ニュースでよく耳にするものの、よくわかっていないインデックスについてお伝えする本連載。今回は、これまで紹介してきた主なインデックスの動きを改めて確認します。
約2年半の本連載で紹介してきたインデックスを改めて数えてみたところ、16種類ありました。マーケットで算出されるインデックスはまだまだたくさんありますが、ここで改めてこれまでご紹介してきたインデックスのうち、個人投資家にもなじみが深いであろう8種類を振り返ってみることにしました。以下は本連載で初めて登場した順に並べています。
・S&P500(S&P500ってどんな株価指数?)
・MSCI All Country World Index(いま人気の「オルカン」ってどんなもの?)
・MSCI-KOKUSAI(実はファンが多い「MSCIコクサイ」)
・TOPIX(実は気づかずにお世話になっている「TOPIX」)
・NASDAQ100(すごくて身近なNASDAQ100)
・ダウ・ジョーンズ工業株価平均(歴史ある「精鋭」企業がずらり ダウ・ジョーンズ工業株価平均)
・FANG+(米国株のキラキラ10銘柄 FANG+)
「日経平均株価」と「TOPIX」以外は外国株式が含まれるインデックスです。「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」は「NYダウ」と呼ばれることが多いです。読者の皆様は、いずれかあるいは複数のインデックスに連動するETFや投資信託を保有されている方が多いことでしょう。
それぞれのインデックスの1年を振り返る
取り上げる8種類ですが、気になるのは「どんな値動きをしたか」でしょう。そこで、過去1年のパフォーマンスを比較することにしました。
原指数で実施すると、外国の資産が含まれているインデックスは為替を考慮されない形で比較することになり、フェアではありません。そこで東証に上場しているETFで比較します。東証に上場するETFはすべて円建てですから、為替を考慮した形で比較できるからです。ETFごとの信託報酬率が異なるので厳密なパフォーマンス比較にはなりませんが、実際投資することを想定した場合、投資家は信託報酬を負担するわけですから、より現実的な比較になると考えます。また、海外のインデックスを原指数で比較する際には、日本市場と海外の市場の休業日が異なるため、厳密な比較が難しくなる場合があります。円建てのETFであれば、東証が開場していれば、「同じ土俵」で比較できるので、実は都合がいいです。
では、結果を確認しましょう。どれも2ケタ%のプラスで良好なパフォーマンスでした。この1年は多くの投資家が報われた1年だったということです。No.1はわが日本の「日経平均株価」でした。1年で+41.66%というダントツな数字です。一方、おなじ日本株インデックスでも「TOPIX」は28.96%と「日経平均株価」とは大きく結果が異なるのも興味深いですね。
この違いは、2つのインデックスの構成銘柄とウエイトの違いが理由だと想像されます。2025年12月の本連載記事「日経平均株価の「主役」が交代」で「日経平均株価」のウエイト上位銘柄に「日経平均株価用の株価」である「みなし値」が高いアドバンテスト(6857)やソフトバンクG(9984)の株価が好調で、高いウエイトを占めるようになったことが「TOPIX」とのパフォーマンスの差の源泉でしょう。
数字だけではなく、チャートも確認しましょう。
2025年末まで一番好調に推移していたのは「FANG+」でした。「日経平均株価」は2025年秋に高市早苗氏が日本の首相に就任してから上昇に勢いがつき、2026年2月の衆院選で自民党が大勝したことが好感されて、さらに大きく上昇しています。チャートを見ることで騰落率だけでは把握できない推移を改めて確認できますね。
期間を変えると見え方が全く異なる
1年のチャートでは、最後の1ヵ月ぐらいはどのETFも軟調であることがわかります。そこで、1ヵ月で8銘柄を比較してみました。1年では最も好調だった「日経平均株価」が1ヵ月では最も大きく下落しました。1ヵ月で最も好調だったのは「FANG+」でした。
2025年に好調だった「FANG+」は直近1ヵ月でも好調なわけですが、実は3ヵ月で見ると、最も低パフォーマンスです。同じ銘柄のパフォーマンス比較をしていても、期間を変えると見え方が全く違いますね。
新たに投資を始める方へ
4月は新学期・新年度に該当することが多く、「何か新しいことを始めよう」と思う方が多い時期ですね。新たに投資を始めようと考える方もいらっしゃるはずです。少額からでいいのでぜひスタートしてみてください。何に投資したらいいかわからないと思われたら、目安になるのは「長い期間で眺めたときに右肩上がりに推移しているかどうか」です。ここを確認してください。期間を変えれば見え方が全く異なることに先ほど触れましたが、投資で大事なことは1ヵ月で結果を出すことではなく、長期にわたってコツコツ続けることです。
参考にしていただくために、5年のチャートを示しておきます。銘柄によっては設定されてから5年経過していないものもありますが、5年で見ればどれもおおむね右肩上がりに推移していますね。近視眼にならずにコツコツ続けることの意義を教えてくれるチャートです。
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