日経平均一時2600円安! 中東情勢に金融不安も

日興フロッギーNEWS/ 日興フロッギー編集部

3月4日の日本株市場で、日経平均が一時2600円安となり、5万4000円を割り込みました(14時時点)。中東情勢の緊迫化が主要因と見られますが、株価下落の背景についてサクッと解説します。

日経平均は一時2600円安

3月4日の日本株市場は朝方から全面安の状況となり、日経平均は一時前日比2600円安となりました。また、投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数「日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)」は一時60超と、25年4月初旬以来の水準にまで上昇しました。当時はトランプ米大統領による相互関税の発表があったことから投資家のリスク回避姿勢が強まった時期でした。

要因は中東情勢の緊迫化と金融不安

足元の株安の主な要因は「中東情勢の緊迫化」「金融不安の台頭」です。

①中東情勢の緊迫化と不透明感

一番の要因は、2月28日(現地時間)に米国・イスラエルによるイランへの大規模攻撃によって急速に中東情勢が緊迫化したことです。イランによる周辺国への反撃やホルムズ海峡封鎖などによって、原油やLNGの供給不安が高まり、インフレ再燃と世界景気減速が嫌気されたことで、株式市場もリスクオフムードが高まりました。

また、トランプ米大統領が対イランの軍事行動について、「必要ならいくらでもやる」「当初から4~5週間と見 込んでいたが、はるかに長い期間、継続する能力が 我々にはある」と語ったことから、「攻撃の長期化」が意識されたことも、さらなる投資家の売りを呼んだものと想定されます。

②英国で金融不安も

一方で、金融株の下落の要因になっているのが、英住宅ローン会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の破綻です。

同社は不動産分野向けの「ブリッジローン」と呼ばれる短期融資をおこなっていました。M&A(合併・買収)や不動産購入などで当座の返済や購入資金が必要になった場合に活用される、高い金利が特徴のつなぎ融資を提供していましたが、極端にレバレッジを利かせた融資形態だったことなどから資金繰りにめどがつかなくなったとのこと。こうした金融機関と日米欧の大手金融機関が関与が指摘されており、金融不安がマーケットに広がったものと見られます。

国内では消費減も懸念

日本国内について言えば、足元でインフレが鈍化しつつあり、実質賃金がプラス圏に浮上しかけていただけに、インフレ再燃は個人消費への悪影響が懸念されます。

目先は「攻撃がいつまで続くか」「金融不安が飛び火しないか」などに注目が集まりそうです。