株式市場で「エヌビディア」関連株が買われています。QUICKが選定する関連株の平均上昇率は7.8%と、東証株価指数(TOPIX、2.3%高)を上回りました(9月25日までの5営業日の騰落)。株価が上昇した5銘柄について解説します!
ファンCEOが強気発言
株価上昇のきっかけは、米半導体大手エヌビディアの強気見通しです。
9月17日、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、スコットランドで開催されたAI(人工知能)関連の会合で、同社の来年の半導体チップ販売量が今年と比較して倍増するとの見通しを明らかにしました。AIが多様な産業や経済全体で顕著な価値を生み出していることを背景に挙げています。
この発言を受け、同社の成長が続くとの期待が高まり、関連銘柄へも買いが広まりました。

AIサーバー向け基板が好調【イビデン】
上昇率首位は「 イビデン 」です。同社は、AIサーバーなどに使われる高性能なICパッケージ基板を手がけています。AIサーバー向け製品が伸びており、2027年3月期第1四半期の決算発表時には通期業績予想を上方修正しました。
7月に来日したファンCEOが、同社との強い関係を示す発言をしたことも注目を集めました。また、同社は9月30日を基準日として、10月1日付で1株を2株に分割します。投資単位の引き下げによる投資家層の拡大や、株式の流動性向上も期待されます。
エヌビディアが最大顧客【アドバンテスト】
上昇率2位は「 アドバンテスト 」です。AI向け半導体の高性能化や微細化を背景に、同社が手がける半導体試験装置の需要が拡大しています。
2026年3月期のエヌビディア向け(NVIDIA International)売上高は2282億円と、売上高全体の約20%を占めました。TSMC向けの1249億円を上回り、エヌビディアは同社最大の顧客となっています。
エヌビディアの正規代理店【東京エレクトロン デバイス】
同率で上昇率2位の「 東京エレクトロン デバイス 」は、エヌビディアの正規代理店です。国内企業やデータセンター向けに、AIサーバーなどの導入を支援しています。
その他の企業もエヌビディアと緊密に協業
「 マクニカホールディングス 」も東京エレクトロン デバイス同様正規代理店です。エヌビディアが主催する国内のパートナープログラム「NVIDIA Partner Network」において、「Best Distributor of the Year 2026」を受賞しました。
半導体製造装置大手の「 東京エレクトロン 」は7月、エヌビディアとの協業拡大を発表しました。エヌビディアのAI関連技術やロボット開発基盤を活用し、半導体製造装置の保守やトラブル対応の高度化を進めます。
エヌビディアの成長期待が関連株を後押し
エヌビディア株は5月14日、取引時間中に上場来高値となる236.54ドルを付けました。その後は200ドル前後で推移する時期もありましたが、8月以降は持ち直しています。
9月28日には、自社株買い枠を過去最大となる1500億ドル増額すると発表しました。2028年1月期までの自社株買いの総額は2350億ドル(約37兆円)に達します。
エヌビディアの業績拡大や株価上昇への期待が続けば、日本の関連銘柄への関心もさらに高まりそうです。今後も、同社の業績見通しやAI投資の動向が注目されます。