生活防衛ニーズで好業績 「リユース」関連株が上昇

直近の値動きから見るテーマ株/ QUICK

株式市場で「リユース」関連株が買われています。QUICKが選定する関連株の平均上昇率は5.9%と、東証株価指数(TOPIX、0.6%高)を上回りました(4月17日までの5営業日の騰落)。株価が上昇した5銘柄について解説します!

生活防衛意識などからリユースの需要増

物価高による生活防衛意識の高まりからリユース(中古)の需要が拡大しています。

従来の「リサイクルショップ」は、その場で買い取ったものを販売する形態が主流でした。一方、現状では買い取り専門店が主力で、その後オークションで収益を上げるなど多様化してきています。

歴史的な円安を背景に増加している訪日外国人(インバウンド)の間で高品質な日本のリユース品に対する評価が高いこともリユース市場拡大の追い風となっているようです。

小売企業の決算発表が本格化するなか、リユース関連企業で業績予想の上方修正などの発表が相次いだことで投資家の熱い視線を集めました。

通期予想の大幅上方修正と増配を好感【バリュエンスH】

上昇率首位はブランド品買取店「なんぼや」を展開する「 バリュエンスホールディングス 」です。

4月10日、2026年8月期の連結営業利益の予想を前期比3.8倍の55億円(従来予想は2.8倍の40億円)へ大幅に引き上げ。利益率重視の仕入れや効率重視の店舗運営に加えて、販売面ではオークションと小売り双方でのプラットフォーム戦略などが寄与しました。業績好調を踏まえ、期末配当の予想を45円と従来予想の30円から引き上げました。

繁忙期好調で通期予想を上方修正【ブックオフGHD】

上昇率2位は総合リユース企業の「 ブックオフグループホールディングス 」です。

4月13日に、26年5月期の連結営業利益の予想を前期比16%増の40億円(従来予想は10%増の38億円)に引き上げました。繁忙期である25年12月~26年2月期の既存店売上高とEC(電子商取引)経由売上高が想定以上に好調に推移したのが寄与しました。

25年6~11月期の営業利益が16%減の12億円と低迷していただけに、足元の業績急回復がポジティブに評価されました。

大幅増益見通しや月次売上高好調、店舗網の拡大も

リユース品店を展開する「 コメ兵ホールディングス 」、主力のブランド・ファッション事業の月次売上高が2月度に前年同月比44%増、3月度に43%増と高い伸びが続いています。26年3月期累計でも40%の大幅増となりました。

リユース品店運営の「 買取王国 」は4月14日に、27年2月期単独営業利益が前期比18%増の6億円と大幅増益を見込むと発表したのが好感されました。主要商材であるファッション・ホビー・工具の強化による業績拡大を目指します。

リユース品店などを手掛ける「 ゲオホールディングス 」は、4月に主力の「セカンドストリート」を中心に国内外で25店舗の出店を予定しており、業績拡大が期待されます。

循環経済の担い手として市場拡大へ

持続可能な循環経済(サーキュラーエコノミー)への関心が高まり、リユースは単なる節約手段から環境配慮という重要なテーマへと変化しています。

若年層を中心にリユースへの抵抗感が薄れていることも市場規模拡大の要因となっています。

時代の変化を追い風にしたリユース関連企業の業績拡大は続くのか、関連銘柄の動向から今後も目が離せません。