記念配当や優待新設も! 9月決算の配当銘柄7選

今月の配当タヌキの皮算用/ 日興フロッギー編集部 、 吉本ユータヌキ

日興フロッギー(キンカブ)では、単元未満でも保有株数に応じた配当を受け取ることができます。今回は、決算期が9月で配当を実施している銘柄の中から、配当額や利回り、業績予想などに注目した7銘柄の情報をお届けします。

※決算期9月の上場株式のうち、予想配当利回りが3.0%以上(8/21終値時点)あり、営業利益が減益予想でない銘柄を選定
※特別に記載がない場合、権利付最終日は9月28日(月)です
※キンカブの株式は当社名義のため、配当金については一旦当社が受領後にお客さまのお取引口座に入金という事務手続きを経ます。そのため、発行会社の配当金支払日より数日~数週間遅れてのご入金となります
カエル先生の一言

配当性向は、その期の純利益(税引後利益)から、配当金をどのくらい支払っているかを%で表したものです。
配当性向(%)=1株あたりの配当額÷1株あたりの当期純利益×100
会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。また配当性向とともに株主還元の状況を表す指標として、近年はDOE(Dividend on equity ratio)を採用する企業も増えています。
DOE(%)=配当総額÷株主資本×100
DOE(株主資本配当率)は株主資本に対して企業がどの程度、株主の配当に回したのかを示す指標ですが、純資産を分母とした純資産配当率(=配当総額÷純資産)で計算する企業もあります。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がります。

14期連続で増配の実績!【ノエビアHD】

■銘柄名(コード):ノエビアHD(4928)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:4875円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):230円(期末230円、中間0円)
■予想配当利回り:4.71%
■株主優待:なし
■連続増配:14期(実績)

傘下の事業会社である「ノエビア」や「常盤薬品工業」で、化粧品事業や医薬・食品事業などを展開している「 ノエビアHD 」。

売上高構成の8割近くを占める化粧品事業では、カウンセリング化粧品の「ノエビア」をはじめ、セルフ化粧品の「なめらか本舗」などを扱っています。また、医薬・食品事業では「南天のど飴」や「眠眠打破」など、バラエティに富んだ医薬品や、のど飴、ドリンク類などを製造・販売しています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、中長期的な戦略テーマ「グループ各事業の持続可能な経営による節度ある成長の実現」に取り組みました。ただ、主力の化粧品事業に加えて医薬・食品事業も前年同期の売上高を下回り、前年同期比で減収減益となりました。通期の連結業績は増収増益を見込んでいます(会社予想)。

同社では、中長期的な事業展開と経営体質の強化のための内部留保を確保した上で、株主への安定的な配当を継続することを株主還元の基本方針としています。

2012年9月期から2025年9月期まで、14期連続で増配してきた実績があります。今期の配当については現時点では前期と同額としていて、1株あたり230円(期末一括配当)を予定しています(会社予想)。

上場10周年の記念配当も実施予定!【インソース】

■銘柄名(コード):インソース(6200)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:737円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):35円(期末35円、中間0円)
■予想配当利回り:4.74%
■株主優待:なし
■連続増配:9期(実績)

企業で働く社会人に向けて、ITスキルなどの「最新の知識教育」と「仕事のやり方(HOW)教育」を提供している「 インソース 」。

具体的には、講師派遣型の研修事業やオープンセミナー型研修の公開講座事業、ITサービス事業、そしてeラーニングやDXコンサルなどを行うその他事業の4事業を展開しています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、講師派遣型研修事業ではデジタル関連の研修実施回数が大きく伸びたほか、全体の研修実施回数についても前年同期を上回りました。また、公開講座事業でも総受講者数が前年同期を上回り、さらに生成AI関連の新機能拡充を実施したITサービス事業なども好調に推移したことで、全体では前年同期比で増収増益を実現しました。なお、通期の連結業績は2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

同社では、株主還元を重要な課題として捉えていて、配当については配当性向50%、DOE18%を目標に実施しています。

今期は通常の配当に加えて、上場10周年を記念した1株あたり5.5円の記念配当も行うとしています。記念配当も含めた今期の配当は前期比10円増となる1株あたり35円(期末一括配当)を予定しています(会社予想)。

優秀なエンジニアを育成し、企業に派遣【エスユーエス】

■銘柄名(コード):エスユーエス(6554)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:1070円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):50円(期末50円、中間0円)
■予想配当利回り:4.67%
■株主優待:なし
■連続増配:4期(実績)

ITや機械、電気などの分野でエンジニア派遣と開発請負を行う「 エスユーエス 」。

「社会人学校」をコンセプトに、業務を通じて優秀なエンジニアの育成にも力を入れているのが特徴です。また、AR/VRの教育やソリューション開発、ERP分野のコンサルティングなどの事業も手がけています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、主力のソリューション事業で、エンジニア派遣、製造請負、IT請負の受注がいずれも増加し、セグメントの売上高・利益は共に前年同期を上回りました。コンサルティング事業とAR/VR事業の売上はどちらも前年同期を下回りましたが、ソリューション事業の好調により、全体では前年同期比で増収かつ2ケタの増益となりました。通期の連結業績は2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

同社の配当方針は、企業価値を最大化するための中長期的な取り組みや事業拡大に必要な内部留保とのバランスを考慮した上で、継続的で安定的な配当を行うことです。

この方針に基づいて、今期は前期比5円増となる1株あたり50円の配当を予定しています(会社予想)。なお、この配当が予定通り実施された場合、5期連続の増配となります。

プライム市場への変更で記念配当も!【タスキHD】

■銘柄名(コード):タスキHD(166A)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:1149円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):50円(期末34円、中間16円)
■予想配当利回り:4.35%
■株主優待:なし
■連続増配:――

新築投資用のIoT住宅を扱う「タスキ」と地域密着型の総合不動産「新日本建物」の経営統合により、2024年4月に誕生した共同持株会社の「 タスキHD 」。

傘下の事業会社で、IoTレジデンスの企画・開発・販売などを行うLife Platform事業、ベンチャー不動産事業者向けの不動産担保ローンを扱うFinance Consulting事業、不動産業界のDX化を推し進めるAI Dynamics事業の3事業を展開しています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、主力のLife Platform事業で積極的かつ収益性を重視した販売活動を進めた結果、販売が順調に進捗し、前年同期比で2ケタの増収増益を達成。通期の連結業績についても、2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。

同社では、配当性向の目安を40%以上、また前期比で減配しないという累進配当を、株主還元の基本方針としています。

この方針に基づいて、今期は前期比14円増となる1株あたり50円の配当を予定しています(会社予想)。

なお、期末配当34円のうち10円については、2026年6月15日の東証プライム市場への市場区分変更を記念したものです。今期の配当が予定通り実施された場合、2期連続の増配となります。

QUOカードの株主優待もあり!【ステップ】

■銘柄名(コード):ステップ(9795)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:2299円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):88円(期末44円、中間44円)
■予想配当利回り:3.82%
■株主優待:あり
■連続増配:11期(実績)

神奈川県内に集中して学習塾を展開している「 ステップ 」。

小5~中3の高校受験指導、現役高校生の大学受験指導の他、学童教室の運営も行っています。2026年6月末時点の生徒数は3万6200人超となっています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、前年同期比で増収増益を達成。期中の平均生徒数が前年同期比で2.7%増加し、2026年の春の入試結果では、小中学生部門で神奈川県の学力向上進学重点校8校のすべてで塾別合格者数第1位を獲得しました。また、高校生部門の大学合格実績も好調で、東大・京大・一橋大・東京科学大の4大学合計で69名が現役合格し過去最高となりました。通期の業績についても、増収増益を見込んでいます(会社予想)。

同社では、配当性向50%を目安として配当を実施していて、今期については前期比3円の増配となる1株あたり88円を予定しています(会社予想)。配当が予定通り実施された場合には、12期連続での増配となります。

また、株主優待制度もあり、9月末時点で100株以上保有している株主には、保有株数に応じて500円分から1500円分のQUOカードがもらえます。さらに、6ヵ月以上、1年以上、2年以上継続保有すると、QUOカードの金額が増額されますよ。

コンサルからシステムの開発・保守運用まで【ヒューマンクリエイションHD】

■銘柄名(コード):ヒューマンクリエイションHD(7361)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:1200円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):45円(期末45円)
■予想配当利回り:3.75%
■株主優待:なし
■連続増配:4期(実績)

傘下の事業会社で、コンサルティングからシステムの開発、保守運用まで、IT・DXに関する課題解決をワンストップで手がけている「 ヒューマンクリエイションHD 」。

エンジニア派遣などを行うシステムソリューションサービス事業が主力で、他に戦略領域事業として経営コンサルティングサービス事業などを展開しています。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、主力のシステムソリューションサービス事業で、緩やかな単価上昇が継続。一方、M&A仲介事業を担うグループ会社の売上計上を来期に繰り越したことに加えて、コンサルティング事業を手がけるグループ会社の先行投資負担や、経営改革過程で生じたスポット収益の変動などから、前年同期比では増収ながら2ケタの減益となりました。通期の連結業績については、2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

同社では、総還元性向30%超を株主還元の基本的な方針としています。この方針に基づいて、今期は前期比18円増となる1株あたり45円の配当を予定しています(会社予想)。なお、今期の連結業績と配当が予想通りだった場合、総還元性向は32.1%となります。

株主優待を新設!【東陽テクニカ】

■銘柄名(コード):東陽テクニカ(8151)
■決算月:9月(中間決算:3月)
■株価:2045円(8/21終値)
■1株あたりの年間配当金額(会社予想):70円(期末40円、中間30円)
■予想配当利回り:3.42%
■株主優待:あり
■連続増配:8期(実績)

「“はかる技術”のリーディングカンパニー」として、最先端の計測ソリューションを国内外の産業界に提供している「 東陽テクニカ 」。

海外からの機器の輸入に加えて、自社での開発も行っていて、事業分野は先進モビリティ、脱炭素/エネルギー、情報通信/情報セキュリティなど多岐にわたります。

2026年9月期の第3四半期までの累計期間は、前期から期ずれした売上高の計上などにより、先進モビリティ事業やEMC/大型アンテナ事業、防衛/海洋事業で売上高が大きく増加。さらに、2026年1月に連結子会社化したソニックガード社も業績に貢献しました。この結果、前年同期比で2ケタの増収かつ3ケタの増益を達成。通期の連結業績についても2ケタの増収、3ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

同社の来期までの配当方針は、DOE5%以上です。この方針に基づいて、今期は前期比1円増の1株あたり70円の配当を予定しています(会社予想)。

また、2026年9月末を基準日として株主優待も新設。300株以上で5000ポイント、500株以上で1万ポイント、1000株以上で1万5000ポイントがもらえて(1ポイント=1円相当)、付与されたポイントはこだわりグルメから電化製品、Amazonギフトカードなどまで、合計5000種類以上の商品と交換できます(プレミアム優待倶楽部)。

いかがでしたか? 配当金には、値上がり益とはひと味違った株式投資の魅力があります。“とらぬ狸の皮算用”ではありませんが、「この銘柄を保有していると、配当はいくらになるのかな?」といろいろ考えてみるのも楽しいですよ!

配当の内容は2026年8月21日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
次回は10/7(水)配信予定です。