年120万円の配当収入を得る仕掛けはこれ

投資がもっと楽しくなる!日興フロッギー選書/ 杉村 富生

投資や資産形成をもっと楽しくするためにピッタリの書籍を、4回にわたってご紹介する本連載。今回は、杉村 富生さんの「月々10 万円、年120 万円がず〜っと入ってくる毎月配当株投資」です。第2回目は、年120万円の配当収入を得る仕掛けついてご紹介します。[PR]

配当利回りが高くなるほど投資金額は少なく済む

年間120万円の配当収入を得るためには、実に多くのバリエーションがあります。単純な机上の計算では、10万円(平均)の配当を毎月もらうことができれば、120万円になります(10万円×12カ月)。

もちろん、年に1回でもその配当が120万円を超えれば到達しますし、年2回の配当では60 万円ずつもらえれば(60万円×2)、合わせて120万円になります。

ただ問題は、投資する銘柄の株価と配当の金額によって、必要となる投資金額が異なることです。

上の表は、配当10万円、および120万円の配当に必要な投資金額を配当利回りごとに示したものです。

これによると、配当利回り1%の銘柄であれば、10万円の配当を得るためには1000万円、120万円の配当を得るためには1億2000万円の投資金額が必要になります。しかし、配当利回り10%の銘柄だと、10万円の配当を得るためにはその10分の1の100万円、120万円の配当を得るためには同じく1200万円の投資金額で済むのです。

もちろん、配当利回り10%の銘柄は滅多にありませんが、この表は配当利回りが高くなるほど、必要な投資金額が少なくなることを表しています。

したがって、配当株投資では、できるだけ配当利回りが高く、対象企業の内容、将来性がよいものを選ぶことが肝要なのです。そのような銘柄を懸命に探し出さねばなりません。

金銭的価値の大きい優待の出現は重要な指標となる

配当株投資においては、配当利回りだけでなく、「総合利回り」という指標を重視する考え方もあります。

株の総合利回りとは、株式を現物で購入することによって得られる配当金と、株主優待の収益を合わせた収益率のことです。投資の収益性をトータルに評価するための指標です。例えば、ある企業の配当利回りが3%、優待利回りが2%だった場合、総合利回りは5%になります。

これは昨今、上場企業が安定株主になり得る長期スタンスの個人投資家を増やすため、株主優待に力を入れていることに起因します。各社の株主優待には、自社の製品・サービス券だけでなく、食料品、クオカードなどさまざまなものがあります。

管理するのは大変ですが、100~300株単位でたくさんの銘柄を所有し、優待品をもらって「毎月楽しむ」という戦法も意外に面白いかもしれません。

一部に批判のある株主優待ですが、優待品をお金に換算すると配当を上回るようなものもあり、個人投資家の関心はますます高まっています。特に、少額投資家にとって、総合利回りを重視することはとても大切になります。もちろん、大口投資家には不利な点は否めません。

なお、優待利回りは「年間の優待価値(金額換算)÷優待取りに必要な株式の購入代金×100」で導き出されます。これは投資金額に対し、年間の株主優待の価値がどのくらいの割合なのかを示す指標となります。したがって、この数値が高いほどお得な優待であると判断することができます。

例えば、ある銘柄を200株所有すれば、年間4000円相当の食料品がもらえるケースを考えてみます。1000円で200株買った場合、購入代金は20 万円(1000円×200株)になるため、優待利回りは2%(4000円÷20万円×100)と算出されます。この数値は「優待の取得利回り」ともいわれますが、配当についても、支払われた配当の総額÷投資金額(購入株価×購入株数)×100で算出した場合、「配当の取得利回り」と呼ぶことができます。

配当金額が10万円を超えると「簡易書留」で郵送される

さて、株式の配当金は多くの場合、決算期(中間期・期末)の2~3カ月後に支払われますが、期末一括配当という企業もあります。いずれの場合も配当金は、①取引のある証券会社の口座振り込み、②指定した銀行の口座振り込みのほか、③郵便局で受け取るという3つの方法があります。

筆者の知人Aさんは、③の郵便局での受け取りを選択しています。①と②を選択している別の知人は、「郵便局なんて、もらうのに手間がかかるじゃないか」といいます。確かに、郵便局で配当金を受け取る際には、郵送された「配当金領収書」を持参し、本人確認ができるもの(免許証など)を提示しなければなりません。

もちろん、「配当金領収書」には配当金を受け取る日の年月日を記入し、受領印に押印またはサインをする必要もあります。しかし、Aさんは「郵便局は日本全国、相当な田舎にもあるし、その場で現金にしてくれるのが何よりもうれしい」と主張します。

ただ、株式の配当金(税引き後の手取り金額)が1銘柄10万円未満の場合、「配当金領収書」と「配当金計算書」は普通郵便で届くのですが、10万円を超えると「簡易書留」で郵送されてくるとのことです。