの中身は、たとえば前回9月の100株保有の場合、惣菜や調味料、スイーツなどの食品を中心に、キッチンウエアや生活雑貨などを選べました。バラエティに富んだ内容でどれを選ぶか迷いそうですね。
【新設】何が届くのかお楽しみ!【カルビー】
■優待権利月:3月
■最低投資金額:30万6000円(2/25終値3060円×100株)
■配当金額(会社予想):66円
■予想配当利回り:2.15%
1949年に前身となる企業を設立し、以来70年以上にわたってスナック菓子を中心に菓子や食品の製造・販売を手がけてきた「 カルビー 」。
現在は、国内事業に加えて、海外でも11の国と地域で現地の市場環境や消費者ニーズに合った製品を展開しています。そんな同社がこの3月から、株主優待を導入します。
2026年3月期の第3四半期までの累計期間は、国内ではポテトチップの減収をその他のスナックやシリアルがカバー。また、海外でも中華圏以外の各地域は好調で、国内・海外・全体ともに前期比で増収となりました。一方、利益面では、せとうち広島工場稼働に伴う減価償却費やばれいしょ原料製品の原価悪化などから、前年同期比で2ケタの減益となりました。
通期の連結業績も、増収ながら2ケタの減益を見込んでいます。なお、配当については前期比8円の増配を予定しています(いずれも会社予想)。
優待内容は、100株以上で1500円相当、500株以上で5000円相当の自社グループ製品です。
6ヵ月以上の継続保有が原則ですが、初回の2026年に限って保有期間の定めがありません。優待品の詳細は明らかになっていませんが、ポテトチップスをはじめ、「かっぱえびせん」や「フルグラ」など人気の品がいろいろあるので、何がもらえるのか楽しみですね!
マツキヨでもココカラでも使える!【マツキヨココカラ&カンパニー】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:26万1950円(2/25終値2619.5円×100株)
■配当金額(会社予想):48円
■予想配当利回り:1.83%
ドラッグストアチェーンの「マツモトキヨシホールディングス」と「ココカラファイン」が、2021年に経営統合して誕生した「 マツキヨココカラ&カンパニー 」。
国内に加えてアジアにも店舗があり、2025年12月末時点では両グループ合わせて国内に3604店舗、海外に98店舗を展開しています。
2026年3月期の第3四半期までの累計期間は、マツモトキヨシグループ事業が化粧品の好調や都市圏への出店強化などにより増収増益となった一方、人的資本の再配置や経営資源の最適化を進めているココカラファイングループ事業は、一時的な売上減少によって減収減益となりました。全体としては、前年同期比で増収増益を達成。通期の連結業績も増収増益を見込んでいます。また、前期比4円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
株主優待は、「マツキヨココカラポイント」を100株以上で2000ポイント、500株以上で3000ポイント、1000株以上で5000ポイントです。ポイント相当額の「そらぷちキッズキャンプ」への寄付も選択可能です。
ポイントは、「マツモトキヨシ」と「ココカラファイン」をはじめ、自社グループの各店舗で利用できます。自社オンラインストアでも使えるので、近くに店舗がなくても大丈夫です。
お寿司以外の外食でも使える!【カッパ・クリエイト】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:15万7600円(2/25終値1576円×100株)
■配当金額(会社予想):未定
■予想配当利回り:ー
東北から九州まで、全国で回転寿司の「かっぱ寿司」を展開している「 カッパ・クリエイト 」。
2025年12月末時点の店舗数は、299店舗です。回転寿司以外にも、食料品の加工・販売も手がけています。
2026年3月期の第3四半期までの累計期間は、戦略商品の規格見直しやアクティブシニア向けの優待カードの配布などで集客に努めた他、20店舗で改装を行うなどさまざまな取り組みを実施しましたが、前年同期比では売上高は横ばい、純利益は2ケタの減益という結果になりました。
なお、通期の連結業績は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。また、配当については、前期は5円の実績がありますが、今期は未定となっています。
優待内容は、グループ会社であるコロワイド傘下の各外食業態で利用できる優待ポイントで、100株以上で3000ポイント、1000株以上で6000ポイント、2000株以上で1万2000ポイントを3月と9月の年2回もらえます(1ポイント=1円分)。
「かっぱ寿司」だけでなく、「いろはにほへと」や「ラパウザ」「ステーキ宮」などさまざまな外食店で使えるのが魅力です(利用できない業態・店舗あり)。また、店舗が近くにない場合などは、優待ポイントを日本各地の特選品と引き換えることも可能です。
【拡充】100株でQUOカードPay、500株以上ならカタログギフトも!【エムケー精工】
■優待権利月:3月20日
■最低投資金額:9万7500円(2/25終値975円×100株)
■配当金額(会社予想):15円
■予想配当利回り:1.53%
「美・食・住」を軸に、モビリティ&サービス、ライフ&サポート、住設・建材という3つの事業分野で、製品やサービスを展開している「 エムケー精工 」。今回から株主優待の進呈基準や内容を一新しています。
2026年3月期の第3四半期までの累計期間は、モビリティ&サービス事業で主力の門型洗車機が受注を伸ばした他、ライフ&サポート事業で低温貯蔵庫や保冷米びつなどの米関連の農業資材が堅調に推移。このため、第3四半期決算発表のタイミングで、通期の連結業績の見込みを売上高、各利益ともに上方修正しました。
修正後の通期の連結業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。また、前期比5円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。
今回からの詳しい優待内容は、100株以上で500円分、1000株以上で4000円分のQUOカードPayです。3月20日時点の保有が条件なので、優待を獲得するためには17日の権利付最終日まで、フロッギーで購入して優待を受け取るためには13日までに100株以上を購入する必要があります。
また、500株以上保有の場合は、QUOカードPayに加えて、500株以上で5000円相当、1000株以上で1万円相当(5000円相当×2品)のオリジナルカタログギフト(全国の特産品や自社製品など)ももらえます。
さらに、2年以上継続保有すると100~1000株未満の株主はもらえるQUOカードPayが2倍の1000円に! カタログギフトについても、500株以上で1万円相当(5000円相当×2品)、1000株以上では1万6000円相当(5000円相当+1万1000円相当各1品)に拡充されます。
ちなみに、QUOカードPayは、アプリ不要でドラッグストア、書店など幅広いお店で利用可能です。
いかがでしたか? 今回からの新設や拡充銘柄もあって、わくわくが止まらない3月の株主優待。興味があるのに、優待投資はこれまで未経験という人も、豊富な銘柄がそろうこの機会にぜひトライしてみては?