自由にあきらめずに生きる 外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質

今日からお金賢者になれる「1分書評」/ 日興フロッギー編集部

元外資系ワーママが説く、資本主義のルールを味方につけるマインドセット術。お子さんへの金融教育のみならず富裕層の階段を上がりたい若手ビジネスマンは必読です。

「ワーカーの天井」を破れ! 選べる自由を掴むためのマネー論

著者いわく金融リテラシーとは「好きなものを自由に選べる人間になるためのツール」です。しかし、その前に私たちが手放すべきは「貯金箱の呪い」です。

100万円が10年で2倍に増えた高金利時代はとうの昔に終わったのに、日本人のメンタルは未だ「守る・貯める」に偏りがち。これを「増やす・使う」スタイルへシフトすべく、まずはお金を使う練習を始めよう、と提唱します。

とはいえど、練習とはどんなものなのか。著者のエピソードはあっぱれで、外資系営業時代には専属タクシードライバーを自腹で雇い、移動時間を大きく削ったそう。外見も自己投資のひとつと捉えていた著者。しかし、1日の時間は24時間と限られる。手をかけすぎるのはもったいない! と、出社前に毎朝美容院でヘアセットを頼んだのだとか。

なかなか勇気のいる行動ですが、お金で「時間」を買い、その時間で「成果」を引き寄せるというロジックです。著者はこの好循環で業績を上げ、むしろ金銭リッチを生み出してきました。

就活や転職に悩む世代にも、著者の示す視点は清々しいことでしょう。仕事選びの基準はお金でもいい。特に20代30代は会社を「世界の全体像を学ぶ学校」として割り切ってしまおうとも。そもそも富裕層を目指すなら「ワーカーの天井」は歴然で、日本はCEO報酬ですらアメリカの10分の1以下。この国で優秀な働き手を極めても見返りには限界がある、と言います。

そこで提案するのが、会社をインフラとして活用しながら資本家への階段を登る「二本立て」戦略です。

株や不動産などで手堅く陣地を広げつつ、放置された割安株や未知の油田・レアメタルといったまだ広く知られていない価値をいち早く仕込んで、運用に組み込む。一見すると資本主義ハックのような本書ですが、根底に漂うのはお金を理由にあきらめない! という人生へのエールでしょう。

どう生きたいか? から逆算して自分のお金をいかに配置するか、その意思決定マニュアルとも言えそうです。
この本について、河村真木子さんにお話をうかがいました。
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