現役プライベートバンカーがこっそり教える 億万長者の資産運用 濵島 成士郎

投資がもっと楽しくなる!日興フロッギー選書/ すばる舎濵島 成士郎

投資や資産形成をもっと楽しくするためにピッタリの書籍を、著者の方とともにご紹介する本連載。今回から4回にわたって、濵島 成士郎さんの「現役プライベートバンカーがこっそり教える 億万長者の資産運用」を紹介します。第1回目の今回は、富裕層や大富豪のお金に対する考え方についてご紹介します。[PR]

富裕層の基本的なマインドセット

富裕層と呼ばれる人たちが、多額の資産を築けたのはなぜでしょうか?事業を興して成功したとか、先祖代々の資産家であるとかの事実はあるでしょう。しかしそれだけではありません。実は、お金に対する考え方やお金との付き合い方、つまり『お金の哲学』が根本的に違うのです。宝くじや一発の幸運ではなく、日々の習慣と長年の積み重ねによって富裕層は財産を築いています。

実際、富裕層の成功の裏側には独自のマインドセットや戦略が存在するように感じます。たとえば「目先の利益より将来の富を優先する」「絶対に損をしないようリスク管理を徹底する」「時間と人脈といったお金以外の資産に投資する」といったものです。

そこには私たちが学べるポイントがたくさんあります。それでは富裕層の『お金の哲学』を紐解いていきましょう。

まずは、考え方の基本となるマインドセットから見ていきます。

富裕層や大富豪のお金に対する考え方は、一般の人とはまるで別世界です。実際、ミリオネアを長年取材した専門家によれば、大富豪と一般人ではお金に関する思考パターンがまったく違うそうです。

一例を挙げると、普通の人は多くが貯金や節約に重きを置くのに対し、富裕層やお金持ちは稼いだお金を「守る」ことより、「増やす」ことのほうに頭を使います。これは、お金を使うときに「将来のリターンを意識する」ことにもつながります。

ロバート・キヨサキ氏の有名な著書『金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房)でも語られたように、「金持ちは資産を手に入れ、中流以下の人は負債を手に入れて資産だと思い込む」という違いがあるのです。

たとえば一般の人がボーナスを得たときは、欲しかった服を買ったり、最新の家電の購入にあてたりしがちですが、富裕層は「お金に働いてもらう」ことを真っ先に考えます。自分が汗水流して働く以外にも、お金を投じた先でお金が勝手に増えていく仕組みを常に探します。それは株式投資や新規事業への出資、あるいは不動産の購入だったりしますが、共通しているのは支出をコストではなく将来への投資と捉える視点です。

高額な専門書や研修の購入でさえも、「知識への投資は将来、何倍にもなって返ってくる」という発想で捉えます。一方で、将来的にリターンを生まない「単なる贅沢品」には驚くほど冷淡です。

さらに、富裕層は「自分は成功できる」という強い信念を持っていることが多いです。多少の失敗ではめげず、「自分ならできる」と前向きに考え直し、再挑戦する粘り強さがあります。

またお金を稼ぐこと自体にネガティブな印象を持っていません。なかには、幼い頃から「お金とは、多くの人に価値を提供し、喜んでもらった結果として当然得られる権利だ」と教えられて育った人もいます。

こうした合理的かつポジティブな考え方こそが、お金持ちになるべくしてなる基盤となっているのです。

このように、お金持ちの多くは「稼ぐ力を最大化し、いかにお金を有効に働かせるか」というマインドセットをごく自然に持っているケースが多いです。

次回からは、そんなマインドセットが具体的にどのようなお金の使い方や増やし方につながっているのかを見ていきます。

 

 

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