投資や資産形成をもっと楽しくするためにピッタリの書籍を、4回にわたってご紹介する本連載。配当太郎さんの『仕事をやめるまでに年間120万円の配当金を手に入れる最強の株式投資』より、3回目となる今回は、配当株投資の賢い始め方をQ&A形式でご紹介します。[PR]
Q. 株価が高いときに配当株投資を始めても大丈夫ですか?
A. 現在の「株価」を必要以上に気にしないことが大切です
ここ数年のように、株価が大きく上昇する局面では、株価が高いときに配当株投資を始めることに、ためらいの気持ちが芽生えるのも無理はありません。
限られた資金でやりくりすることを考えれば、「できるだけ株価が安いときに買いたい」と考えるのは当然のことですが、深刻に考えても、解決策は見つかりません。
先に結論をお伝えすると、自分が欲しいと思う銘柄があって、財政的にそれを買える状態にあるならば、迷わず買って、すぐに配当株投資を始めることが正解になると思います。
その理由は、配当株投資が「長期投資」という点にあります。
配当株投資は、10年以上の時間をかけて配当金を積み上げる投資法です。
業績が堅調で、利益を生み出し続け、増配するような企業の株を買って、持ち株数を増やすことで、企業による増配を存分に受けることを目指しますが、こうした銘柄であれば、株式市場の評価が高まって、株価は右肩上がりの傾向を示すことになります。
あなたが欲しいと思う株が、配当株投資に値する銘柄であるならば、少しくらい高い株価で買ったとしても、10年後くらいに振り返って、「あのときに買っておいてよかった」と思えることになります。
「±10%」程度の値動きは誤差の範囲くらいに考えて、無理のない範囲で買い進めることが大切です。
株価に「振り回されない」マインドを維持することが重要です
株価の問題は、配当株投資を始めた後も、絶えず頭を悩ませることになりますから、なるべく早い段階で、株価との向き合い方を整えておく必要があります。
極端にいえば、配当株投資を実践する人にとっての株価とは、「この金額であれば、買えるのか、買えないのか?」の判断基準くらいに考えていいと思います。
配当株投資で大事なのは、目先の株価の値動きに目を奪われたり、それに一喜一憂するのではなく、「自分が買えるときに買う」→「買ったら持ち続ける」→「その過程で株価が下がったら、さらに買う」という意識を持つことです。
自分が「買いたいと思う銘柄」が極端な割高でない限りは、買える範囲で買い続けていくことが、目標達成の決め手となります。
「安いときに買いたい」と考えて、株価が下がるのを待っている間に、企業が増配して株価がさらに上がってしまうというケースは意外によくあります。
高い株価で買ったことを悔やむより、あのときに買わなかったことを後悔することが少なくないのです。
配当株投資では、株価の上下動に振り回されないマインドを維持することが、目標を達成するための重要なポイントとなります。
Q. 配当株投資はどんなペースで進めればいいのですか?
A. 無理なく続けられる「仕組み」を作ることが最初の一歩です
配当株投資を着実に進めるためには、2つのポイントを明確化する必要があります。
年間配当金の「目標額」を決めることと、自分のライフプランに合った「資金計画」を立てて、無理なく続けられる仕組みを作ることです。
漠然と「少しでも多くの老後資金が欲しい」と考えるのではなく、いつまでに、いくら欲しいのかという明確な目標を持つことによって、そのためのアプローチ法が鮮明になり、モチベーションを高めることにつながります。
本書では、仕事をやめるまでに「年間120万円」の配当金を手に入れることを目標にしていますが、資金的に余裕がある人ならば、目標額を増やすこともできます。
目標額を半分にしたり、「年間配当金12万円」でも効果を実感できます。
大事なポイントは、具体的な数値目標を設定して、「どうすれば、それを実現できるのか?」をさまざまな角度から考えることにあります。
自己資金の「全体像」を事前に把握することが大切です
私が配当株投資を始めた当初の取り組み方を紹介します。
私は自分のキャッシュフローを細かく点検して、現実的な資金計画の制度設計を意識してきました。
その年に投資に回せる資金を明確に把握することで、株を購入したい局面になったら、「どこから資金を捻出するか?」の目処を立てることを繰り返してきたのです。
私は今でも、年明けにその年の資金計画を立てることを習慣にしています。
投資に対して、どれくらいのリスクを取れるのかを再確認し、常に1年後や2年後の状況を予測することを心がけています。
数年先を見通す余裕を持つことで、精神的な焦りを防ぐことができます。
配当株投資では、焦りは敗北に直結するため、冷静さを保つための長期的な視点が不可欠といえます。
資金計画を立てる際に、1円単位まで厳密に管理しようとすると、精神的な負担が大きくなります。
節約する場合と同じように、細部にこだわりすぎず、自分の財政状況を「大枠」で捉えることが長続きさせる秘けつです。
自己資金の全体像を事前に把握しておかないと、株を買いすぎて手元のお金が不足するなど、冷静な判断ができなくなるリスクがあるのです。

