対米投融資第2弾で脚光 「原発向け製品」関連株が上昇

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株式市場で「原発向け製品」関連株が買われています。QUICKが選定する関連銘柄の平均上昇率は1.1%と、東証株価指数(TOPIX、5.6%安)に対して逆行高となりました(3月6日までの5営業日の騰落)。株価が上昇した5銘柄とその背景について解説します!

複数社の報道で思惑強まる

「原発向け製品」関連銘柄が買われたきっかけは、政府による対米投融資第2弾の有力候補に、原子力発電所の建設が挙がっているとの複数メディアの報道です。

日本企業が関与するプロジェクトで、米ウエスチングハウスの大型原子炉を使った原発の建設が有力視されていると伝わりました。

事業規模は最大1000億ドル(15兆円超)を見込んでいます。中東情勢の緊迫で不安定な相場展開でしたが、業績に寄与するとの思惑から原発向け関連銘柄の一角に買いが優勢となりました。

国内シェア90%以上のニッチトップ【日本ギア工業】

上昇率首位の日本ギア工業は国内の原発のバルブアクチュエータで90%以上のシェアを誇るニッチトップ企業です。

バルブアクチュエータとは、原発に使われるバルブを開閉操作し、液体やガスの流れを調節する装置です。世界最小・最軽量の製品開発を進めるなど、海外でも高い評価を受けています。

主要納品先には三菱重工業や東芝グループ、日立製作所などの原発メーカー大手が名を連ねており、原発建設の対米投資が実現すれば、一段と成長期待が高まりそうです。

防じんマスク手掛ける【重松製作所】

上昇率2位の重松製作所は原発の定期点検用の防じんマスクなどを手掛けています。

廃炉作業を進める東京電力福島第一原子力発電所でも使われた実績があります。化学工場や消防、医療現場など、原発以外にも幅広い産業向けの製品を製造・販売しています。「sts」のブランド名でグローバル展開も進め、欧米などでの販売網も築いています。

防護服メーカーなども物色

岡野バルブ製造は原発のバルブを手掛けており、沸騰水型軽水炉(BWR)向けの国内シェアは約8割を誇ります。

アゼアスは原発の放射性粉じんから身を守る防護服などを製造販売しています。

東邦チタニウムは発電所向けのチタン製品などを手掛けています。

話題が豊富な原発関連

原発関連を巡っては、高市早苗首相が推進に前向きとされる小型モジュール炉(SMR)核融合発電などのテーマも、政府や企業の動きを受けて関心が高まる可能性があります。

過去には原発再稼働に向けた動きで物色されました(『原発再稼働への動き進む 「原発向け製品」関連株が上昇)

話題が豊富で相場のテーマになりやすいため、各銘柄の事業内容や原発の仕組み、政府の動向などの基礎知識を身に付けておくと、銘柄選びの支えとなりそうです。

※記事執筆時点で日本ギア工業(6356)は証券金融会社の注意喚起銘柄、金融商品取引所の日々公表銘柄に指定されています。